パリ五輪の警備は?

パリ五輪まであと3か月あまり。416長野智子アップデート(文化放送)」は、日刊スポーツ野球部長の鈴木良一さんにパリ五輪の警備の状況について伺った。 

長野「今、イスラエルとイランの問題もありますし、ウクライナもありますし、大変じゃないですか不安定で。ロシアではコンサートホールでテロがありましたよね。パリ五輪は7月26日からなんですが、警備とかって今凄いことになってるんじゃないかと思って…」

鈴木良一「たまたまパリにいる僕の友人が日本に来てて、あと3か月だけどどうなんだって話をしたら、まだ3か月あるから大丈夫だよと言ってたんですけど、実際、海外の報道なんか見てる限りでは色んな想定はされてるのかなって感じはしますよね。15日にはマクロン大統領もセーヌ川での開会式のプランを話したりはしてるんですよね」

長野「スタジアムの外で開会式をやるのってこれが初めてなんですか?

鈴木良一「フランス・パリならではってところですかね。あまりに古い五輪はわかりませんが、初めてのことです。観覧客は30万人と聞いてます」

長野「各国の首脳もセーヌ川に来るわけですよね?」

鈴木良一「チケットを持ってる人間が10万人くらいで、残りはオーディエンス。どこからでも勝手に見られるということなんで、そういうところでも色んなコントロールが効かないんじゃないかなと報道されてますよね」

鈴木敏夫アナ「要するにセーヌ川で開会式が行われる。それがパリらしさを魅せる最高の演出なんだけど、一方で会場の中じゃないから丸腰である。どこから狙われるかわからない怖さがある」

鈴木良一「本当に世の中の情勢が好転してるのか、今のままなのかは予想がつかない部分はあるとは思うんですよね」

長野「好転するっていうのは想像しづらい状況ではあるので…。私もソチ五輪の警備の取材をした時に地対空ミサイルがあるんですよ、山の上のほうに。五輪はそれくらい警備するわけですよ」

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村上春樹「自分のカヌーは自分で漕げ」学生時代にカート・ヴォネガットの小説で出会った言葉

作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」(毎月最終日曜 19:00~19:55)。4月28日(日)の放送は「村上RADIO~村上の世間話4~」をオンエア。好評の「村上の世間話」シリーズ第4弾は、クスッと笑える“世間話”を、村上DJが選曲したグッドミュージックとともにお届けしました。
この記事では「今日の言葉」について語ったパートを紹介します。



◆The Sandpipers「Chotto Matte Kudasai」
サンドパイパーズが歌います。「ちょっと待ってください」というのが曲のオリジナル・タイトルなんです。マジで。

◆TSF「Salade de Fruits」
TSFというフランスのボーカル・グループが「フルーツ・サラダの歌」を歌います。

トマト・サラダも好きだけど、フルーツ・サラダもいいですよね。マンゴー入りのサラダが僕の好物です。



◆<クロージング曲>
Barney Wilen「As Time Goes By」

今日のクロージング音楽、フランス人のベテランテナーサックス奏者バルネ・ウィランが「As Time Goes By」を演奏します。いいですねえ。決めの歌詞、「月の光とラブソングが、時代遅れになることはない」。本当にそのとおりです。

ちなみに今日おかけした音楽は、すべて僕が最近中古屋さんのバーゲンで買い込んできたCDです。値段は100円か200円か、高くて300円。そんなものです。バーゲン・コーナー、こまめに探すとけっこう素敵なものに巡り会えますよ。

さて、今日の言葉は、
「Paddle Your Own Canoe(自分のカヌーは自分で漕げ)」です。

これはボーイスカウトのモットーにもなっていますが、もともとは英国の古い格言です。でも僕がこの言葉を初めて知ったのは、学生時代にカート・ヴォネガットの小説『スラップスティック』を読んだときです。その中でこの言葉はとても印象的に使われていて、今でもよく覚えています。『スラップスティック』、愉快な小説ですよね。先日久しぶりに読み返して、あらためて感心しました。

「自分のカヌーは自分で漕げ」。要するに自分のことは人に頼らずに、自分でしっかりやれということですよね。

でも「自分のことは自分でやれ」と言うと、身も蓋もないというか、ごく当たり前の「ご教訓」になってしまいます。でも「自分のカヌーは自分で漕げ」って言われると、そのシチュエーションが目の前に浮かんできますよね。実際にカヌーに乗って、パドルを手にして、1人で急流を乗り切っているような、そんな具体的な気持ちになります。「がんばらなくちゃ」、みたいな。

言葉の力って、表現の力って、結局そういうことなんですよね。生きた具体的な共通イメージを、送り手と受け手の間に起ち上げること。僕はいつもそのことを頭に置いて文章を書いています。それって大事なことです。

「自分のカヌーは自分で漕げ」

漕いでください。



番組では他にも、ほとんど夢を見ないという村上さんが鮮明に覚えているという“夢の話”から、近所をジョギングしているときにある動物に遭遇したときのエピソード、学生時代の夏休みに一人旅をしたときの思い出などについて語る場面もありました。

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4月28日(日)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 5月6日(月・祝)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:村上RADIO~村上の世間話4~
放送日時:4月28日(日)19:00~19:55
パーソナリティ:村上春樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/

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