radiko news

TULIP・財津和夫が、時には自分の家族について語るRKBラジオ『財津和夫　虹の向こう側』。7月28日の放送では、自身の子育てや孫との関わりについて自己採点を交えて振り返り、またバンドのコピーについても短くもチョッピリ熱く語ります。

ビートルズ、間違ったところまでコピーする楽しさ

TULIPの完全コピーにチャレンジした、というお便りに財津が反応します。
財津「いいですね、完全コピー。僕らもビートルズのコピーしましたもんね。コピーって楽しいんですよ。何度も言ってますけど、ビートルズの無茶苦茶な録音。これ、間違っているんじゃないかところもコピーするのがまた楽しい。不思議ですよね、音楽の持ってる力って。音楽の純粋さだけではなく、何かいろんなものを磁石のように引き付けて、人の人生までも狂わせてしまうぐらい強力な力を持ってますよね」
下田「財津さん、コピーのアドバイスぜひお願いします」
財津「アドバイスなんかないですよ。楽しくやってもらえれば、もうそれですごくいいじゃないですか。オリジナルがあんまり大したことないんだから、コピーして楽しんで頂けるだけで本当に幸せです」
毎度ながら、謙遜モードで纏めちゃう財津でした。

子育ての自己採点結果は

昔の記事で、財津が「僕の一番の作品は子供たちです」と答えていた記憶がある、とのお便りを頂きました。
財津和夫家の家族構成は、ほぼ一回りも年下でやはり同郷・福岡出身の奥様と、お子さんは一男一女。二人とも今や30代ですが、かつての子育てについて、自己採点をしてもらう事に。
財津「わかんないなぁ、子育て…頑張ったつもりだけどね。頑張っても結果が付いてこないと、やっぱり点数低いもんね」
親から放し飼いにされていた、特に父親にはデビュー数年後にまだ大学に行っている位に思われていた、と以前番組で語った財津。自分が親の立場になってからは、子育ての多くを奥様に任せていたものの、学校行事には参加していたらしく、要所要所での父親としての自負があるのかな、と推察できます。
財津「自己満足的には80点。でも結果は50点ぐらいかな」
それって、親の努力は高得点だけど、子供に不満アリって事でしょうか。なんか自分に甘く、他人いや子供に厳しいような…

下田「親子関係って、お互い色々言いたい事もあると思うんですけど、老境に入ってもずっと続くわけで。子育てが○○点って、一旦点数が出たとしても、その後の関係でまた挽回したりマイナスにもなっちゃう。私は、母にはちょっと腹が立つこともあるけど、親切にしておこうと思います。恩返しね、やっぱり」
財津「親子って、本当にもう切っても切れない凄い絆なんですよ。血って凄いね。でも、男って実際自分が生むわけじゃない。お腹痛めるわけでもないし。どうして父親の自覚が出るんだろうね。慈愛が溢れるようなホルモンが出たりとか、責任感が出たりとか、本当に不思議ですね」

お孫さんの事に少し話を振りましょう。
下田「お孫さんって、掛け値なしに可愛い感じですか」
財津「そりゃあもう。責任がほとんどないじゃないですか。『シーらないっ』て感じですかね（笑）。孫の問題は、親のあなたの問題でしょう、って私の子供に向かって言える事ですから、何も心配ないです」
昨年5月の放送でも、一緒に全力で遊んでいる、と眼を細めながら親バカならぬ爺バカぶりを披露してくれました。
財津「もちろん、問題が出てきた時は心配になると思うんですけど、今のところはない。これからですよ。思春期になって、反抗期になって、色々あると思うんですけど。そういえば、お袋に『やー、やっと思春期が終わって一段落したよ』って自分の子どものことを言ったんですけど、お袋は『フッ、まだまだこれからよ』って。その時、何でこんなこと言うんだろうって思ったんだけど、今は良くわかりますね」

と、ここで取って返すように財津が下田アナに振る。
財津「下田さんだって、今でも『カクシッツ』があるんでしょ。踵のところに、こう。削ってますか？」
下田「（笑）いやいや、削りはしませんけど。あと何年この状態を続けられるだろうっていう事と、母の人生が晩年悲しくならないように、ひたすら自分が耐えていくようにしたいな、と」
財津「全部含めて、もう親子の情だから。分かったような事言ってすみませんけど、楽しいもんですよ。親子だなっていう事を楽しむ、うん」
下田「そうですね、そうしたいと思います」

今日の一曲は、TULIP「この愛は忘れていいよ」。1997年（平成9年）にリリースされたシングル。ジャケットが少年の写真でもあり、当時小学生だった財津の長男・和典さんに向けたメッセージが込められた歌詞、とも言われているようです。

次回8月4日の放送は、通常通り18時15分（午後6時15分）からの予定です。
TULIP50周年記念コンサート、全日程が終わった後の心境を、率直にお話しします。

※該当回の聴取期間は終了しました。