加藤浩次「こういう世界があるんだなぁ」サカナクション山口一郎「ちょっと優越感でしょ?」

クルージングの世界を堪能 ©STVラジオ

ともに北海道・小樽市出身の加藤浩次とサカナクションの山口一郎が、素のままにお友達トークを繰り広げる『加藤さんと山口くん』。山口のマイボート「NF丸」による"加藤の知らないクルージングの世界"は、まだ続きます。

山口:じゃあ、隅田川に入って、ぐるーっと回って帰りましょうか。

加藤:メチャメチャいいなぁあ、これ。小型船舶(免許)取る人の気持ちがわかったわ。

山口:取りましょうよ。

加藤:おれ?

山口:『加藤さんと山口くん』の企画で船舶(免許)取りに行きません?3日で取れますよ。

加藤:けっこう、覚えなきゃいけないんでしょう?

山口:まぁ、1日勉強があって、2日はテストなんですよ。

加藤:へえ~。

山口:いま、船でそのまま入れるレストランがあるんですよ。

加藤:マジで?セレブしか集まってないんじゃない?

山口:普通に入れるんですけど、船からも入れるって言う。船の係留場所が付いてるレストラン。

加藤:(三浦半島にある)葉山とか、あっち側?

山口:いやいや、天王洲アイルにあります。

加藤:へえ~~。

山口:ちょっとだけ優越感があるんです。船で来ました、船で帰りますみたいな。

加藤:やらしいね、ちょっとね~。

山口:ちょっと、やらしいです。けど、テイクアウトとか出来るから。

加藤:あ~、そうか。ドライブスルー代わりみたいな?

山口:みたいな。 まぁ、きょうは、こんど夜釣りをするための予行練習なんで。こんな感じだっていうのが分かってもらえれば。

このあと、船着き場(マリーナ)に戻った2人は、留まっているクルーザーやボートを見て回って、加藤は感心したり、驚いたりすることしきり。

山口:もう加藤さん、船、いきましょうよ!

加藤:いや船いかないよ。いけないよ。そんなお金ないよ。…へえぇ~。こういう世界があるんだなぁ。

山口:どうでしたか、クルージングは?楽しめましたか?

加藤:すげえ良かった!

山口:気持ちよかったっスか?

加藤:すげ~気持ちよかったですよ。

加藤も大満足の東京湾クルージングはひとまず終了。音楽だけではなく、クルージングでも加藤を満足させた山口、さすがです。そして、次なる場面は、こちらが実はメインイベントの「魚の干物食べ比べ~どれがいちばん美味しいか決定戦」。北海道の魚の干物が全部で9種類も用意されます。次回8月1日の放送は、聴くだけでご飯がイケるかも。

STVラジオ『加藤さんと山口くん』(毎週日曜 ひる12:00~12:30)

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加藤さんと山口くん
放送局:STVラジオ
放送日時:毎週日曜 12時00分~12時30分
出演者:加藤浩次(極楽とんぼ)、山口一郎(サカナクション)
番組ホームページ
公式Instagram

「極楽とんぼ」の加藤浩次 と ロックバンド「サカナクション」の山口一郎。ともに北海道・小樽市出身の2人が「とってもラジオっぽくない」ネタで本心のトークを展開する日曜・ひるの"ゆる~い"ラジオ番組。全く違うジャンルで活躍する2人が、ラジオだから出来る芸能界や音楽業界のウラ話や、北海道愛、そして小樽愛に満ちあふれたローカルネタも満載。テレビや他の番組では決して聴けない、素顔の加藤と山口に出会えます。

※該当回の聴取期間は終了しました。

あの歌声が令和に蘇る 越路吹雪を敬愛するシャンソン歌手の“追っかけ魂”が実を結ぶ

それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。

ソワレさんは、河合奈保子のアルバムの解説もしています

高円寺の“お坊ちゃん”だったというソワレさん。小学校に入る前から、新宿が“遊び場”だったそうです。小学生になると、アイドル歌手・河合奈保子さんの“追っかけ”になり、「レッツゴーヤング」(1974~1986年 NHK総合)、「カックラキン大放送!!」(1975~1986年 日本テレビ系)、「8時だョ!全員集合」(1969~1985年 TBSテレビ系)、「ザ・トップテン」(1981~1986年)など、公開収録には、目を血走らせて、応援に出かけていきました。

新宿ゴールデン街の「ソワレ」店内 落書きだらけの壁にソワレさんの若き日のポスター

そんなソワレさんが19歳のとき……、河合奈保子さんが出演する音楽番組「ミュージックフェア」(1964年~ フジテレビ系)を見ていると、「この人、誰なの?」と見たこともない歌手が番組テーマで特集されていました。ところが、歌を聴いて雷に打たれたような衝撃だったとソワレさんは振り返ります。

「あの化粧、あの衣装、そしてあの歌声……、いまで言えば、元祖・ドラァグクイーンですよ。こんなにカッコいい日本人がいたんだと驚きましたね」

その歌手こそ、「コーちゃん」の愛称で親しまれた、越路吹雪さんです。1924年(大正13年)に生まれて、今年、生誕100年を迎えました。宝塚歌劇団の男役スターとして、戦中から戦後にかけて活躍し、退団後も、映画やミュージカルで一世を風靡……。特にシャンソンでは作詞・翻訳家の岩谷時子さんとともに「愛の讃歌」「サン・トワ・マミー」「ろくでなし」など、数多くの名曲をヒットさせ、日本シャンソン界の“女王”と呼ばれました。

ソワレさんが知ったとき、越路さんはこの世にいませんでした。それでも“追っかけ魂”に火がつき、レコードを買い集め、MD(ミニディスク)に落として毎日聴いて歌を覚えました。それがシャンソンとの出会いでした。

「越路さんとキーが同じだったので、どんどん歌に引き込まれましたね。レコードを聴き比べると1966年、日生劇場のリサイタルが特に素晴らしいんです。こんな大スターがいたことを、いまの若い人たちにもっと知って欲しいんです」

新宿ゴールデン街は外国人観光客の人気スポットに

時代は、昭和から、平成、令和と移り変わり、越路吹雪さんとともに過ごした人が、段々と少なくなっています。今では、日本でいちばん越路さんに詳しいと言われているソワレさん……どれだけ詳しいかといいますと、何年に、どのステージに立ち、どんな衣装で、何を歌ったか……、また、インタビューに、どう答えたか、シングルのB面の曲名も、すべて頭の中に入っています。

現在、早稲田大学演劇博物館で、『生誕100年 越路吹雪衣装展』が開かれています。期間は8月4日まで。入場無料です。舞台衣装にも大変こだわった越路吹雪さんは、そのほとんどが、ニナ・リッチとイヴ・サン・ローランのオートクチュールだったそうです。越路さんの情熱が今でも伝わってくる『衣装展』でも、ソワレさんが協力をされています。

新宿ゴールデン街のお店「ソワレ」

シャンソン歌手のほか、新宿ゴールデン街や新宿二丁目のお店、東新宿のライブハウスのオーナーであり、イベントのプロデューサーの顔もお持ちです。そんなソワレさんですが、コロナ禍のとき、お店は自粛となり、ライブハウスは全てキャンセルに。好きで始めたお店ですが、もう閉じてしまおうか……、心が折れそうになったとき、ソワレさんは、心に誓います。「自分の好きなことだけ、これからやっていこう」と。好きなこと……、それは、もちろん越路吹雪さんのことです。

「生前、越路さんは『後世にものを遺したくないの』とおっしゃっていたんですが、私って、根っからの“追っかけ”なので、天国の越路さんに許してもらえるかな、と思って、『越路吹雪 生誕100周年プロジェクト』を立ち上げたんですよ」

CD-BOX『越路吹雪リサイタル 1965~1969』(2024年6月12日発売)のジャケット

その第一弾が、デジタル化されていないリサイタルのLPレコードをCD-BOXとしてリリースすることでした。これが間もなく実現します。

「越路さんと出会って、『人生に1つも無駄はない、何をしても前向きに興味のあることは、何でもやってみよう』ということを教えられましたね。

私の夢は、越路さんのホームグラウンド“日生劇場”でリサイタルを開くこと……その檜舞台を踏んだら、越路さんに会えそうな気がするんです」

ソワレさんが憧れる越路さんの言葉を最後にご紹介します。それは……「いっぱい恋をしたし、おいしいものを食べたし、歌も歌ったし、もういいわ……」。そう言って、静かに息を引き取ったそうです。

CD-BOX『越路吹雪リサイタル 1965~1969』の見本を手にするソワレさん

1980年(昭和55年)、56歳という若さで亡くなった越路吹雪さん……ソワレさんによって、令和のいまに、その歌声が蘇ります。

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