能登半島地震…報道編集長が現場で感じた”必要な備え”
KBC報道情報センター・前田輔 編集長は、
1月3日から10日まで、テレビ朝日系列=ANNの取材応援として石川県に入り、能登半島の珠洲市や能登町周辺を回りました。
道路の至る所で寸断や亀裂、隆起が起き、停電により信号も止まる中、金沢市からおよそ10時間をかけて被災した現地へ。
連日大きな揺れ、緊急地震速報も鳴る中、細心の注意を払い現地からリポートするなどしました。
緊急地震速報がなったと思ったらすぐに大きな縦揺れが。ずっと地震が起きていたので、福岡に戻った今も”揺れているな”という感覚は続いています
ほとんどの避難所に水・食料が行き届くも、断水による「生活用水の不足」が深刻で、
およそ1週間の滞在では、山水を汲み下水処理をしていたそうです。
様々な生活用品も不足する中、
前田編集長は、避難をされている方が“いま何に困っているのか”聞きました。
避難をされている方に聞いた「いま必要なもの」
●薬
心臓に疾患がある避難者から、「慌てて家を出たため薬が無く困っている」と聞いた。
また、子どもが風邪のような症状が出た際に「薬を併用していいのか分からない」という声も。
自分のそばに薬を備える・持参する重要性を感じた。
●携帯電話・スマートフォンの充電器
寒さにより電池の消費が早くなったと感じた。
電気が復旧しても、避難所によっては電源が少ない場合もあるので予備のバッテリー・充電器・コードは必須。
●ウェットティッシュ・ドライシャンプー・洗口薬
私自身、およそ1週間の滞在中は風呂に入れなかった。
水が使えない状況でも、体を拭いたり、頭を洗うことで精神的にも穏やかになった。特にデリケートゾーンを拭けるものがあれば、老若男女問わず役立つ。
●防臭袋
子どもや高齢者を持つ避難者から多く聞かれたのが「臭いを防ぐ袋の不足」。
使用済みのおむつ等がたまると、すぐに臭いが充満・拡散してしまう。
●コンタクトレンズ・入れ歯
洗浄剤を含めて、備えておくことが大事。コンタクトレンズ使用の方はメガネもあると良い。
「備えたら、必ず1度使ってみること」
様々な備えをするうえで、前田編集長が強く感じたことが・・
「備えたら、必ず1度使ってみること」
避難者に話を聞くと、「味も分からない防災食は不安で食べられない」という声や「防災袋を持ってきたが、電池が入っていない懐中電灯など使えないものも多かった」との声もあったといいます。
「安心して使えるものが揃っている」ということが、避難所生活において、少しでも精神的な安定・安心に繋がります。大切に保管することも大事ですが、ぜひ1度使ってみてください。
- アサデス。ラジオ
- 放送局:KBCラジオ
- 放送日時:毎週金曜 6時00分~12時00分
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