トランプ大統領と一族による、政権の私物化問題。「やっと」批判の声が高まる

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、10月28日の放送に毎日新聞論説委員でノンフィクション作家の小倉孝保が出演。トランプ大統領とその一族による、政権の私物化問題について解説した。

鈴木敏夫(文化放送解説委員)「11月3日のアメリカ中間選挙、いよいよカウントダウンという感じです。民主党候補の応援演説でオバマ元大統領の元気さが目立ちました。ミシガンの応援演説で『国民の税金を食い物にしている』と、トランプ大統領を厳しく批判しています。その指摘、現状はどうなのでしょうか」

長野智子「トランプ(米大統領)さんとその家族は、ガンガン稼いでいる、という」

小倉孝保「すごいんですよ。オバマさんがそういう話をした、ということには理由があって。各種の世論調査にて、中間選挙で『なぜ投票するか』という理由として、いままではガソリン価格や物価が上がっている、そういうところがトップでした。ただ最近になって政権の腐敗やトランプ大統領の私物化に対する批判が1位、という結果も出ているんです」

長野「『やっと』ですよ。けっこう報じられていますものね」

小倉「同じことが日本で起こったら、とんでもない大混乱になりますよ。具体的に話すと、たとえば仮想通貨、暗号資産です。トランプさんは第1期政権のときにすごく否定的だったんです。実態がないものだ、と。返り咲きに向けて選挙運動をしているときから、中東特使などである友人のウィトコフさん、あの人と一緒に、親族らが創設したベンチャー企業に関わる仮想通貨、これを販売して。大統領にお金が入るようにしているのでは、と」

長野「はい」

小倉「調べていて、もっと日本でも問題になっていいと思ったことがあります。トランプさんって歴代の大統領の中でも恐らくもっとも、恩赦や減刑をたくさん出している人なんですね。たとえばウォール・ストリート・ジャーナルの報道なんかだと、恩赦してほしいときに100万ドルから600万ドルを成功報酬として提供する、としてきた人間がいると」

長野「どういうこと?」

小倉「恩赦してもらえたら、100万ドル払うよ、と。トランプさん、あるいは持たれている財団に、選挙資金としてなど。恩赦とお金の交換みたいになっています。トランプさんは現代アメリカ史上、初めて企業に恩赦した大統領らしくて。企業からも、恩赦の代わりにお金がまわっているのでは、という疑惑もあるみたいです」

長野「犯罪では?」

小倉「そうならないため、恐らくは直接、お金が行く感じではない。どこかに入るようにしている。いまホワイトハウスの増築問題なんかもあって。トランプさんが、増築するから寄付をしてくれ、と呼びかけて。AppleやMicrosoftも多額の寄付をしている。それも非営利団体、NPOみたいな感じでしょうけど、そこを通じてホワイトハウスに流れる仕組みで。お金がどう流れているのか不透明らしいんですよ」

長野「マネー・ロンダリングの世界になっています」

小倉「毎日新聞が24日の朝刊でトランプ氏の政権私物化問題をまとめています。それを読むとトランプさんは、ホワイトハウスを増築する際に『必要だから寄付をしてくれ。自分もする』と。資金が豊富だからと公言したのに、寄付した形跡がない、と」

長野「まあねえ」

小倉「そういうことがいろいろあった。長女の夫、クシュナーさんも中東でのビジネスに関わっているのではないか、トランプさんの長男が結婚するとき、ロシアのプーチン大統領に近い実業家から資金提供されていたのではないか。そういうことが今、どんどん噴出しているんです」

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取材期間はたった2日!? 小山薫堂も驚いたガイド本「キセキの島」 編集者・藤本智士が天草の離島・御所浦で出会った“奇跡”

放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」(毎週日曜15:00~15:50)。今回の放送は、編集者・作家で有限会社「りす」代表の藤本智士(ふじもと・さとし)さんをゲストにお迎えし、熊本県天草市にある離島・御所浦(ごしょうら)の魅力や、島の人々とともに制作したガイドエッセイ「キセキの島」について伺いました。


(左から)パーソナリティの小山薫堂、藤本智士さん、宇賀なつみ



◆編集者・藤本智士が見つめる日常の尊さ

藤本智士さんは、1974年、兵庫県生まれ。編集者、作家で「有限会社りす」代表。日本各地を旅しながら地域に暮らす人たちの声や、その土地にある普通の魅力をすくい上げています。今年、熊本県天草市の御所浦を旅し、島の人たちとともにガイドエッセイ「キセキの島」を制作しました。

藤本さんが代表を務める「有限会社りす」。愛らしい動物のリスを思い浮かべがちですが、社名には編集者としての確固たる信念が込められています。「読みは同じなんですけど、実は自分のなかに『Re:スタンダード』という旗印があります。スタンダード、普通とされているものをもう一度見つめ直そう、というテーマの頭文字をとって『りす』と名付けました」と語ります。

2006年の雑誌「Re:S」創刊以来、約20年にわたって日本各地を旅し続けてきた藤本さん。今回引き寄せられるように訪れたのは、熊本県天草市の離島・御所浦(ごしょうら)でした。熊本県本土には足を運んでいたものの、天草への旅は「思ったより近い」という偶然の発見から始まったといいます。「関西からだと伊丹空港から天草エアラインが飛んでいて、熊本経由で一瞬降りるのですが、ほぼ直行便で行けることを知ったんです」と振り返ります。

天草出身の小山にとっても、御所浦は特別な場所です。120もの島々からなる天草諸島のなかにあって、橋が架かっておらず船でしか渡れない離島。「子どもの頃、港から『じいちゃーん!』と叫んで船を呼んでいた」と小山が懐かしむほど、そこには素朴な日常と不便さが今も息づいています。「ある種、その“不便さ”が守ってくれているものが、御所浦にはあるなと思っています」と藤本さんも頷きます。

◆たった2日間の滞在で編み上げられた「キセキの島」

そうして生まれたのが、ガイドエッセイ「キセキの島」です。本を開いた宇賀は「本当に写真が素晴らしい、絵が綺麗!」と感嘆の声を上げます。ページをめくれば、豊かな海の幸や息をのむような美しい風景が広がる一方、「下校時間、海を泳いで家に帰った子供がいる」といった思わずクスッと笑ってしまう“島あるある”や、地元の人しか知らない宿・居酒屋の情報もぎっしりと散りばめられています。

驚くべきは、この本のために御所浦へ取材に入った期間の短さです。「正直に言うと、この本を作るための取材は、たった2日間だったんですよ」と藤本さんが明かすと、「2日でこれを作ったんですか!? 2ヶ月くらい暮らしていたのかと思いました」と、小山も目を丸くして驚きを隠せません。

なぜ、わずか2泊3日の滞在でこれほどまでに深く、濃密な一冊が生まれたのでしょうか。その秘密について「僕のエッセイを中心に写真をふんだんに入れながら、実は島のメンバーがたくさんの情報を書き加えてくれたんです。僕ひとりの本というよりは、御所浦の島のみなさんと一緒に作り上げた本なんです」と種明かしをしてくれました。


藤本智士さん著「キセキの島」(御所浦出版)



◆数珠つなぎの出会いがくれたもの

話はさらに、旅人の姿勢へと広がっていきます。雄大なカルデラが広がる阿蘇と、多島美の海に抱かれた天草。同じ熊本県でありながら、まったく異なる表情を持つ多様性こそが、この地の魅力だと2人は語り合います。また、旅先での情報源について尋ねられると、藤本さんは迷わずこう答えました。

「やっぱりそこで出会う人ですね。美味しい店を1軒見つけたら、だいたいそこの店主は他の美味しい店を知っている。だから、店主に聞くのが一番いい。そうやって数珠つなぎに広がっていくのが旅の醍醐味ですね」と藤本さん。

そして番組の後半、スタジオを温かく包んだのは、藤本さんが朗読した1通の手紙でした。宛先は、御所浦のまちおこしチーム「せんばいなか」代表で海上タクシー船長の山下幹男さん。初めて出会った港でサングラスの奥に見えた優しさや、よそ者である藤本さんの言葉に誰よりも前のめりで、キラキラとした瞳で耳を傾けてくれたこと。

島の恵比寿像にそっくりな幹男さんは、藤本さんにとってまさに「島の福の神」そのものでした。手紙を通し、「せんばいなか(自分たちで何とかせねば)」という気概を胸に島を前へと動かす仲間たちへ、心からの敬意と感謝を伝えました。

最後に、藤本さんは御所浦を訪れたことがない方へ「長期滞在しなくても濃密な時間がきっと過ごせると思うので、まずは港に降り立ったら道の駅みたいなところで、誰か1人に声をかけるだけで、きっといろいろつながっていくと思います。ちょっと思い切って声をかけてほしいですね」と呼びかけました。

<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY'S POST
放送日時:毎週日曜 15:00~15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/post/
番組公式X:@sundayspost1


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