小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」あの超有名イントロは"5万円"のストラストキャスター

ジョージは吉祥寺。山本ジョージじゃないよ。 ©STVラジオ

シンガーソングライターで"選曲家"の松崎真人が、日本の曲・日本語の曲を中心に"厳選かけ流し"(イントロからアウトロまでノーカット)でお届けするSTVラジオ『MUSIC☆J』。今週から22日(土)までの3回は、19:00~20:30の"濃縮"放送です。濃ゆい音楽と御託をお楽しみ下さい。まずは、アラフィフ世代の眠った記憶をフッと呼び起こすような1曲を紹介します。(文中敬称略)

松崎:ここでちょっと甘い感じの曲をかけようと思います。これで、黄色のミニスカートの彼女がひざまずくポーズを思い出せる方は、50歳前後と言うことでございます。1978年のリリースです。

M07「教えてください、神様/天馬ルミ子」

松崎:タイムフリーとかで聴ける方は、この曲のメロディーを歌っている人をピンクレディに変換すると、すんなり歌えますので。都倉俊一メロディていうのは、あるんだなあって思いましたね。作詞は杉山政美という、他にもけっこうヒット曲がたくさんあるんですけど、すごい短い活動期間で忽然と姿を消した、割と謎の作詞家の方です。有名な曲で言うと、ダカーポの「野に咲く花のように」とかが杉山の作品です。伝説の作詞家の方です。

20時台の冒頭で、本日の松崎御託が炸裂します。

松崎:この超定番曲に、私も全く知らなかった秘話があることを小耳に挟んでしまったので、曲を掛ける前にしゃべろうと思います。「♪チョチョガチョーン」という、ストラストキャスターというギターのカッティングでこの曲は始まるわけですが。佐橋佳幸という方が(弾いている)。日本の90年代以降のポップスの中でも有名なイントロ・ベストテンとかに絶対入る、例えば、どっかの番組でやってるイントロクイズでも絶対に正解が出そうな曲なんです。

松崎:びっくりしたのが、今はウン百万円超えのストラストキャスターを何本も持っている佐橋が、この、これから掛けるバージョン、つまり皆さんがよく知っている、ドラマでも掛かった、ラジオ番組でもよく掛かっている、このレコーディング・バージョンでは、「フェンダー・ジャパン」の5万円以下のストラストキャスターでこの音を弾いているという事実に、このあいだ出くわして、びっくりしました。詳しい説明は、曲を聴いたあとで。あんまり「5万円!5万円!」と思わないで聴いて下さい。

M10「ラブ・ストーリーは突然に/小田和正」

松崎:佐橋佳幸がスタジオミュージシャンとしては駆け出しの頃に、たまたま隣のスタジオに大先輩の大村憲司がいて、人を介して紹介してもらえることになり、一瞬で気に入られたんですって。

松崎:で、(佐橋が大村から)「いいこと教えてやるよ」「大きめの楽器屋に行って、5万でも3万でもいいから同じ型番のストラストキャスターをあるだけ並べてもらって、片っ端から弾いてごらん。そうしたら10本あったら必ずその中に頭抜けて音の良いやつがあるから」って聞いて、もう「大村憲司さんのおっしゃることだから」と、佐橋はそのまま某楽器店に行って、この店にあるだけの予算以下のストラストキャスター、当時は日本製ですけど、「並べて下さい」って言って、アンプにつないで試奏して選んだ1本で、この「ラブストーリーは突然に」のイントロが出来たという話でございますね。

松崎:ただし、これは1990年代の話ですので、いまはローターとかギターを作る機械の精度が上がってますので、いわゆる「当たり外れ」は当時よりは少なくなっているという軽いフォローは入れておきます。

さあ、この記事の下にある「この番組をラジコで聴く」を押して、いまいちど「ラブストーリーは突然に」を聴いて見て下さい。…「芸能人格付けチェック」で、GACKTに"滑り込み土下座"した鬼龍院翔の気持ちが少し判るかも知れません。

<10月2日のプレイリスト>
M01「虹とスニーカーの頃/チューリップ」
M02「50/50/中山美穂」
M03「さすらいのRIDER/桑田佳祐」
M04「裸身/矢沢永吉」
M05「トンネル天国/ザ・ダイナマイツ」
M06「トンネルぬけて/BO GUMBOS」(Alternate Version)
M07「教えてください、神様/天馬ルミ子」
M08「トライアングル・ラブレター/トライアングル」
M09「懐しのジョージ・タウン/中原理恵」

M10「ラブ・ストーリーは突然に/小田和正」
M11「遠く遠く/槇原敬之」
M12「はがゆい唇/髙橋真梨子」
M13「シンデレラ・リバティ/鈴木聖美WITH RATS & STAR」
M14「スターダスト/ザ・ピーナッツ」

<松崎真人の編集後記>
「懐しのジョージ・タウン/中原理恵」:なかなか東京へ遊びに行けなくなって2年が経つ。吉祥寺を「ジョージ」、自由が丘を「ガオカ」などと略して悦に入っていた20代の恥ずかしき思い出の数々が去来する今日この頃……。それにしても松本・筒美タッグが中原理恵にかけていた期待の大きさというのは太田裕美に匹敵する。ハイトーンの太田裕美、ミッド〜ローボイスの中原理恵。この2人の歌姫がいれば無限の歌のキャンバスを手に入れたのも同然。ただ、事情はわからないが中原理恵は短い活動期間で一度、表舞台から去っている。機会を見つけて、彼女のアルバム曲なども掘ってみたい。(松崎真人)

STVラジオ『MUSIC☆J』(毎週土曜19:00~20:30) 
★放送時間のお知らせ:※10/9、16、23は、19:00~20:30 
※10/22(金)は『ナイタースペシャル MUSIC☆J』(19:00~22:00 RCCラジオ同時ネット予定) 
※10/26(火)からは、毎週 火~金 19:00~22:00で【シーズン6】スタート(RCCラジオ同時ネット)。

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MUSIC☆J
放送局:STVラジオ
放送日時:毎週土曜 18時00分~21時00分
出演者:松崎真人:(まつざき・まこと)シンガーソングライター、選曲家(北海道出身)。1984年ヤマハポピュラーソングコンテストで優秀賞を受賞し、85年「たわいないトワイライト」でデビュー。92年、佐木伸誘とユニット「Birthday Suit」結成。現在はソロでラジオパーソナリティやライブを中心に活動。
番組ホームページ

twitterハッシュタグ:#musicj (番組OA中は、マニアックな話題で盛り上がります)

70年代~90年代の日本のポップス・日本語のポップスを中心に"厳選かけ流し"でお届け。パーソナリティは、北海道出身のシンガーソングライター・松崎真人。音楽への深い造詣と知識に裏打ちされた含蓄あるトーク、選曲の幅広さでリスナーの支持を全国に広げている。松崎の"微妙な滑舌"も病みつきになるかも。(ナイターオフ期は、火~金19:00からで、広島・RCCラジオでも同時ネット)。

※該当回の聴取期間は終了しました。

二宮和也「嵐がすごく補っていてくれたというか…」俳優業でもバラエティでも活躍できている理由を自己分析

TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。今回のお客様は、秋元康さんと二宮和也さん。ここでは、バラエティや俳優などマルチな活躍を見せる二宮さんのスゴさについて、また、嵐の5人が連名で設立を発表した「株式会社嵐」についても語り合いました。

▶▶この日の放送内容を「AuDee(オーディー)」でチェック!


(左から)秋元康さん、二宮和也さん



◆秋元も絶賛する“二宮のバラエティセンス”

秋元:ニノのバラエティセンスはすごいよね。

二宮:本当ですか!?

秋元:多分、日本で5本の指に入るくらいうまいと思う。

二宮:うれしい……!

秋元:だけどさ、やっぱり俳優は俳優をやらなきゃいけないのよ。だから、俳優とバラエティを兼ねるのってなかなか難しいんだよね。

二宮:そうなんですよ。実際に今(いろいろな仕事を)やっていて思うんですけど、結果的に“保険”って言ったら変だけど、嵐がすごく補っていてくれたというか。

秋元:そうだよね。しかも、嵐で新会社を作るんでしょ? まだ詳しく決まっていないだろうから今回は聞かないけど、そういう船があるといいよね。

二宮:そうなんですよね。みんなそれぞれ思うところは多分あって、個人の関わり方も違うはずなので、そこを“え、どうなったの?”って聞くよりかは、“会社”という箱を共通のものとして持って、そこで何となく(メンバーの)誰かが何かをしていることを感じられたほうがいいんじゃないか、っていうのもあったので。



秋元:これから5人が一緒になってどういう形になるかわからないけど、これはニノにとっても、みんなにとってもいいことだよね。1つの受け皿ができたわけでしょ?

二宮:そうですね! かつ(発表したことで)応援してくださる方と共有できるところまで漕ぎつけられたというのは……。

秋元:ファンの方も一般の方でも、やっぱり一番は“5人は(絆で)結ばれていたんだな”っていうことがすごくうれしいんじゃない?

二宮:それをちゃんと(世間と)共有できて、僕らも“大野智は生きている”ということを定期的に発信していかなきゃいけないので。大野さんは発信できないから(笑)。

◆二宮「時間がないです(笑)」

秋元:我々の仕事って浮き沈みがあるからさ、それこそ、ニノはフリーランスになって“いただいたチャンスは引き受けたい”みたいなところがあるじゃない? それで、今もバラエティとか俳優業とか、いっぱい(オファーが)あるだろうけど、そうするとどんどん時間がなくなってくるんじゃない?

二宮:なくなってくる(苦笑)。でも、ありがたいことに(嵐の頃は)それプラス歌もあって、踊りを覚える時間もあって、ライブツアーもあって、グループでやっているバラエティ番組もある……っていうのがフルフルでのスケジュールだったので。

秋元:そこの隙間に俳優業があったんだもんね。

二宮:そうですね。でも、個人になっても(嵐の頃から)ずっとそんな生活をしていたから、(仕事のジャンルに合わせて)切り替えるスイッチに意外となってくれていたというか。それでいうと、変な意味じゃないんだけど(バラエティが)ちゃんと息抜きになっていた、っていうのがあったみたいです。

秋元:しっかり俳優としてやっているニノもいれば、バラエティのニノも“楽しそうにやっているな”っていうメリハリを今も感じるよ。

二宮:(バラエティ番組の制作サイドも)「楽しんでくれたら!」みたいなスタンスで呼んでいただけたりするので、すごく助かっていますね。でも確かに、おっしゃる通り時間がないです(笑)。

秋元:そうでしょ(笑)。

▶▶二宮和也「連続ドラマ」の向き合い方に変化!? 続きは「AuDee(オーディー)」で!

<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00

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