保護猫カフェもコロナで「困ってまんねん」! 『ねこ浴場・ねこ旅籠』の現状『Hit&Hit!水曜日』

猫浴場の保護猫たち

新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言に伴い、STAY HOME(自宅で過ごすこと)や不要不急の外出を控えることが求められる中、多くの企業・店舗が経営の危機にさらされていることは日々各メディアで報じられるとおりですが、個々の実態や実情はなかなか知られにくいものです。

ラジオ大阪では、主に地元企業や地元のお店の生の声やこの状況の中での工夫・努力を多くの方に届け、苦しさや希望を共有することで、新しい力が生まれることを願い、「困ってまんねん」というコーナーを開始しました。

第一回目の4月29日(水・祝)は、Hit&Hit!の水曜パーソナリティ 中西則善と大森くみこが聞き手となり、大阪府大阪市中央区で『ねこ 浴場・ねこ旅籠』を経営する、株式会社ネコリパブリック 代表取締役 河瀬麻花さんにお電話でお話を伺いました。

お話を伺ったねこ浴場・ねこ旅籠の店頭

ねこを浴びる『ねこ浴場』とは?

大森
「猫カフェというたらよう聞きますけれどもね、私、ねこ 浴場・ねこ 旅籠というのは、初めて聞きました...」

 

河瀬
「当店は、いわゆる保護猫カフェです。暮らしている猫は、全て元野良猫や捨て猫・行き場を失った猫で、ずっとの居場所、人間の家族を探しています。ねこ浴場は、大衆銭湯がコンセプトの店内で、浴びるように猫まみれになりながら、癒やされたり、猫を眺めて幸せな気分になっていただくために作ったお店です。

保護猫とふれ会える「ねこ浴場」

中西
「猫と一緒にお風呂に入るわけじゃなくて、湯水のように猫を浴びてくださいということなんですね。」

 

河瀬
「そうです。日光浴や森林浴というような感じで、ねこ浴をしてください、ということなんです。ねこ浴場では、猫と同じスペースに入っていただいて、撫でたり抱っこしたり、おもちゃで遊んだり、おやつをあげたりといったふれあいができます。」

「ねこ旅籠は、そこに隣接するベッドスペースで、猫たちを眺めて過ごし、さらに宿泊することができる宿泊施設です。ベッドスペースの壁がガラス張りになっていまして、その向こうがねこ浴場になっています。一緒に寝ることはできないんですが、眺めながら眠ることができるので、猫アレルギーの方でも癒されながら過ごしていただくことができます。」

「(当店は)保護猫たちの家族との出会いの場でもありますが、猫を飼う予定がない人も、ただそこで楽しむことで、ねこ浴場の時間単位のご利用料金やねこ旅籠の宿泊料金が行き場のない猫たちを助ける資金になります。」

保護猫をながめながら宿泊できる「ねこ旅籠」

コロナ禍での保護猫カフェの現状

中西
「なるほど、行き場を失った猫ちゃんたちを預かって、そういう活動をされているんですね。ねこちゃん好きはもちろん、心を癒されたいという人には、ピッタリの場所ですね。」

「でも...、やはり今回のコロナの影響は、いろんな形ででているんじゃないですか。」

 

河瀬
「そうなんです。これまで、ビジネスとして保護猫活動が継続できる仕組みを作り上げようと、必死で 6 年間突っ走ってきて、いろいろな山も谷もありましたが、正直、今が一番苦境に立たされています。まず、営業自粛をしなければならないので、お客様に来ていただくことができなくなったので、主な収入がゼロになりました。同時に、お客様がお越しにならなくても、お店の家賃や光熱費がかかることはもちろん、猫たちは日々変わらず生活をしていますので、ごはんやトイレなどふだんと変わらずお金がかかります。また、猫のお世話や管理は人間にしかできませんので、どうしても削減できない人件費、そして猫たちの医療費もかかります。営業している時と同じ経費がかかっていますので、この状況がいつまで続くのかと、危機を感じています。」

 

中西
「猫ちゃん、生き物ですからね。それはきついですなぁ。」

 

大森
「猫ちゃんたちはどうしますか?」

 

河瀬
「人が大好きな子は、「撫でてー、抱っこしてー」とアピールするんですが、できないといじけてしまったりします。お客様がいらっしゃらないので、人とのふれあいに飢えてさみしい想いをしているし、遊び足りないのではないかと思います。元気がなくなる子や、ストレスで猫同士ケンカをしてしまうこともあります。スタッフやボランティアさんが交代で来てくれていますが、外出自粛が必要な中ですので、普段通りにはいかず、最少人数で行っているので、猫たちのケアに難しさを感じています。」

 

中西
「猫ちゃんも寂しさを感じて、人との触れ合いを求めているということですね。それに、そうした猫ちゃんたちに対するスタッフさんの労働やパワーは、普段以上に必要ということですね。」

「このような大変な中で、何か工夫や努力されていることはありますか」

コロナ禍から保護猫たちを守るために。その取組みとは。

河瀬
「お店の猫たちの場所をなんとしても守ること、そしてこんな時でも保護猫活動が継続できる仕組みを作り上げるべき時なのだと思ってやっています。まず「コロニャに負けるニャ」として、応援したい猫の写真を有料でダウンロードしていただくサービスや、月額 900 円から定期でご支援を継続していただくことで、休業中もお家で保護猫カフェを疑似体験できる動画を見ていただいたり、営業が再開した時には支援金額に応じて特典が受けられるサービスを始めました。また、運営資金をご寄附いただく仕組みや、アマゾンからお店に必要なものを送って支援していただく仕組み、それから、オリジナルグッズなどのお買い物で応援していただける「お買い物で猫だすけ」のオンラインショップの充実などにはより力を入れています。」

 

大森
「詳しく知りたい方は、そういった情報をどこから得ることができますか」

 

河瀬
「インターネットで『ねこ浴場』と検索していただくと、ホームページを見て頂けます。その他、インスタグラムやツイッターなど SNS でもお知らせしています。お電話でのお問い合わせもお受けしています(詳細は文末)。ぜひよろしくお願いします。」

中西
「それでは改めて、今ラジオを聴いている人たちにメッセージをいただけますか」

 

河瀬
「私たちネコリパブリックは、2022 年 2 月 22 日までに猫の行政による殺処分をゼロにし、全ての猫がお腹いっぱいで安心して眠れる場所が持てるように、を目標にがんばっています。世界中が苦しい時期ですが、たくさんの方に、お家にいる時間で私たちのお店や猫たちの事を少しでも知って頂けたらと思います。そして、もしも少しでも猫助けをと思って頂けましたら、当店の猫たちのために、また、これから保護を必要とする猫たちのために、ご支援いただければとても嬉しいです」

 

中西
「そうですね、人間もそうだけれど、猫ちゃんも大変な状況なんだということですね。」

「ところで、お店の猫ちゃんで気に入った子がいる場合、飼うことはできるんですか?」

 

河瀬
「はい。当店の猫たちは全て譲渡対象ですので、審査のうえ、里親になっていただくことができます。今も、お店は営業していませんが、インターネット上に里親募集の子が出ていますので、気になる子がいる場合はご連絡いただけましたら、個別にお見合いのご相談もさせていただきます」

 

中西
「なるほど。インターネットやSNSでそういう情報も見られるということですね。」

「コロナで「困ってまんねん」という状況、本当によくわかりました。またお客さんに喜んでもらえる日が一日も早く来るといいですね。」

 

河瀬
「はい。たくさんのお客様にお越しいただきたいです」

 

 

『ねこ浴場&ねこ旅籠』

住所:〒542-0082 大阪府大阪市中央区島之内1丁目14-29

ホームページ:https://www.neco-republic.jp/necoyokujo/

Instagram:https://www.instagram.com/necorepublic.osaka/

Twitter:https://twitter.com/neco_osaka

Facebook:https://www.facebook.com/necorepublicOSAKA/

Youtube:https://www.youtube.com/playlist?list=PLbSvIWXVeDfU5pUT8Qx9eGPxdlSmRFb2e

電話番号:06-4708-3889

コロニャに負けるニャ:https://www.neco-republic.jp/information/shop/honbu/3219/

緊急運営継続サポーター募集:https://www.neco-republic.jp/necorejournal/event/3452/

ご支援について:https://www.neco-republic.jp/support 

オンラインショップ:https://www.neco-republic.jp/goods

Hit&Hit!
放送局:OBCラジオ大阪
放送日時:毎週水曜 14時00分~16時55分
出演者:中西則善、大森くみこ
番組ホームページ
公式Twitter

※該当回の聴取期間は終了しました。

補欠選挙の結果を分析。「保守王国」と呼ばれる島根に変化が?

4月29日「長野智子アップデート」(文化放送)、午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーでは政治ジャーナリストの角谷浩一さんに、4月28日に行われた補欠選挙の結果を解説してもらった。この記事では島根1区に関する部分をピックアップする。

長野智子「選挙区ごとに分析などいただければと思います。まずは唯一の与野党対決となった島根1区です」

角谷浩一「亀井(亜紀子)さんは一度現職もやられていたので返り咲きということになりますが、島根が『保守王国』といわれますよね。1区はずっと細田(博之)前衆議院議長が地盤を守っていて」

長野「小選挙区制度の導入以降、ずーっと。勝ち続けた」

角谷「2区は、もう亡くなりましたけど竹下亘さんがずっと議席を持っていた。つまり保守王国というより、細田さんと竹下さんがずっとやっていたと。ある意味で当たり前だった。それがお二人ともご存命でなくなって、時代が変わってきて、新しい人が。それも自民党の人が引き継ぐものだと思っていたら、こんなことに、と。細田さんがお亡くなりになったための選挙ということで、自民党も候補者を立てました」

長野「はい」

角谷「ただ細田さんは(旧)統一教会との関係が取り沙汰されたり、じつはセクハラ問題というのがあったり。それに安倍派を細田さんはずっと守っていた、ということも。いま問題になっていることを全部抱えていた、みたいな問題があった。お亡くなりになったので自民党は候補者を立てたけど、そんなに簡単ではなかった、ということ」

長野「きちんと説明されないまま、亡くなられてしまったわけですね」

角谷「今回負けたけど、次はもう有権者は自民党に帰ってくる、という声も地元にはあるんだと思います。今回も県会議員がほとんど動かなかった、という話もありました。一方で世論調査、事前のいろんな調査ではかなり引き離されていて、亀井さんが強かった。でも(岸田文雄)総理は2度入ったんですね。最後の土曜にも入られると。総理が最後に入るのは、逆転できそうなとき、というのが不文律でした。数字の差が既にあるのに、総理は入った」

長野「はい」

角谷「これは岸田さんの独特なやり方というかな。突然、政倫審に出ると言う、派閥を解散すると言う……。岸田さんは誰かと相談して揉んで決めるというよりは、直感的に決められるんですね。島根1区は自民党が唯一出していたところだから、小渕(優子)選対委員長はずっと張り付いていました。国会開会中でしたけど、ずっと」

長野「はい」

角谷「岸田さんは2度も入った。茂木(敏充)幹事長は入らなかったんですね」

長野「それはなぜですか?」

鈴木純子(文化放送アナウンサー)「岸田さんとの仲が微妙だという話も……」

角谷「ただ選挙に勝てば微妙どころか、戦うところで『茂木さん、よくやった』となりますよ。一生懸命、入らなかったというのは、幹事長自らが諦めていたんじゃないだろうか、とか。もっと言うと第一声。泉健太立憲民主党代表は、初日に島根で第一声、声を上げているんですね。ところが茂木さんは行かなかったと」

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