「逆にコロナ感染を広げてしまう」PCR検査の拡充に辛坊治郎が異論

キャスターの辛坊治郎は8月3日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、新型コロナウイルス感染症におけるPCR検査の向こう見ずな拡充に異議を唱えた。

アメリカ ニューヨーク州での検査。アメリカ陸軍、アメリカ空軍が協力している(2020年3月14日撮影)(COVID-19の検査-Wikipediaより)

NYの感染収束とPCR検査の因果関係は証明されていない

辛坊)最近私が怖いなと思うのは、東京の世田谷区長が(「誰でも いつでも 何度でも」検査できる「世田谷モデル」としてPCR検査を拡充する背景として)、「ニューヨークではいつでもどこでも朝から晩までPCR検査が受けられます」と。ニューヨーク市で2万3千人亡くなって、ニューヨーク州で3万2千人亡くなっているんですよね。つまり、果たしてそのPCR検査で死者・感染者を止められているのかという状況で、ニューヨーク州の感染者42万人、ニューヨーク市の感染者はPCR検査で明らかになっているだけでも23万人。これはニューヨークが行った大規模な検査の結果を見ると、氷山の一角で、恐らく実際の感染者は1桁多いだろう、と。そこまで多ければ、もう基本的にある意味の集団感染。

実際にニューヨーク州・ニューヨーク市では、「かかるべき人は大半かかってしまっている」のだと思います。だから、ニューヨーク州・ニューヨーク市では感染が収まってきている、といわれるのは恐らくそういう背景なのだろうと思います。一方「いつでもどこでも好きなだけPCR検査が受けられます」ということと、「感染が減っている」ということの因果関係は誰も証明できていない話です。

各地に対策チーム派遣  新型肺炎の〝発生源〟とみられ、閉鎖されている中国湖北省武漢市の海鮮市場=2020年1月17日(共同) ©共同通信社

PCR検査では陽性を3割見逃す

辛坊)むしろ何が恐ろしいかというと、「いつでもどこでもPCR検査行ってください」というと、当然PCR検査場で人が集まりますよね。とにかく人が集まれば感染機会が増えるわけです。中国が行ったみたいに、武漢市民全員検査して陽性になった人を全員隔離します、というこのやり方まですれば若干役に立たないとまでは言わないのだけれども、そんな感染機会をわざわざ増やすようなことをしても、残念なことにPCR検査というのは「偽性」というのが3割と言われています。「偽性」というのは出にくいと言われていて、まったくウイルスがないのに反応が出てしまうということはないのですが、実はウイルスを持っていても、PCR検査で検知できないといわれているのが3割と言われているのですね。例えば100人その地域に感染した人がいるとしますね、100人全員にPCR検査をしたとしても、3割の人は陰性と出てしまうのですよ。そうするとその3割の人が、自分はPCR検査の陰性だと思って振る舞ったら何が起きるのか、と考えたときに、PCR検査を受けて「あなたは陰性です」ということが、感染抑止にどの程度効果があるのか。

PCR検査で感染者が100%分かるというなら百歩譲って、まったく効果がないとは言わないけれども、3割陽性の人を見逃して陰性と判定してしまう検査を繰り返したら、逆に感染を広げてしまうだろうこれは、という恐ろしさが分かっていないのですね。

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江口のりこ×中条あやみ×笑福亭鶴瓶 大いに泣いて笑って元気になれる人生賛歌!『あまろっく』

ニッポン放送「ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町」(日曜朝5時~)で、おススメの最新映画をご紹介しているコーナー『サンデー早起キネマ』。4月14日は、家族の絆と愛を描いた3本をご紹介しました。

その1本は、「人生に起こることは何でも楽しまな!」 関西出身の豪華キャストで贈る、笑って泣いてロックに生きるご実家ムービー『あまろっく』。

『あまろっく』  (c)2024 映画「あまろっく」 製作委員会

舞台は兵庫県尼崎市。ここには、船舶が通行できる日本一大きな尼崎閘門があって、“0メートル地帯”に海水が流れ込むのを防ぎ、水害から街を守っているのです。閘門は、英語でロックゲート、だから愛称は“尼ロック”!

この街で町工場を営む能天気な近松竜太郎の娘・優子は、「父のようにはなりたくない」と幼い頃から何でも頑張り、堅物だけれどエリート街道をまっしぐら! しかし、理不尽なリストラで失業し、39歳・独身にして尼崎に戻ってきます。昼間はゴロゴロ、夜は幼馴染がやっている駅前のおでん屋台でほろ酔いの日々。

そんなある日、65歳の父が突然「お父ちゃんは再婚します」と言いだし、なんと20歳の早希を連れてきます。役所で働く早希は、孤独な幼少期を過ごし、誰よりも“家族だんらん”を夢見ていたのです。ずっと年下の“継母”の登場に戸惑う優子は、共同生活を受け入れることができず、三人の日々は衝突と騒動の連続でした。

そしてある日、思いがけない悲劇が近松家を襲います。優子はこれまでの人生を振り返り、家族の“本当の姿”に気づいていくのです。

『あまろっく』  (c)2024 映画「あまろっく」 製作委員会

メガホンを取ったのは、小学生の時まで尼崎で育ったという中村和宏監督。数年前まで“尼ロック”の存在を知らなかったそうです。「日本一と言いながら知名度はほぼゼロで尼崎市民でも知らない人がほとんど。なんのアピールもせず、ただそこにいるだけで家族を守っている不器用な父親のようだと思った」といいます。そんな“尼ロック”の下で暮らすハチャメチャな面白い家族の物語を書きたかったとこの作品を作りました。

『あまろっく』  (c)2024 映画「あまろっく」 製作委員会

とても優秀なのに居場所がなくなる優子役は、江口のりこさん。愛想がなくて忖度もできないから、煙たがられて孤立してしまう……でも実は優しくて可愛い!という役が本当にピッタリでした。

若すぎる継母・早希には、中条あやみさん。家族になろうと一生懸命で「優子ちゃん、〇〇やで~」とグイグイと優子に切り込んでいく姿がキュート!中条さんのベタベタの関西弁も、魅力的。

そして、街の“尼ロック”のごとく、家族を見守る父・竜太郎役は、ニターっと笑う顔が憎めない笑福亭鶴瓶さん。最高です!「人生におこることは何でも楽しまな!」が口癖。

『あまろっく』  (c)2024 映画「あまろっく」 製作委員会

この作品を観ると、本当に、人生を楽しまなきゃっていう気持ちが沸々と湧いてきて、自然と胸を張り大きな歩幅でグングン歩いて行けそうな気になります。何があっても、そこから立ち上ってまた歩き出せるのが人間、支えてくれる家族や仲間がいれば尚更です。

大いに泣いて笑って元気になれる人生賛歌!この春あなたも元気をもらいに映画館に出かけませんか?

『あまろっく』  (c)2024 映画「あまろっく」 製作委員会

『あまろっく』
4月19日(金)新宿ピカデリー他 全国公開

江口のりこ 中条あやみ
松尾諭 中村ゆり 中林大樹 駿河太郎 紅壱子 久保田磨希 浜村淳
後野夏陽 朝田淳弥 高畑淳子 (特別出演) 佐川満男
笑福亭鶴瓶
監督・原案・企画:中村和宏
2024年 日本 /119 分 カラー シネスコ /5.1ch
配給:ハピネットファントム・スタジオ

(c)2024 映画「あまろっく」 製作委員会

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