ジャズ・ピアニストの国府弘子が登場!思い出話におもわず涙

ラジオ日本『オトナのJAZZ TIME』(毎週土曜日23時~24時)は、5月14日のゲストにジャズ・ピアニストの国府弘子を迎えてお送りする。

リスナーからのこだわりのリクエストをもとに、往年のジャズを中心とした名曲・名演奏をお届けしている『オトナのJAZZ TIME』、通称“オトジャズ”。5月14日は、ジャズ・ピアニストの国府弘子をゲストに迎える。つい最近のコンサートでは、ジャンルを超えたプレーヤーを束ね、「ファンタスティック・エイト」という企画を成功させたばかりの国府。紗理とは初対面で「初めまして」と挨拶を交わす二人。だが実は深い縁で結ばれていた!?

中村誠一がキーパーソン

この収録に国府が持参した自己紹介楽曲『シャドウ・パピット』を収めたデビュー・アルバム『モア・ザン・ユー・ノウ』には、サプライズが隠されていた。国府がジャズに傾倒し、NYでのジャズ修行を経て帰国後、しばらく中村誠一のバンドに参加していた。ビクターからデビューアルバムをリリースする際、そのライナーノーツを書いたのが中村誠一だった。しかも文中で「俺には1歳8ヶ月の娘がいる、将来はサックスプレーヤーにする」と、紗理のことを自慢していた。

共通の師はバリー・ハリス

そんな縁もあって、二人の音楽談義はさらに盛り上がる。

国府がNYでジャズ修行を行った時の師はピアニスト、バリー・ハリス。昨年12月8日にコロナ感染による合併症で惜しくも亡くなられたが、バリー・ハリスもまた、二人の共通項があった。紗理がNYに出かけた折、バリー・ハリスのクリニックを受けていたのだ。更にバリー・ハリスのライブでは、中村誠一、紗理親子共に号泣するほど演奏に感動したそうだ。国府も師から大きな影響を受け、ベテランの域にかかるいま、教わったことがふつふつと湧き上がるそうだ。そこで国府が選曲したのは、バリー・ハリスが1976年に来日した際のライブ録音から、『Like Someone In Love』。10分34秒というゲスト・チョイスとしては最長、オトジャズだからかけられるレコードだ。バリー・ハリスが言った「歌心のない演奏はだめ。心から湧き出るアドリブを」という言葉を胸に刻んでいるという国府。楽曲がかかっている間も思い出話に花が咲き、思わず国府が涙ぐむ瞬間もあった。

自身の楽曲「Reborn」を披露

番組最後は、国府弘子最新作「ピアノ・パーティー」から自作曲「Reborn」を披露。大病を克服した国府の万感の想いがこもる一曲だ。この7月末には、自作曲オンリーで届ける5人編成の人気ライブも予定されているそう。現在は体調を管理しつつ、演奏できることが幸せと語る。更に活動の幅を広げる国府弘子と紗理のジャズ・トークをお楽しみに。

オトナのJAZZ TIME
放送局:ラジオ日本
放送日時:毎週土曜 23時00分~24時00分
出演者:紗理、ゲスト:国府弘子
番組ホームページ

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