アンタ柴田が懇願「もうやめてほしい」 爆笑問題・サンド・ナイツらの単独ライブ開催は「俺たちに、しわ寄せが来ちゃう」
2024.04.15 up
4月15日(月)、お笑いコンビ・ナイツの塙宣之と土屋伸之がパーソナリティを務めるラジオ番組「ナイツ ザ・ラジオショー」(ニッポン放送・毎週月曜~木曜13時~15時30分)が放送。ゲストにお笑いコンビ・アンタッチャブルの柴田英嗣が出演し、人気漫才コンビたちがネタをつくり続けたり、単独ライブなどを開催し続けることに、不満を漏らした。
アンタッチャブル・柴田英嗣
同番組ではこの日からの1週間、『ナイツ ザ・ラジオショー ANNIVERSARY WEEK』と題して「周年」を迎えるゲストが続々出演。その初日のゲストとして、アンタッチャブル結成「30周年」を迎える柴田が登場したが、メモリアル的に盛り上げる予定はないのだという。
塙:30周年で何かやらないんですか。
柴田:やらない。「やらない」というイベントにしたのよ。「30年、何にもやりません!」というイベントにしたの。もうやらない。
塙:やらないんだ。なにか50歳のパーティーとか……
柴田:やんない、やんない。まったくやんない。そういうのイヤなのよ。なにかメモリアルだからどうとかっていうのもできないの、俺たちは。だって、そもそもネタとか、やっぱりやりたくないじゃん。
(一同爆笑)
アンタッチャブル・柴田英嗣の話に耳を傾ける一同
塙:それがすごいよね。うーん。
柴田:すごく、やりたくないのよ、俺たち。
平野ノラ(番組月曜パートナー):え? 何かやりたいように見えるんですよ、すごく。
土屋:楽しそうにやってるように見えるけど……
柴田:あんまり言いたくないんだけど、ホントにもうやめてほしいのよ。サンドウィッチマンもそうだし、ナイツもそうだし、ひいては爆笑問題さんとかもそうなんだけど、もうやめてほしい。
塙:いつまで練習してやっているんだよと……
柴田:単独ライブとかも、もうやめてほしい。
(一同爆笑)
アンタッチャブル・柴田英嗣の話に耳を傾ける一同
柴田:そういう人達がいると、「なんでやらないの?」ってなっちゃう。やる人たちが当たり前になっちゃうんだけど、やらない人の方が多いんだから。やってない人の方が多いんだよ。やってる人の方が稀有なんだから。
土屋:爆笑問題がやっぱ異常ですよね(笑)
柴田:さまぁ~ずさんとかさ、バナナマンさんとかもずっとやってるし、見に行けば毎回絶対に面白いじゃん。そういう人たちがいるから、俺たちにも来ちゃうの、しわ寄せが。ホントに。
塙:でもファンの人からしたら、やっぱり見たいじゃないんですか? 30周年アンタッチャブル単独ライブ。
柴田:そんなことないって。
塙:そんなことない?
柴田:そんなことないないんだって。いる? 実際に聞いたことある? 「アンタッチャブルが一番好きで」って。ないじゃん。
土屋:いや、めちゃくちゃいますよ。
塙:いますよ。
柴田:2位なのよ。
塙&土屋:2位?
柴田:結局、誰かが一番で。「ナイツが一番好き」「サンドウィッチマンが好き」……そういうのがいて「アンタッチャブルもやるんだったら見たいな」なのよ。
結成30周年を迎えるものの、アンタッチャブルには「一番好き」というファンがいないとの持論をベースに単独ライブを開催しない理由を説明した柴田。
アンタッチャブル・柴田英嗣 ナイツ・塙宣之、土屋伸之 平野ノラ
このあと、ナイツとアンタッチャブルも出演するお笑いイベント『爆笑☆オン・パレード』(5月18日)の話題になった際には、このイベントでトリを務めるのがアンタッチャブルであることを塙から告げられて、「年功序列とか、よくない。やっぱり面白い人がトリ。俺はやりたくない(笑)」と逃げ腰になる柴田であった。
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村上春樹「自分のカヌーは自分で漕げ」学生時代にカート・ヴォネガットの小説で出会った言葉
2024.04.30 up
作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」(毎月最終日曜 19:00~19:55)。4月28日(日)の放送は「村上RADIO~村上の世間話4~」をオンエア。好評の「村上の世間話」シリーズ第4弾は、クスッと笑える“世間話”を、村上DJが選曲したグッドミュージックとともにお届けしました。
この記事では「今日の言葉」について語ったパートを紹介します。
◆The Sandpipers「Chotto Matte Kudasai」
サンドパイパーズが歌います。「ちょっと待ってください」というのが曲のオリジナル・タイトルなんです。マジで。
◆TSF「Salade de Fruits」
TSFというフランスのボーカル・グループが「フルーツ・サラダの歌」を歌います。
トマト・サラダも好きだけど、フルーツ・サラダもいいですよね。マンゴー入りのサラダが僕の好物です。
*
◆<クロージング曲>
Barney Wilen「As Time Goes By」
今日のクロージング音楽、フランス人のベテランテナーサックス奏者バルネ・ウィランが「As Time Goes By」を演奏します。いいですねえ。決めの歌詞、「月の光とラブソングが、時代遅れになることはない」。本当にそのとおりです。
ちなみに今日おかけした音楽は、すべて僕が最近中古屋さんのバーゲンで買い込んできたCDです。値段は100円か200円か、高くて300円。そんなものです。バーゲン・コーナー、こまめに探すとけっこう素敵なものに巡り会えますよ。
さて、今日の言葉は、
「Paddle Your Own Canoe(自分のカヌーは自分で漕げ)」です。
これはボーイスカウトのモットーにもなっていますが、もともとは英国の古い格言です。でも僕がこの言葉を初めて知ったのは、学生時代にカート・ヴォネガットの小説『スラップスティック』を読んだときです。その中でこの言葉はとても印象的に使われていて、今でもよく覚えています。『スラップスティック』、愉快な小説ですよね。先日久しぶりに読み返して、あらためて感心しました。
「自分のカヌーは自分で漕げ」。要するに自分のことは人に頼らずに、自分でしっかりやれということですよね。
でも「自分のことは自分でやれ」と言うと、身も蓋もないというか、ごく当たり前の「ご教訓」になってしまいます。でも「自分のカヌーは自分で漕げ」って言われると、そのシチュエーションが目の前に浮かんできますよね。実際にカヌーに乗って、パドルを手にして、1人で急流を乗り切っているような、そんな具体的な気持ちになります。「がんばらなくちゃ」、みたいな。
言葉の力って、表現の力って、結局そういうことなんですよね。生きた具体的な共通イメージを、送り手と受け手の間に起ち上げること。僕はいつもそのことを頭に置いて文章を書いています。それって大事なことです。
「自分のカヌーは自分で漕げ」
漕いでください。
*
番組では他にも、ほとんど夢を見ないという村上さんが鮮明に覚えているという“夢の話”から、近所をジョギングしているときにある動物に遭遇したときのエピソード、学生時代の夏休みに一人旅をしたときの思い出などについて語る場面もありました。
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4月28日(日)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 5月6日(月・祝)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:村上RADIO~村上の世間話4~
放送日時:4月28日(日)19:00~19:55
パーソナリティ:村上春樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/