財津和夫、失恋はワガママで辛いだけ 決して悲しい事じゃないと説く

TULIP・財津和夫が、時にはリスナーから寄せられた質問に回答するRKBラジオ『財津和夫 虹の向こう側』。12月22日の放送では、来年の抱負を述べたり、お得意の恋愛論を展開して失恋の心の襞をなぞったりします。
失恋の辛さはワガママ
50年来のTULIPファンから、これからも良い音楽を伝え続けて下さい、とのメッセージを頂きました。
財津「ありがとうございます。こんなに褒められちゃうと、穴が無ければ掘って入りたい」
下田「若い時に好きな曲って大人になっても好きかな、と思います」
財津「どなたにも一番刷り込まれる年頃ってあるんですよ。感覚が研ぎ澄まされていて、聞いた音楽が好きって思ったら、もうその曲と一体化してしまうんです。だからいつ聞いても、その頃の事、あの頃の自分が蘇ってくる」
財津「音楽が不思議なのは、その他の思い出は例えばモノを見たり、ある状況を思い出したりすると忌まわしい思い出がパッと浮かんだりすることがある。でも、音楽を思い出したら忌まわしい思い出は蘇ってこないんです」
下田「そうですね、不思議です。失恋した時によく聞いていた曲でも、甘美な思い出になってしまいます」
財津「そうでしょう。だって、元々失恋は悲しい事じゃないんですよ。失恋した時は辛いけど、それは我が儘で辛いだけじゃないですか。『自分の快感を相手が共にしてくれなかった』、そんなワガママな話ありますか。相手だって自分の世界があるんです。だから、うまく歯車が合わなかったなって済ませれば良い。歳を取ると『あの頃はそれぞれの世界があったんだ』、そういう判断ができますよ。だから、甘い思い出は生き返ることができる」
下田「失恋は決して悲しい事ではないんですね」
女性を愛でながら生きていきたい
リスナーの質問にどんどん答えます。
〔①ソロコンサートの曲はどうやって決める?〕
財津「僕のソロコンサートですから、僕が決めますよ」
下田「姫野さんが異議を唱えたりしません?」
財津「『僕も歌わせて』って何曲も言ってきましたけど、『その中の2曲ね』って言って。姫野は2曲歌ってます」
〔②リハーサルはどこで行う?〕
財津「東京在住のミュージシャンばかりですから、東京です」
〔③来年のツアーの予定は?〕
財津「今のところ、でしか言えないんですけど、もちろん九州はあります。北海道、東北は…今のところ無かったかな、ごめんなさい…皆さんがリピーターになってくれれば『TULIPじゃなくてソロコンサートでもいっぱい入るじゃん』って、スタッフが増やすかもしれない。どうぞご協力を」
〔④コンサートの開催地で、どこの名物・名産が楽しみですか?〕
財津「それは姫野に聞いて下さい、姫野はそれしか楽しみがない。『昨日これ食べました、とっても美味しかったです』って、ステージで必ず言うから」
〔⑤お孫さんには何と呼ばれていますか?〕
財津「『ジィジィ』ですね」
下田「え、なになに、『じじい』?」
財津「孫が『じじい』って言ったら殴りますよ!?」
下田「『ジィ―ジ』ですね、私の聞き間違いでした」
財津「そんな確信犯はやめて下さい」
〔⑥TULIPのツアーが終わって、歌い足りない曲はありませんか?〕
財津「うーん、いっぱいあります。あるんだけど、時間が限られてるでしょ。そう思うと、また歌いたいなって思うんです。でも、自分の体力を振り返るとダメだなぁ、と行ったり来たり」
〔⑦来年の抱負は?〕
財津「本当に年取った発言になってしまうんですけど…ケガもなく健康で、はい女性を愛でながら生きていきたいと思います。やりたい事ですか?特に無いです。若いときはやりたいことだらけだったんだけど、年取ってやりたいことが無い方が幸せだな、と思えるようになりました。やりたいことを思うとやれないかも知れない、何もやらないと思っていて、フッと浮かんだことをフッとできればいいかな、って。年相応にやっていきたい」
今日の一曲は、TULIP『笑顔で』。1997年(平成9年)発売のアルバム「We believe in Magic Vol.2」に収録されています。TULIP再結成後に発売されたセルフカバーアルバムの第2弾ですが、この曲は新たに作成されたもの。作詞:安部俊幸、作曲:姫野達也、リードボーカルは姫野達也。
次回12月29日の放送は、通常通り18時15分(午後6時15分)からの予定です。
「コンサートグッズ」について、お話します。
- 財津和夫 虹の向こう側
- 放送局:RKBラジオ
- 放送日時:毎週日曜 18時15分~18時30分
- 出演者:財津和夫、下田文代
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番組ホームページ
※該当回の聴取期間は終了しました。