美村里江「釣りに行きたい欲を煽る本をご紹介」

7月26日・日曜夕方5時30分から放送されたマンスリーチャンネル『美村里江の本棚とんとん』、第4回放送。


7月のマンスリーチャンネル全4回を担当するのは、女優でエッセイストの美村里江さん。
1か月間に200冊もの本を読破することもある読書家として知られ、新聞や雑誌などで書評、エッセー、寄稿、詩歌集と執筆活動でも活躍中。
美村里江さんが独自の視点で本の世界をご案内。

最後はですね、趣味の釣りのことについてちょっとお話をしたいと思うんですけれど、皆さんどうでしょう?釣りは行ったことがありますか?多分、子供の頃行ったことがあるよっていう方は多いと思うんですけれど、大人になってからも今もやってる方どれくらいいらっしゃるんでしょうかね。なかなか釣り業界が厳しいということで、雑誌が廃刊になったりとかしてるので。ただ、アウトドア趣味が注目が高まっているので最近どうなのかなというところなんですが、私は多分皆さんと同じように、川でおじいちゃんと鮒釣ったりとか、スルメでザリガニ釣ったりとかオタマジャクシやらメダカやらとかいう遊びがほとんどでしたけれど、渓流釣りを今やっております。渓流釣り山奥の冷たいお水の川の根本のところに行って釣る釣りですね。

夫と出会ってから始めまして今年で9年目なんです。渓流釣りもいろんな釣りのスタイルがあるんですけど、私の釣りは餌釣りと言って釣り竿の先にミミズとか虫をつけて、ミャク釣りという釣り方でちょっとちょんちょんちょんって脈を打つような感覚で、魚を誘って、目印みたいなものがほとんどないので魚がつついてるなっていう手の感覚だけを頼りにする釣り方をしております。

そんな釣りなんですが、一番狙っている魚はサツキマス、サクラマスでございます。サツキマスは、アマゴという魚が一度海や湖に下って大きく成長して戻ってきた状態。サクラマスは、ヤマメが海や湖に行って戻ってきて大きくなったものです。まぁサイズが大きくてですね、釣りで行くと尺越えというので、30センチ以上超えてくるかどうかっていうのが大物かどうかの尺になるんですけど、サツキマス、サクラマスは35センチ以上は、もう確実というサイズの魚です。引きも強いし、糸を切って逃げられる大物でございます。そんな魚を狙って川に入っているという状態ですが、今年は自粛で行けなかったので釣り欲がものすごい溜まってるので熱くお話をしたいと思います。

 

本棚とんとん「釣りの本」
つりが好き: アウトドアと文藝(河出書房新社)

本当に毎日ね川、川、川、川、行きたい!行きたい!って思っておりました。そんな中で釣りに行きたい欲を煽る本が出てたんです。

まず一冊目は、「つりが好き: アウトドアと文藝」河出書房新社から発売中。

釣りを楽しんでいる作家さん達の部分的な傑作アンソロジーになっております。もうタイトルそのまま「釣りが好き」。これ面白い本でして、井伏鱒二さん、北杜夫さん、幸田露伴さん、桂歌丸さんとかもいろんな方がいろんなところに書いた釣りの面白い話、エッセイを基本にちょっと小説っぽいものや自分が体験したことなどが書かれていて、皆が恋焦がれてる釣りについて語るわけですから、より川に行きたい!という渇きが強くなる本です。読んでて、すっごいおもしろい!いい本!いい本!って思いながら、「川に行きたーい」ってもう10ページごとくらいに頭を抱える本でした。

日本の名随筆 (4) 釣:開高 健(作品社)
釣りに行きたい自分の思いを一番代弁してくれてる文章が実はありまして、ただこれが今手に入りにくくなってしまっている本なんですけれど、作品社さんから出ていて、開高健さんの「日本の名随筆4」というシリーズが出ている中の「釣」という本です。お花とか、猫とか、色とかなら分かるんですけど「釣り」だけで一冊。一人で川に立ってる時の何とも言えない豊かさっていうのがしみてくる文章で大変素敵です。

釣り名著50冊:世良康(つり人社)
幸田露伴さん、桂歌丸さん、井伏鱒二さん、藤沢周平さん、太宰治さんなどなど釣りのことが取り上げられている本自体を、50冊もまとめて紹介している本です。いろんな角度から釣りを取り上げた本を紹介していて、その紹介文も楽しいのでぜひ釣りに興味がある方は、これをガイドブックになさると世界が広がって行くんじゃないかなぁと思います。

(TBSラジオ『美村里江の本棚とんとん』2020年7月26日(日)放送より)

 

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花がテーマのメッセージ紹介!阿佐ヶ谷妹「これならお姉さんにも咲かせられる」で口論にも花が咲く

4月29日の『大竹まことゴールデンラジオ』は祝日のため大竹まことがお休み。『ツツジ、ナデシコ、カーネーション お花の話』をテーマに皆さんから頂いたメッセージを、阿佐ヶ谷姉妹のおふたりと砂山圭大郎アナウンサーが紹介した。

――小学生の頃、祖母が切った庭のツツジを学校の教室に飾っていた、というメッセージ――

江里子「あらー素敵。おうちに立派な枝ぶりのものがないと、なかなかそうやってお裾分けでききないから、すごいわね」

美浦「そうそう、お花を学校に持ってきてくれる子いたもんね」

江里子「私はね、高校の時、お花の水を取り替える人だった。(笑)」

美浦「水を取り替える人だったの?お花係?」

江里子「別に係じゃないけど」

美浦「自主的に変えてたの?」

江里子「自主的にお花の水替える係してたの。1人だけ見てくれてる人がいてたの。江里子さんはいつでもお花の水替えてるわねって言ってくれて」

美穂「いいじゃない」

江里子「いいかな?(笑)」

――アマリリスはあまり水をあげなくても花が咲いたというメッセージ――

美穂「(資料を見て)これほら、きれいなアマリリスですね。なんか手間をかけないと咲かなそうな花ですけど、ちょっとだけお水あげれば綺麗に咲くということで、いいですね。これだったらお姉さんも咲かせられるんじゃない?」

江里子「なんで私がお花咲かせられない人みたいなことになってるの?」

美穂「お姉さんほら、よく枯らせるから」

江里子「私は枯らせたんじゃなくて、プチトマトを育てたら、カラスに持ってかれちゃったって話でしょ?」

美穂「ガジュマルの木みたいの枯らしたじゃないの?」

江里子「ガジュマルの木は枯らしたっけ?あっ、確かに水を吸わなくなっちゃったのね」

美穂「水をちょっとでいいなら、これ私にもいいわね」

江里子「あまり水をあげないアマリリスって、『あまり』が多くて、ちょっとドキドキしちゃいました」

美穂「あまりあげるとよくないんでしょ?」

江里子「あまりアマリリスにあげるとね」

美穂「ちょっと分かんなくなってきた(笑)」

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