共同親権法案衆院通過。大竹「一番大事なのは、子供が過ごしやすいこと」

4月17日の大竹まことゴールデンラジオは「共同親権法案の衆院通過」のニュースを取り上げ、大竹がコメントした。

東京新聞によると、「離婚後は父母どちらかの単独親権とする規定を見直し、共同親権を選べるようにする民法改正案が16日、衆院本会議で与党などの賛成多数により可決された。ただ虐待やドメスティックバイオレンス(DV)の被害継続防止になお懸念の声がある。参院の審議も注目される。

また、父母が協議で親権の在り方を決め、折り合えなければ家庭裁判所が判断するということですね。DVなど、父母の力関係に差があって対等に話し合えないケースを念頭に、親権の在り方を決める際には真意を確認する措置も検討するとした。

砂山アナ「そして、こちら同じく東京新聞ですけど、「共同親権法案、衆院採決で自民・野田聖子氏が「造反」」とあります。自民党の野田聖子元総務大臣が16日の衆議院本会議で離婚後の共同親権を導入する民法改正案に反対したと。党の方針に従わなかった理由について採決までの国会審議が性急すぎるとした上で「法律をつくる側としては、調理されていないものを出されるような感じだった」と東京新聞などの取材に答えたとあります。法案への賛否に関しては、「(心情的には)保留。賛成とか反対とかではなくより良い法律を提出したいと願っていた」と語った。さらには本会議の討論で各党がお互いに批判をしたことにも触れ、「政党間のけんかみたいになってるのを聞いて子供のための法律だったはずが、これでは私は賛成しかめるという思いに駆られた」と述べたとあります」

大竹「1番大事なのは子供が過ごしやすいこと。それをどうするかという話で、野田さんはまだこれじゃちょっと子供のことをちゃんと考えてくれてるのかな。これは性急すぎるというふうに言ってるよね。どこから出てきたのか知らないこの共同親権法案、法学者の木村草太さんも結構前からこれは注目していらっしゃいますよね」

砂山アナ「これはずいぶん前の中間視野が出た後ぐらいのポストだと思うんですが、今年1月24日ですね。旧Twitterで、「この離婚後の共同親権の導入には少なくとも1.DV専門家の多くに課外を助長しない設計だと認めてもらえて、2.適時適切な子の教育・医療・監護の徹底に資することという2条件を満たす必要がある。現状の法案は最低限の条件のはずの1すら満たせていない」こういう懸念を以前から示していらっしゃいました」

共同親権については、海外と日本の法律の違いについて指摘する声も多く、さらなる議論が必要だ。

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村上春樹「自分のカヌーは自分で漕げ」学生時代にカート・ヴォネガットの小説で出会った言葉

作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」(毎月最終日曜 19:00~19:55)。4月28日(日)の放送は「村上RADIO~村上の世間話4~」をオンエア。好評の「村上の世間話」シリーズ第4弾は、クスッと笑える“世間話”を、村上DJが選曲したグッドミュージックとともにお届けしました。
この記事では「今日の言葉」について語ったパートを紹介します。



◆The Sandpipers「Chotto Matte Kudasai」
サンドパイパーズが歌います。「ちょっと待ってください」というのが曲のオリジナル・タイトルなんです。マジで。

◆TSF「Salade de Fruits」
TSFというフランスのボーカル・グループが「フルーツ・サラダの歌」を歌います。

トマト・サラダも好きだけど、フルーツ・サラダもいいですよね。マンゴー入りのサラダが僕の好物です。



◆<クロージング曲>
Barney Wilen「As Time Goes By」

今日のクロージング音楽、フランス人のベテランテナーサックス奏者バルネ・ウィランが「As Time Goes By」を演奏します。いいですねえ。決めの歌詞、「月の光とラブソングが、時代遅れになることはない」。本当にそのとおりです。

ちなみに今日おかけした音楽は、すべて僕が最近中古屋さんのバーゲンで買い込んできたCDです。値段は100円か200円か、高くて300円。そんなものです。バーゲン・コーナー、こまめに探すとけっこう素敵なものに巡り会えますよ。

さて、今日の言葉は、
「Paddle Your Own Canoe(自分のカヌーは自分で漕げ)」です。

これはボーイスカウトのモットーにもなっていますが、もともとは英国の古い格言です。でも僕がこの言葉を初めて知ったのは、学生時代にカート・ヴォネガットの小説『スラップスティック』を読んだときです。その中でこの言葉はとても印象的に使われていて、今でもよく覚えています。『スラップスティック』、愉快な小説ですよね。先日久しぶりに読み返して、あらためて感心しました。

「自分のカヌーは自分で漕げ」。要するに自分のことは人に頼らずに、自分でしっかりやれということですよね。

でも「自分のことは自分でやれ」と言うと、身も蓋もないというか、ごく当たり前の「ご教訓」になってしまいます。でも「自分のカヌーは自分で漕げ」って言われると、そのシチュエーションが目の前に浮かんできますよね。実際にカヌーに乗って、パドルを手にして、1人で急流を乗り切っているような、そんな具体的な気持ちになります。「がんばらなくちゃ」、みたいな。

言葉の力って、表現の力って、結局そういうことなんですよね。生きた具体的な共通イメージを、送り手と受け手の間に起ち上げること。僕はいつもそのことを頭に置いて文章を書いています。それって大事なことです。

「自分のカヌーは自分で漕げ」

漕いでください。



番組では他にも、ほとんど夢を見ないという村上さんが鮮明に覚えているという“夢の話”から、近所をジョギングしているときにある動物に遭遇したときのエピソード、学生時代の夏休みに一人旅をしたときの思い出などについて語る場面もありました。

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4月28日(日)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 5月6日(月・祝)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:村上RADIO~村上の世間話4~
放送日時:4月28日(日)19:00~19:55
パーソナリティ:村上春樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/

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