秋に起こりやすい健康トラブル「天気痛・秋バテ・抜け毛」の原因・対策とは

TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』月~木曜日の11時から放送中!

10月5日(水)放送後記

生活の知恵を授かるコーナー「スーさん、コレいいよ!」。
お話を伺うのは…生活は踊る”月1レギュラー”、医療ジャーナリストで医師の森田豊さん!

秋に起こりやすい健康トラブル

「秋に起こりやすい健康トラブル」と聞いて、どんなものが思い浮かびますか?春だと、すぎ花粉症、夏は熱中症 などがありますよね。秋は他の季節に比べて、具体的に「コレ!」というものがあまり浮かばないかと思います。そこで今回は、この時期だからこそ気を付けたい「秋に起こりやすい健康トラブル」を3つ紹介しますので、原因や対処法を考えていきましょう。

①『気圧の変化によって生じる、天気痛』

低気圧が来る前、あるいは来た後に頭痛が生じたり、強くなったりします。その他にも、疲労感、倦怠感、むくみ、気分の落ち込みなども生じますね。天気痛で悩む半数以上の人が、一つの症状ではなく複数の症状を抱えているという統計もあります。小林製薬の統計によると、天気痛で困っている人は3人に1人いるとされています。

<なぜ起こるの?>
気圧の変化を感じるセンサーが耳の奥の「内耳」というところにあります。このセンサーが急激な気圧の変化を感じると、自律神経の交感神経と副交感神経がバランスをみだしてしまいます。交感神経が活発になりすぎると、痛みの神経を刺激し、頭痛が起きたり、古傷が痛んだりします。一方、副交感神経が活発になりすぎると、倦怠感や気分の落ち込みを感じます。
<対処法>
よく睡眠を取ること、そして、市販の鎮痛剤などで対処することが一般的です。
その他に推奨されていることとしては、「耳マッサージ」があります。
1、両耳を手でつまんで上に下に、そして、真横に引っ張ったり、つまんだまま回したりしてみてください。
2、耳と耳の周りを揉みほぐすことで血行が良くなり、内耳の状態の改善に効果が期待できるとされています。

▼天気痛を感じたとき、なりそうなときは、無理をしない範囲で試してみてください。

②『およそ70%の人が経験したことのある「秋バテ」』

「秋バテ」は夏から秋にかけての気候の変化によって、身体が疲れてしまう状態のことをいいます。
倦怠感、疲労感、胃もたれなどの胃腸トラブル、肩こりや頭痛が主な症状です。「鼻水が出るだけ」という症状だけのときもあります。リンナイという会社が去年の秋に調査したところ、季節の変わり目に体調を崩したことがある方は、およそ70%もいるという結果が出ました。

<原因は?>
寒暖差は大きな原因で、さきほどの天気痛と同じで、自律神経のバランスが崩れることで症状が出てしまいます。そして、もう一つ、「日照時間が少なくなること」も原因と考えられています。日照時間が減ることによって、「セロトニン」という幸せを感じるホルモンの分泌が少なくなるので、眠りが浅くなったり、やる気が出ない という症状を助長するわけですね。
<対策法>
自律神経のバランスを正すには、散歩や積極的に家事をするなどの、適度な運動が推奨されています。また、寒暖差が原因になっていますので、夜寝る1~2時間前に38度から39度ぐらいのぬるめのお風呂に、15分間入ることも大切と考えられています。食べ物のオススメは、「鶏のむね肉」がオススメです。理由としては、鶏肉にふくまれるイミダゾールジペプチドという栄養素に、脳の疲れをとってくれる働きや、細胞の酸化を防いだり、運動のパフォーマンスを効果的に高めると報告されているからです。以前、「ケンタッキーフライドチキンを食べると元気になる気がする」と、スーさんがおっしゃっていて、番組でも取り上げたことがありましたね。

③『みなさん、気付いていますか? 秋の抜け毛』

秋は一年の中でも抜け毛が増える時期と考えられています。通常でも1日に50本~100本の毛が抜けますが、秋には1日に200本~300本抜けるケースもあると報告されているんです。

<原因は?>
夏の紫外線によるダメージの蓄積が、秋にあらわれることが大きな原因と考えられています。また、紫外線が、髪の毛の表面のタンパク質を直接壊してしまうこともわかっていて、髪の毛1本1本を細くしてボリュームも少なくしてしまうとされています。また、夏の食事で栄養が偏った状態になりタンパク質不足になることで、髪に栄養が行き届かず抜け毛につながります。さらに、何度も出てきている「寒暖差」も抜け毛の原因になります。

髪の毛の80%~90%はタンパク質で構成されていて、タンパク質が不足すると、必要な臓器に優先的に回され、髪の毛は後回しになってしまうので、積極的にタンパク質の摂取をしてもらいたいです。
ちなみに、髪の毛のために昆布やわかめを食べるというのは都市伝説。

また、最近注目されているのが、頭皮マッサージです。頭皮マッサージでかたくなった頭皮をやわらかくし、血流を良くすることで、健康な髪の毛の育成に期待できます。指の腹や手のひらを使い、気持ちいいと感じる程度の強さで頭皮を刺激し血行がよくなると頭や顔、肩周りがぽかぽかとあたたまる感覚が得られます。

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北島康介 日本水泳界は世界に「ちょっと遅れを取り気味…」現在の日本人選手のレベルは!?

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」(毎週土曜 7:00~7:25)。4月20日(土)の放送は、元競泳日本代表の北島康介(きたじま・こうすけ)さんをゲストに迎え、お届けしました。


北島康介さん(右)とパーソナリティの丸山茂樹



◆オリンピックにばかり注目がいきがちな日本水泳界

丸山:パリオリンピックに向けて、いろいろな競技で日本代表選手が決まろうとしているなかで、最近の日本の水泳界はどうですか?

北島:先日、まさに競泳も代表選考会がおこなわれまして、若手からベテランまで、錚々たるメンバーが代表入りをしたところでして、どちらかというと、世代交代な感じですね。

丸山:どこの世界も世代交代は必ず何年かに1回おこなわれますけれども、水泳の選手寿命って平均でどのぐらいなの?

北島:男子の選手であれば、社会人になってから活躍する選手が増えてきています。僕なんかは34歳までやっていましたので。でも、ピークは20代前半だと思いますけどね。

丸山:なるほどね。じゃあ、そのピークを維持する時間はものすごく短いと。やっぱり(オリンピックは)4年に1回というのはきついね。

北島:そうですね。ただ今回、東京大会から3年はどちらかというと、短く感じてしまうかもしれないですね。

丸山:確かに。僕らゴルフ界は、メジャートーナメントが毎年必ず大きい大会が4試合、そのほかにも準メジャーと呼ばれる大会もあって結構たくさんモチベーションを高めるところがあるけど。もちろん水泳界も全日本や世界大会などがあると思うけど、オリンピックがめちゃくちゃ注目されちゃうから、ほかの大会で勝っても「勝っていないよね」って言われるのは、良くないよね?

北島:オリンピックしか注目されなかったり、間の3年間があまり報道されなかったり。

丸山:そうでしょう? オリンピックじゃない世界選手権みたいなところにもうちょっと注目を集められる方法とかね。

北島:ゴルフはいいですね、メジャーが年間に何回もあって。そういった意味ではモチベーションを維持しやすいですから。

丸山:それにどでかい賞金がつく。

北島:最高ですね。

丸山:もらっちゃいけないってことはないでしょ?

北島:それはないです。

丸山:優勝賞金、金メダル1億円とか。

北島:やる気出るな~(笑)。

丸山:選手にはやっぱり対価は大事ですよ。

北島:おっしゃる通りです。

◆丸山が水泳界に提案「もっと対価を」

丸山:康ちゃん(北島さん)が現役の頃の時代と今の時代とでは、タイムは相当上がっている?

北島:記録で見たら、毎年上がっていっていますね。

丸山:ゴルフの飛距離と一緒で毎年記録が良くなっていると。

北島:日本の選手はそれにちょっと遅れを取り気味なんですけど……。

丸山:そうなの!? その理由は?

北島:世界の成長率がすごく高くなってきているというか。どの種目でも、男子も女子もそうなんですけど、それに対して、日本の選手は“今年、勝負できるかな?”というレベルですね。

丸山:そうなんだ……これも我々と同じで、結構、情報力というのも大きくて、トレーニングの仕方だったり、水泳のフォームだったり、いろいろな情報をしっかり取れるのは大きい?

北島:大きいですね。技術的な面で情報は入ってくるんですけど、それに合わせた泳ぎが日本人にはなかなか難しかったりするので。金メダルが獲れればオーケーって見られがちなんですけど、やっぱりその中身ですよね。

丸山:うん。

北島:オリンピックの舞台で、どれだけ自己ベストを更新できたかとか、もうちょっと細分化して見ていかないと、ここから4年、8年、ましてや次のロサンゼルスオリンピックに向けてどういう準備をするかというふうに、きちんと逆算していかないと、一方的に差が広がっていってしまうかなと感じますね。

丸山:日本の選手も海外に留学というか、合宿をしたり、有名な海外のコーチから情報を得たりしているわけでしょ?

北島:そうですね、多くなってきました。まさに、池江璃花子さんも今回代表入りしまして。彼女はオーストラリアをベースにしていて、オーストラリアのコーチに指導を仰いでトレーニングしています。

丸山:よかったよね、病気から立ち上がって。そういう意味では、世界的に情報を取りにいろいろなところに出て、そこで学んで帰ってくるというのも大事なことだと。

北島:大事だと思います。

丸山:やっぱり(水泳界も)レースに対価をつけてほしいよね。ゼロでしょ?

北島:基本的に、国内の大会はゼロです。

丸山:世界選手権はどうなの?

北島:世界選手権は賞金が出るみたいですけど、僕の時代はゼロでした(苦笑)。ちょっとずつはよくなってきているんですけどね。ワールドカップってヨーロッパを回ったりするサーキットがあるんですけど、僕のときは優勝して1,000ドルです。

丸山:えっ!?

北島:なので、絶対に行くたびに赤字です。

丸山:そうだよね。そこは何とかならないの? スポンサーを募るとか。

北島:プロ化というところも、これからアマチュアスポーツにとっては重要になってくるかもしれないですね。

次回4月27日(土)のゲストも、北島さんです。

「AuDee(オーディー)」では、時間の都合上カットしたトーク部分も盛り込んだ「ディレクターズカット版」がアップされています。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができますので、ぜひそちらもチェックしてください。



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4月20日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年4月28日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/

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