8月のオトジャズゲストは、気鋭のトランペッター 類家心平!

ラジオ日本で放送中の、リスナーからのこだわりのリクエストをもとに往年のジャズを中心とした名曲・名演奏をお届けしている「オトナのJAZZ TIME」(毎週土曜日23時~24時)、通称“オトジャズ”。8月13日のゲストにトランペッターの類家心平を迎える。

プロへのきっかけは海上自衛隊!?

気鋭のトランペッターとして多方面の活躍で評価の高い類家心平。小学校、中学校そして高校とトランペットを吹いてきたという。そして何より鍛えられたのは、海上自衛隊の音楽隊に所属したこと。クラシック、ポップスから演歌、歌謡曲まで、あらゆるジャンルをこなしたそうだ。

チェットに触発されマイルスを知る

そんな類家が初めてジャズに接したのは、高校生の時。モード誌に載っていたチェット・ベイカーの写真がかっこよく目を引いたが「マイルスに憧れていた」という記事の一文を読み、何故かマイルスを聴いてみようと思いたったのが原点だとか。たまたま安売りしていたプレスティッジのアルバム『STMIN』をジャケ買いし、そこから他のアルバム<WORKIN’><RELAXIN’><COOKIN‘>も聴き込んでいった。マイルスのトーン(音色)の違いにどんどん引き込まれ、またマイルスに連なる時代の大物アーティストたちをも知るようになる。

膨らむほっぺた

類家の特徴は、頬を膨らませた演奏スタイルにある。紗理から「ディジー・ガレスピーか、日野皓正か、類家心平か。何故頬が膨らむの?」と問われたが、海自時代は頬を膨らませたことはなかったそうだ。

頬を膨らませることで音色が変化し、自分の理想の音を求めるうち、自然と膨らませるようになった。「音色のためにほっぺたを犠牲にしていますね。」と笑う。

類家が選曲した『Suiren』は友人のジャズサックス・荒木真の作品だが、自身のライブでも演奏するお気に入りの1曲。今年5月にリリースした最新アルバムにも収められている。アルバムは同郷のピアニスト・中嶋錠二との演奏によるデュオ。ふるさとで開催される南郷ジャズ・フェスティバルの会場である南郷文化センターで収録したという。南郷ジャズフェスは紗理も以前出演し、八戸がすっかりお気に入りになった事など、地元の話題で話が弾む。

 

★番組でご紹介した楽曲

1:『When I Fall In Love』  Steamin' With the Miles Davis Quintetto 
2:『Sometime With The Water Lily [ Suiren ]』  Shin Araki / A SONGBOOK
3:『Alone, alone and alone 』  Terumasa Hino / Taro's Mood 
4:『Vida 』 類家心平&中嶋錠二 / Duo 
5:『When I Fall In Love』 類家心平(solo)

NEWアルバムのジャケットは表と裏で1枚の絵に

スタジオでソロ演奏

音の評判が良いスタジオで、紗理が即興生演奏をリクエスト

番組最後のコーナー「CHOICE」は、いつも紗理がオススメの楽曲を選んで紹介しているが、今回は紗理が「スタジオでの生演奏を聞きたい!」とリクエストし、類家がそれに応えることとなった。類家のCHOICEは『When I Fall in Love』。トーンに溢れたエネルギッシュな演奏に、紗理も大満足。ますます今後の活躍に目が離せない類家心平である。

オトナのJAZZ TIME
放送局:ラジオ日本
放送日時:毎週土曜 23時00分~24時00分
出演者:紗理、ゲスト:類家心平(トランペッター)

※該当回の聴取期間は終了しました。