野口五郎は音楽大好きな「究極のオタク」
TOKAI RADIO『LIFE HACKERS!』(月~金11:00~13:00 DJ南城大輔)3月13日(水)の放送に、野口五郎がゲスト出演した。野口は先月23日が68歳の誕生日で、セルフカバーALBUM第2弾『GOROes by myself2~City Pop~』を発売した。また、2018年の第1弾がLP盤となって、完全数量限定で同時発売された。
音作りが大好きなんですね
「デビュー当時から好きだった。作詞、作曲、楽器、当時から好きで、自分でやっていたが、(アイドル)歌手は、あまり起用であってはいけないという時代だった。最初に曲作りが好きだということに気づいてくださったのは筒美京平先生」
「京平先生の前でピアノを弾いて『これが日本人が好むコード進行だから、こういうのはどうでしょうか』すごく生意気なことを言っていた15歳だった。自分は一生懸命だったが、たぶん、先生は『この子は変な子だな』と思ったと思う」
「京平先生は『シングルは、賛否両論あったときの賛じゃなきゃいけない。もし否だったら、アルバムのほうは五郎ちゃんの好きなようにやろうよ』と言ってくださった。自分はシングル曲を作ったことはないが、アルバムの中には入れていた」
半世紀前の曲を再構築する気持ちは?
「自分の曲で、半世紀前の曲をレコーディングできるというのは、すごくありがたいことで、50年前の曲を新しい解釈でやってくださいということだから、すごくありがたい」
「自分がかかわってきた履歴を、曲の中でどう出すか。ときには履歴が邪魔になったりすることがあるが、自分が演奏しながら『当時のミュージシャンじゃない別のミュージシャンがやったらどうなるかな』とか、そんなことを妄想しながらやっている」
「そうすると、当時のミュージシャンと別のミュージシャンと自分とで話しあえる。いろんなミュージシャンが出てきて、それがすごく楽しい。アシスタントも置かず、お茶も自分で入れて、すべて自分ひとりで録音している。究極のオタク」
今はデジタル全盛の時代だが
「今は新しい機器もたくさん出てきている。自分も開発に携わっているが、今のデジタル音は、倍音や響きのない世界。人間が生まれて20万年で初めて聴いている音。たぶん人間はストレスが溜まっている。いろんな意味で人間が変わってきている」
「どうやったら、デジタル社会の中に、もう1回、豊かさを入れられるかな、どうやったら、デジタル音がなだらかになるか考えたのが『DMV(深層振動)』。低い音を揺らすことによって、そこがグラディエーションになって、音がよくなる」と話し、最後に、アルバムの中から『最後の楽園』(詞:阿久悠 曲:筒美京平)をオンエアした。
野口五郎のセルフカバーALBUM第2弾『GOROes by myself2~City Pop~』は、筒美京平氏の作品を中心に10曲収録されている。野口自身が、リードエレキギター、エレキギター、アコースティックギター、エレキベース、ドラムスを担当。DMV入り音源で豊かな音を蘇えらせている。
- LIFE HACKERS!
- 放送局:TOKAI RADIO
- 放送日時:毎週月曜~金曜 11時00分~13時00分
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