久留米で人気のフルーツ狩りはバリアフリー!ワンちゃんも楽しめる梨狩り

久留米市・フルトリエ

北部九州・山口災害情報パートナーシップを結ぶコミュニティFM各局とRKBによるコラボ番組『ローカる!』。地域密着のコミュニティFM局のパーソナリティにとっておきの街ネタを紹介してもらう。9月は久留米市にあるドリームスFMの放送エリアで一足早い「秋」を見つける。今回は久留米で大人気! フルーツ狩りやカフェなどを経営する「フルトリエ」を訪れた。

果樹園直営のパフェが楽しめる

西鉄久留米駅から車で20分、久留米市藤山町にあるフルトリエ・中村果樹園ではフルーツ狩りはもちろん、フルトリエで採れた果物を使ったパフェが人気のカフェがある。代表の中村美紗さんにフルトリエの魅力を語ってもらった。

中村さん:梨を100年以上栽培している農家です。現在は梨のほかにシャインマスカットやぶどう、イチゴの栽培をしています。農園併設のカフェでは、季節のフルーツを使ったパフェを楽しめます。フルーツ狩りはもちろん、しなくても施設内にある直売所で購入することもできます。

フルーツ好きにはたまらない施設だ。中村さんと園内を巡っていると、驚くべきものが売られていた。

荒木:道路挟んだフルトリエの施設内に、フルーツとスイーツの自動販売機がありますが、これは!?

中村さん:こちらは冷蔵庫の中でフルーツとフルーツサンドをはじめとするスイーツを自動販売機で買うことができます。24時間買うことができるので、営業時間を気にすることなくフルトリエのスイーツやフルーツを楽しむことができます。新型コロナの感染拡大で来場するお客様が減ったり、人と接触することを気にする方も増えたりして「だったら外で販売しよう!」という考えになりました。

荒木:農道で売られている果物は見たことがありましたが、自動販売機の中でフルーツが売られているのは初めて見ました。

中村さん:きちんと品質を保つために、冷蔵庫付きの自動販売機にしました。安心して購入していただけたらと思います。

愛犬と楽しめるフルーツ狩り

中村さんのアイディアはこれだけではない。ハウスの方へ移動すると、ここにも驚くべきものが。

中村さん:フルトリエの特長は「ワンちゃんとフルーツ狩りが楽しめる」ことなんです。フルーツ狩りを楽しんだ後もワンちゃんとここで遊べるよう、「ドッグラン」を併設しています。ワンちゃん用のシャワーもあるので、きれいになって帰ることができますよ。もともとの常連さんがワンちゃん好きの方が多く、その方たちから一緒にお出かけできる施設がないということを聞きました。そこで、自然豊かなフルトリエでワンちゃんを含め、家族みんなでフルーツ狩りを楽しんでほしいと思い立ち、ワンちゃんが喜ぶ施設を作りました。

ドッグラン

カフェの後にワンちゃんを遊ばせて帰るお客さんも多いそう。ドッグランの近くには予約制の梨狩り施設もあった。9月20日ごろまで楽しめる。そして大人気! シャインマスカット畑へ。

中村さん:シャインマスカットには袋がかかっているんですが、中身が見える窓がついています。美味しいシャインマスカットの見分け方は「黄色や黄緑色」のものを選ぶことです。完熟した証拠なので、糖度が高く甘くなります。後はご自身の好きな大きさや形を選んでいただけたらと思います。

※今シーズンはシャインマスカット狩りは終了。梨狩りのみ予約可。

 

ハサミで短く切って収穫する。予約は「じゃらんネット」で受付中!

誰もがフルーツ狩りを楽しめる施設に

斬新なアイディアで人々を楽しませるフルトリエ中村美紗さんは6年前に地元久留米に帰り、農業を始めたそう。そこには中村さんの優しさがあった。

中村さん:従来の観光農園だと、行きたくても行けない人がたくさんいます。足が悪い方やお子様連れの方にとっては意外と難しい場所なんです。そんな方にも楽しんでもらえる観光農園を目指しています。今では車いすのお客さんでもシャインマスカット狩りもできるし、冬が本番のイチゴ狩りも車いすでもストレッチャーでも楽しめるようにしています。どんな方でも家族や友達と気軽に来ていただきたいです。

中村さん:きっかけは車いすの常連さんの存在です。ご両親がなかなか車いすで連れていける場所がないと言っていました。農園で収穫などを体験させたいけど、段差があって畑に入ることができなくて、行きたいという気持ちがあっても行くことが叶わない状況にありました。そこから「バリアフリー」の施設をフルトリエで作ろうと思い、今でも力をいれています。

今まで農園に来られなかった人が足を運ぶようになったフルトリエ。初めてフルーツに触れて収穫したという喜びの声も届いている。バリアフリー、24時間冷蔵庫で無人販売など、新しい取り組みをする中村さんにはある思いがあった。

中村さん:せっかく来られるお客様には、1日とまではいかなくても半日はしっかり楽しめるような場所にしたいなと思っています。また、農園併設のカフェがあることで、フルーツの直売所やフルーツ狩りに来なかった若い世代の方に届けばいいなという想いがあります。フルーツ狩りといえば、イチゴが浮かびますが、それ以外で、私たちがもともと育てている梨などにも目を向けてほしいということで梨のパフェやフルーツサンドを作っています。

これからのフルトリエが目指す姿とは…?

中村さん:これまで来てくれたお客様が今年も来てよかった! という仕掛けをしていきたいです。誰とでも楽しめるフルーツ狩りにぜひお越しください!

10月までオープンしている農園併設の直売所では梨やぶどうを購入することができる。12月からは大人気のイチゴ狩りが始まる。フルーツ狩りはじゃらんネットで最新の情報を確認し、予約を! フルーツのパフェが楽しめるカフェは毎週水曜日が定休日となる。

みずみずしい、愛情あふれたフルトリエのフルーツで一足先に「秋」を堪能した。次回9月18日は西鉄久留米駅から車で5分の異国の地、石橋文化センターの秘密に迫る。

ローカる!
放送局:RKBラジオ
放送日時:毎週日曜 11時00分~11時15分
出演者:荒木風花
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※放送情報は変更となる場合があります。

円安に原材料高騰… 価格転嫁できず、下請け事業者への「買いたたき」を公取委が点検

世界情勢や為替の影響などで原材料価格の高騰が進むなか、下請け事業者が値上がり分の価格を転嫁できない事例が多いようだ。9月15日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)はこのニュースに、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏が、寺島尚正アナウンサーから意見を求められた。

「前の価格のままでやれ!」「昔からよくある話」と藤井氏

原材料価格の上昇分を下請け事業者が適切に価格を転嫁できていないケースが多いことから、公正取引委員会は機械器具卸売業や情報サービス業などの19の業種の企業に対して、事業者団体を通じて自主点検を要請すると発表した。
原材料価格の高騰はロシアによるウクライナ侵攻や円安による物価上昇が背景にあり、サプライチェーン上で中小企業などに不当なシワ寄せが生じているとされている。

今回は公正取引委員会が5月に公表した報告書で、発注元が一方的に単価を据え置く「買いたたき」など、下請法に違反する事案が多く認められた業種が点検対象になっている。

「物流の取引においても、荷主と物流事業者のあいだで適切な価格転嫁が行われず、独占禁止法違反につながる恐れのある行為が多く認められたとして、化学工業や包装業など5つの業種に自主点検を求めるということです」と、寺島アナが状況を説明。

これについて、藤井氏は「要するに下請けが、原材料価格が高騰した中でも製造して、その分を価格転嫁して取引先に納入しようとした時に、『前の(価格の)ままでやれ!』と言われるようなものですね。『俺が買わんかったら、他に買う奴おらんのやろ』と言われたりとか。昔からよくある話ですね」と思い起こし、以前から存在している問題であると指摘した。

また藤井氏は、価格が高騰する原因は輸入品が高騰する時だけではなく、消費増税の影響による価格上昇もあることを指摘。そして、「消費増税の時には『買いたたき』とは指摘されないんですよ。ちゃんとこういうのを取り締まってほしいですね。価格転嫁は最終的に消費者も負担することになるので、その分を財務省が(減税などで)負担するべきです」と、提案した。

なお、今回の点検作業について公正取引委員会は、11月を目処に結果を取りまとめるとしている。

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