映画『四月になれば彼女は』山田智和監督が作品に込めた思い

TOKAI RADIO『bre:eze』(ブリーズ 月~金15:00~17:00 DJイレーネ)3月15日(金)の放送に、3月22日(金)公開の映画『四月になれば彼女は』の山田智和監督がゲスト出演した。映画の原作は、45万部突破、川村元気のベストセラー恋愛小説。山田監督にとって長編映画初監督作品だ。

物語は「四月、精神科医(佐藤健)のもとに、かつての恋人(森七菜)から手紙が届く。その手紙には10年前の初恋の記憶が書かれていた。時を同じくして精神科医は、婚約者(長澤まさみ)との結婚準備を進めていたが、婚約者が突然姿を消してしまう。かつての恋人はなぜ手紙を書いてきたのか、婚約者はどこに消えたのか、ふたつの謎は、やがて繋がっていく…」

ミュージックビデオと映画との大きな違いは?

山田監督はこれまで、米津玄師やあいみょんほか、数多くのアーティストのミュージックビデオを手掛けてきた。今回が長編映画初監督作品となる。山田「5分間(のミュージックビデオ)と2時間(の映画)の違いと、映画館という一種のハコの中で見てもらうので(ミュージックビデオと映画は)別物かなと思っている」

「(映画は)2時間だからと言って、ひとつも手を抜いていいことはないんだなというか、改めて、その瞬間瞬間の積み重ねというか、毎シーン毎シーンを噛みしめながら、今こうしてコロナも明けて無事に公開できる、海外に行くこともできることを含めて、一瞬一瞬を噛みしめながらやらせてもらった」

壮大な景色と小さな心の動きとのコントラストが印象的

「脚本の段階から、原作の川村さんと一緒に書くことができたので、ビジュアル以外にも、どういう人間を書くか、どういうストーリーを紡いでいくかというところに注力できた。景色は壮大だったり、きれいだったりするが、そこで、人間としてどういう感情が動くのか、みたいなことがすごく大切な部分だった」

「景色が壮大ではなくても、自分が今住んでいる薄暗い洗面台の前でも、起こりうるというか、どこかで見ている人と接着できるといいなあという思いは、脚本の段階からあった」

感情移入する人物は人それぞれ?

「その人が(映画を)見る時期だったりとか、境遇だったりによって、引っかかるところが違うだろうし(精神科医、かつての恋人、婚約者の)3人以外にも、魅力的な人たちが出てくるので、見る人によって、また、見る時期によって、感情移入する人が変わると思う」

作品に込めた思いは?

「感想によって、その人の恋愛観だったりとか、自分なりの答え合わせではないが、それが結構あからさまになるんじゃないかと思う。大切な人と感想を言い合っていただけると嬉しい」

bre:eze
放送局:TOKAI RADIO
放送日時:毎週月曜~金曜 15時00分~17時00分
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