「石の上にも3年」は本当…!? 入社1年未満で「非常に辞めたい!!」と悩む22歳・男性に“人生の先輩”からのアドバイス続々

フリーアナウンサーの住吉美紀がパーソナリティを務めるTOKYO FMの生ワイドラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜 9:00~11:00)。毎週金曜日に放送しているコーナー「沢井製薬 presents オトナのなんでも相談室」では、リスナーから届いたお悩みを、Blue Oceanリスナーのみんなで考えていきます。
今回は、昨年営業職として中途入社したものの、すでに「辞めたい……」と苦悩する22歳・男性からの相談を紹介しました。


※写真はイメージです



<リスナーの相談>
今の会社に去年、営業として中途入社したのですが、辞めたい! 非常に!!
最低でも3年は……とよく言いますが、これって何か根拠があるのでしょうか?
自分に合わないのなら即損切りして次に向かうのが早ければ早いほど良いと思うのですが、考え方がZ世代すぎるでしょうか? ご意見をお聞かせくださると幸いです。
(22歳 男性 会社員)

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入社からまだ1年が経っていない段階で「非常に辞めたい」という強い思いを抱える相談者さん。この切実な訴えを受け、パーソナリティの住吉は深く共感しながら、自身の経験を振り返りました。

「よく言われる『3年』というのは、昔からのことわざにある『石の上にも3年』からきているのだと思います。3年ほど経ってみないと、仕事や会社の良し悪しも分からないですし、形になる実績も生まれない、ということから言われているのでしょうね」

さらに住吉は、「今の社会は本当に転職が増えていますから、皆さんどう考えているでしょうか」とリスナーに問いかけつつ、自身の22歳の頃の心境を明かしました。

「22歳の頃の自分を振り返ると、まさに半年ほど経った頃に『なんだか、すごく面白い可能性があるかも!?』と思える瞬間があったんです。それまでは『私には無理かも……』『できないかも……』と、かなりへこたれていました。でも、相談者さんはその時期を過ぎた今もなお、非常に辞めたい、という気持ちが変わらないのですね」とコメント。

そのうえで住吉は、「理由にもよりますが、ご自身の中でもう答えがはっきりと分かっているなら、1年ほどで見切りをつけて次に進むのもありではないでしょうか。ただ、辞めたい中身や理由にもよる気がしますね」と寄り添い、リスナーに広く意見を募りました。


パーソナリティの住吉美紀



――今回の相談に対して、番組には、同じように転職に悩んだ会社員や採用を行う経営者など、さまざまな立場のリスナーから熱いアドバイスが寄せられました。

まずは、「3年続けることのメリット」と「見切りをつけるべき境界線」を、自身の転職経験から語るアドバイスです。

◆3年で会社の裏側が見える。でも心身を壊してまでは不要

私も最初、新卒で入った営業職が嫌で、1年目から転職サイトを見あさっていました。でも、入社前、年上のいとこに言われた「よく3年続けろっていうのはな、3年いれば会社の内部事情も分かってくるからだ。そこまで見えてから次に行く方がいいぞ」という言葉が忘れられませんでした。

とりあえず3年というなら、ちょっと多めに4年はいてやろうと思い、結局5年半続けました。2年目後半から要領が分かってきて、うまく仕事を利用して楽しめるようになり、商談や外回りの耐性もついたので、続けてよかったと思います。

ただ、その次の会社は1年半、その次の会社は半年で辞め、今の会社は6年目になります。勤務期間が短いのは家庭の事情もありますが、人間関係が嫌で嫌で、夢にまで見るほどストレスだったので、早く辞めてよかったと思っています。

4社経験して、私にとって譲れないことは職場の人間関係だと気づきました。相談者さんも、なぜ辞めたいのか、次にやりたいことがあるのか、譲れないものは何なのかを明確にした上で決断すれば、後悔もないのではと思います。

心身を壊してまで3年居続ける必要はないですが、3年続けることで身につくことや分かることがあるのも確かだと思いました。
(千葉県 36歳 女性 会社員)

――続いては、採用面接を担当する経営者や、早期退職で苦労したリスナーからの現実的な視点です。

◆採用コストをかける側から見ると、早期退職は警戒してしまう

小さな会社ですが経営しております! その立場からお応えさせていただきますね。

まず大前提として、憲法で職業選択の自由が保障されているので、好きなように転職したらいいと思います。ただ、採用する立場で言わせてもらうと、短い期間で転職を繰り返している方を採用するのは怖いです。なぜなら、採用して育成するには多くのコストがかかるからです。

「うちの会社に来てもまた短期間で転職してしまうのではないか」と考えてしまうので、同じ能力の人がいれば、転職回数が少ない方に傾きます。転職が多いのは会社に問題があるのかもしれませんが、もしかしたら本人にも多少の問題があるのではないか、と推察されるためです。

転職の理由が明確であれば別問題なので、面接でしっかり説明できるようであれば、あまり気にしなくてもいいかもしれません。短期間の転職を繰り返すことは、採用する側にこうした印象を持たれるというのも知っておくといいかもしれません!
(東京都 41歳 男性 経営者)

◆「次の職場を決めずに退職」は焦りを生む

私も前職は半年ほどで辞めてしまいました。唯一の後悔は、次の職場を決めずに辞めてしまったことです。Webエンジニアの仕事をしており、正直なんとかなるだろうと思っていました。ですが、案外この早期退職が悪く見られてしまい、なかなか内定がもらえず、あれよあれよと3カ月ほど経ってしまいました……。

もちろん選ぶ会社や業界にもよりますが、納得する形になるまで時間がかかってしまいました。働きながらの転職活動はなかなか大変ですが、それでも仕事がない状態の焦りは結構怖いですね。その反省を生かして、今もほかの会社を見ながら仕事を続けています(笑)。
(東京都 33歳 男性 会社員)

――さらに、「仕事への向き合い方」や「退職の判断基準」について、示唆に富んだ意見が続きます。

◆「向いていない」のではなく「向き合っていない」だけかも?

私は新卒で入った会社は2年弱、その次の会社を半年で辞めました。そして今の会社で12年以上働いているので、すぐに見切りをつけてよかったと思っています。

ただ、相談者さんには明確に辞めたい理由があるのでしょうか? そこが曖昧だと同じことを繰り返します。私が辞めた理由は「なんか合わない」でした。明確な理由がないまま転職したので続きませんでした。今の会社でもすぐに「なんか合わない」と思い、辞めようとしましたが、「このまま転職を繰り返すのは良くない!」と踏みとどまりました。そして自分の中の問題点と向き合って気づいたのは、「向いている仕事は無い」ということでした。

もし明確な理由がないのであれば、今の仕事に今まで以上に踏み込んで取り組んでみてはどうでしょうか。もし仕事に「向いていない」と思っているのであれば、もしかしたら仕事に「向き合っていない」だけかもしれません。ご参考までに。
(東京都 36歳 男性 会社員)

◆40年で10社以上を経験。「大事なのは納得できる説明」

「最低3年」というのは、私が最初に転職した35年くらい前から言われており、特に根拠などありません。ただし、新たに就職活動をする場合、前職の在職期間は確実にチェックされます。採用しようとする側にとっては長く勤めてほしいですからね。前職の在職期間が短いことをきちんと説明できるなら良いですが、単に「嫌だから辞めた」という話だと再就職活動が難しくなると思われます。

私は社会人になって40年、渡り歩いてきた会社は10社を超えます。平均3~4年程度で会社を変わっており、今の会社も2年前に入りました。たまたま職種が人手不足・成り手不足なので転職回数の多さは問題ありなのですが、幸いにしてすべて正社員で転職しまくっており、そろそろ定年を考えるようになって振り返ると……「我ながら、楽しい人生だった」と思うようになりました。

今考えている転職が正しいのか間違いなのかは、誰にも分かりません。やるかやらないかはあなた次第です。後悔のないように頑張ってください。
(神奈川県 59歳 男性 会社員)

◆思い切って不満を会社にぶつけてみる選択肢も

3年は長すぎるので、1年半くらいで良いと思います。私は今まで4回転職しましたが、だいたい1年いるとその会社が把握できました。

今の会社も入って1年は毎日「もう辞めたい」と思っていましたが、その気持ちを思い切って上司に伝えたところ、状況が一転しました。自分に合う仕事を回してもらえるようになり、どんどん楽しくなって「ずっとここにいたい」に変わり、早20年勤めています。思い切って不満を会社にぶつけてみても良いかもしれません。
(東京都 55歳 女性 会社員)

◆「あと3カ月」と期限を区切ってみる

半年で会社を辞めたいZ世代さん、あと3カ月頑張ってから辞めることにしてはいかがでしょうか。「3カ月で辞める」とあらかじめ決めてしまえば、気持ちもグッと楽になりますよね。

そして3カ月経った後、もし「もう3カ月続けてもいいかな」と思えたら続ければいいですし、やっぱり辞めたかったらその時に辞めればいいのです。
(東京都 61歳 女性 専門職)

◆自分の努力や対話で変えられないなら、3年待つ必要はない

何度転職してきたか分からないくらい、今まで転職を重ねてきました。私の基準としては、転職したい理由が「自分の努力や会社との話し合いで解決できないこと」なら1年など気にせず転職し、「そうでないなら転職しない」というスタンスです。

相談者さんの転職したい理由を解決する方法が社内にあるか、あるいは自分の努力で変えられる環境なら頑張ってみてもいいですし、そうでないなら3年も待たなくていいと思います。

ちなみに私は3カ月で転職した会社もありますし、今の会社は4年目になり、日々上司と話し合いながら頑張っています。相談者さんに合う職場が見つかりますように。
(東京都 33歳 女性 会社員)

<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/bo/
番組公式X:@BlueOceanTFM

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取材期間はたった2日!? 小山薫堂も驚いたガイド本「キセキの島」 編集者・藤本智士が天草の離島・御所浦で出会った“奇跡”

放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」(毎週日曜15:00~15:50)。今回の放送は、編集者・作家で有限会社「りす」代表の藤本智士(ふじもと・さとし)さんをゲストにお迎えし、熊本県天草市にある離島・御所浦(ごしょうら)の魅力や、島の人々とともに制作したガイドエッセイ「キセキの島」について伺いました。


(左から)パーソナリティの小山薫堂、藤本智士さん、宇賀なつみ



◆編集者・藤本智士が見つめる日常の尊さ

藤本智士さんは、1974年、兵庫県生まれ。編集者、作家で「有限会社りす」代表。日本各地を旅しながら地域に暮らす人たちの声や、その土地にある普通の魅力をすくい上げています。今年、熊本県天草市の御所浦を旅し、島の人たちとともにガイドエッセイ「キセキの島」を制作しました。

藤本さんが代表を務める「有限会社りす」。愛らしい動物のリスを思い浮かべがちですが、社名には編集者としての確固たる信念が込められています。「読みは同じなんですけど、実は自分のなかに『Re:スタンダード』という旗印があります。スタンダード、普通とされているものをもう一度見つめ直そう、というテーマの頭文字をとって『りす』と名付けました」と語ります。

2006年の雑誌「Re:S」創刊以来、約20年にわたって日本各地を旅し続けてきた藤本さん。今回引き寄せられるように訪れたのは、熊本県天草市の離島・御所浦(ごしょうら)でした。熊本県本土には足を運んでいたものの、天草への旅は「思ったより近い」という偶然の発見から始まったといいます。「関西からだと伊丹空港から天草エアラインが飛んでいて、熊本経由で一瞬降りるのですが、ほぼ直行便で行けることを知ったんです」と振り返ります。

天草出身の小山にとっても、御所浦は特別な場所です。120もの島々からなる天草諸島のなかにあって、橋が架かっておらず船でしか渡れない離島。「子どもの頃、港から『じいちゃーん!』と叫んで船を呼んでいた」と小山が懐かしむほど、そこには素朴な日常と不便さが今も息づいています。「ある種、その“不便さ”が守ってくれているものが、御所浦にはあるなと思っています」と藤本さんも頷きます。

◆たった2日間の滞在で編み上げられた「キセキの島」

そうして生まれたのが、ガイドエッセイ「キセキの島」です。本を開いた宇賀は「本当に写真が素晴らしい、絵が綺麗!」と感嘆の声を上げます。ページをめくれば、豊かな海の幸や息をのむような美しい風景が広がる一方、「下校時間、海を泳いで家に帰った子供がいる」といった思わずクスッと笑ってしまう“島あるある”や、地元の人しか知らない宿・居酒屋の情報もぎっしりと散りばめられています。

驚くべきは、この本のために御所浦へ取材に入った期間の短さです。「正直に言うと、この本を作るための取材は、たった2日間だったんですよ」と藤本さんが明かすと、「2日でこれを作ったんですか!? 2ヶ月くらい暮らしていたのかと思いました」と、小山も目を丸くして驚きを隠せません。

なぜ、わずか2泊3日の滞在でこれほどまでに深く、濃密な一冊が生まれたのでしょうか。その秘密について「僕のエッセイを中心に写真をふんだんに入れながら、実は島のメンバーがたくさんの情報を書き加えてくれたんです。僕ひとりの本というよりは、御所浦の島のみなさんと一緒に作り上げた本なんです」と種明かしをしてくれました。


藤本智士さん著「キセキの島」(御所浦出版)



◆数珠つなぎの出会いがくれたもの

話はさらに、旅人の姿勢へと広がっていきます。雄大なカルデラが広がる阿蘇と、多島美の海に抱かれた天草。同じ熊本県でありながら、まったく異なる表情を持つ多様性こそが、この地の魅力だと2人は語り合います。また、旅先での情報源について尋ねられると、藤本さんは迷わずこう答えました。

「やっぱりそこで出会う人ですね。美味しい店を1軒見つけたら、だいたいそこの店主は他の美味しい店を知っている。だから、店主に聞くのが一番いい。そうやって数珠つなぎに広がっていくのが旅の醍醐味ですね」と藤本さん。

そして番組の後半、スタジオを温かく包んだのは、藤本さんが朗読した1通の手紙でした。宛先は、御所浦のまちおこしチーム「せんばいなか」代表で海上タクシー船長の山下幹男さん。初めて出会った港でサングラスの奥に見えた優しさや、よそ者である藤本さんの言葉に誰よりも前のめりで、キラキラとした瞳で耳を傾けてくれたこと。

島の恵比寿像にそっくりな幹男さんは、藤本さんにとってまさに「島の福の神」そのものでした。手紙を通し、「せんばいなか(自分たちで何とかせねば)」という気概を胸に島を前へと動かす仲間たちへ、心からの敬意と感謝を伝えました。

最後に、藤本さんは御所浦を訪れたことがない方へ「長期滞在しなくても濃密な時間がきっと過ごせると思うので、まずは港に降り立ったら道の駅みたいなところで、誰か1人に声をかけるだけで、きっといろいろつながっていくと思います。ちょっと思い切って声をかけてほしいですね」と呼びかけました。

<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY'S POST
放送日時:毎週日曜 15:00~15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/post/
番組公式X:@sundayspost1


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