財津和夫、コンサートって自分たちが歌うもんじゃないんだ、とつくづく思った最後の夜

TULIP・財津和夫が、時には胸中の想いを語るRKBラジオ『財津和夫 虹の向こう側』。8月4日の放送では、TULIP50周年記念ツアーを終えたばかりの現在の心境を、一気にお伝えします。

今は本当に気分よく、清々しい

7月19日、TULIPのステージが遂に最後の日を迎えました。デビューから約1500回のステージ、そして50周年記念ツアーとしての64回目の公演となったこの日。
最終日が近づくにつれて、周囲からのいろんなプレッシャーを感じたという財津。
財津「『いよいよですね』とか、『どんなふうになっちゃうんですか』とか、『もう泣きっぱなしじゃないですか』とか言われて」
福岡での最後の2日間の公演、いちばん緊張したのは初日(7月18日)の前夜だったらしい。
財津「いっぱい寝なきゃいけないとか、いろいろ考えてると睡眠がほとんど取れなくて…なんでこんなとこで俺は緊張してるんだろうって思ったんです。やっぱり年取っても、若いときと同じですね。何とか初日乗り切って、あと1日だって思ったときは少し気が楽になってきて。何本か前の名古屋とか長野では情けないことにウルウルしちゃったんですよ。だから、最終日はもううずくまるんじゃないかなって思ったんですけど、それが意外や意外、何か気持ち良くなってきて、うん。滑るように最終曲も気持ちよく終わって、メンバーとステージで肩たたき合ったりして、もうものすごく今度は清々しくなってきて。今は本当にめっちゃ気分いいですね」

最終日7月19日のステージの最後の様子について、下田アナが改めて尋ねる。
下田「アンコールも終わって、場内アナウンスもありました。だけどもう一度ステージに戻って…あれは近年では珍しい事のようですね」
財津「何日か前に、前例からすると『これって絶対お客さんたちは帰らないよ』、どうするって話になって。もう(ステージで歌った曲の他に)何も持ち歌ないし、じゃあ『心の旅』を客席に歌ってもらおう、と。心の準備はできていたんです。そして皆さんが歌ってくださって、ますます清々しい気持ちになって。本当にありがとうございました」
もしかして最後の準備を何もしていなかったら、ステージ上でウルウルしちゃったのでは、とも振り返る。
財津「後で皆さんの感想が届いて『最後の3度目のアンコールがよかった』って言ってくれて。やっぱりコンサートってそういうもんだよなって。デビューしてから暫くの間、若い頃は客席が一緒に歌ったりすると『なんで歌うんだよ。そう俺たちが歌ってるから、聞いてくれよ』『自分たちの良さを伝えたいんだから、一緒に歌わないで』って言っていた時期もあったんですけど…本当に長い間やってると、コンサートって自分たちが歌うもんじゃないんだなっていうのをつくづく思いましたね」

デビューした頃は、グループサウンズが生まれては消えていった時代に重なる。その時代背景から、TULIPも3年ぐらいでバンド解散になってしまうかも、と思っていたらしい。
財津「さっきも言いましたけど、参加型の客席の皆さんが一緒になって歌うっていうような形になっていて、そのおかげで全国ツアーをずっとやることができて。レコードは売れなくなっちゃったんですけど、でもコンサートはずっとやれて長生きできて。ダラダラやり続けてっていう言葉でいいのかどうかわかりませんけど、僕らはいつ終わってもいいよねっていうような気分だったんです」
財津「それがどんどん続いていくと、『今度はどこまでやれるんだろう。挑戦しようかな』っていう気になってきて。でももう体力がなくなってきて、やっぱりいつ終わってもいいよね、って気になってきて。でも今度は客席の皆さんが、子育ても終わったり第2第3の人生が新たに始まったりして、どんどんまたコンサートに来てくれるようになったんですよ」
財津「ずっと来てくれた人たちなんだけど、何か新しい出会いがまた始まったような感じで、また僕たちの気分も新しくなって続けることができて。52年間続いて本当に不思議な気持ちと同時に、よかったな、音楽しかできない自分に、こんなに長い間人生を音楽で満たしてくれてありがとうございます、って感じですね」

下田「日々の過ごし方って変わりましたか」
財津「具体的にはあんまり変わってないんですけど、気分はものすごく変わりましたね。もうTULIPやらなくていいんだ。どっかでいい意味でも悪い意味でも、重石になってたと思いますね。でも今はいい効果が出てると思います。ものすごい気軽になって、うん体もすごく軽く感じるんですよ。あとはもう何て言うんですか、自分1人の世界をわがまま放題どんなに嫌われても何言われてもいいや、と。今まではやっぱりね、TULIPが続いてる以上は何か妙なことできないなとか、なんか変な噂が立ったりすると嫌だな、とかそういうのがどっかあったんでしょうね。今は何言われても平気ですし、はい、いろんな悪さやりますけど」
下田「楽しい悪巧みをね、楽しみにしています」

次回8月11日の放送は、通常通り18時15分(午後6時15分)からの予定です。
今回に引き続き、TULIP50周年を振り返っての気持ちを、お伝えします。

財津和夫 虹の向こう側
放送局:RKBラジオ
放送日時:毎週日曜 18時15分~18時30分
出演者:財津和夫、下田文代
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※該当回の聴取期間は終了しました。

不二家 presents Snow Manの素のまんま 新コーナーのお知らせ!

9月5日(木)、アイドルグループ・Snow Manのメンバーが週替わりでパーソナリティを務めるラジオ番組「不二家 presents Snow Manの素のまんま」(文化放送・毎週木曜21時~21時30分)が放送。この日のパーソナリティは渡辺翔太とラウールが担当し、リスナーから尋ねられた写真を撮る際の角度についての質問から、Instagramに投稿していて気が付いたことに話題が発展した。

渡辺「アプリとかカメラは俺は使ってない。これが俺の中での一個流儀」-

渡辺翔太「基本俺はやっぱ右向きだね。赤ちゃんの時の傷があるのよ」

ラウール「右側に?」

渡辺「そう。大体カメラ向けられるとカメラに対して、左の頬を向けてるというか、だから右向きか」

ラウール「俺も左。それでいうと」

渡辺「だから、最近気づいたんだけど。インスタ開くと全部こっち(左側)向いてんだよね。俺」

ラウール「わかる!俺はだからたまに左多すぎちゃってもうあえて右入れたり」

渡辺「あ、それやってんだ」

ラウール「ちょっとあざといけど、反転させたりしてるわ。もう表になるやつだけ、左のビジュアルがいいんだけど、右に見えるように反転させる」

渡辺「(笑)」

ラウール「それでバランスとってる」

渡辺「そんなことやってんだ」

ラウール「こいつ左ばっかだなと思われないように」

渡辺「なるほどね。えらいね。俺、だから最近それ気付いて。ずっと同じ角度しか向いてないと思って最近探してたの。だから」

ラウール「反転させちゃいな」

渡辺「その作戦があったね」

ラウール「そしたらもう全然大丈夫」

渡辺「あんま説明しなくていいけど」

ラウール「(笑)。いつ反転写真が出るのかをちょっと楽しみにしてもらって」

渡辺「いやいや反転とか、あんま言わなくていいから。だから」

ラウール「加工だよね。要は」

渡辺「まあそうだね。でも加工の世の中だからね、今」

ラウール「加工…加工(笑)」

渡辺「いやでも、ちょっと言わして。これだけ言わして。インスタの写真は俺はノーマルカメラで全部撮ってる」

ラウール「おお、それはいいことだね」

渡辺「アプリとかカメラは俺は使ってない。これが俺の中での一個流儀」

ラウール「それは大事よ」

渡辺「あえてノーマルカメラの流儀はあるね」

ラウール「でも、ノーマルカメラでいけるっていうのって結構すごいことみたいよ」

渡辺「だからある意味、今これを言ったことでプロモーションにもなるかなと思って」

ラウール「たしかにたしかに。iPhoneのCMとか来るかも」

渡辺「iPhoneのCM行ける?次の」

ラウール「NewJeansの次は渡辺翔太?」

渡辺「ちょっと待って。NewJeansの次は無理だ(笑)」

ラウール「(笑)」

渡辺「規模感が違いすぎる」

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