ジャンク フジヤマ 初のフルカバーアルバムは「インドア派が紡ぎ出す最高の夏サウンド」

TOKAI RADIO『bre:eze』(ブリーズ 月~金15:00~17:00 DJイレーネ)4月5日(金)の放送に、ジャンク フジヤマがゲスト出演した。ジャンク フジヤマは、3月6日に、キャリア初のフルカバーアルバム『憧憬都市~City Pop Covers』をリリース。名古屋でのライブ前日に番組を訪れた。

今月でデビュー15年目に入ったジャンク フジヤマ。「これまでシングルでカバー曲を出したことはあるが、アルバムという形は初めて。これまでもカバーアルバムリリースの話はあったが、断っていたわけでない」とのこと。

カバー曲選曲の基準は?

「最初のほうは女性の曲が多かった。多かったので、このまま女性ボーカリストの楽曲だけで、1枚のアルバムになるのかなと想像していたが、男女比のバランスを考えて、結局、男女半々ぐらいになった。一番最初に選んだのは『WINDY SUMMER/杏里』で、元々やりたいと思っていた曲」

夏の曲が多いのでは?

「シティポップというサウンド自体、夏のイメージが強い。夏の曲が多いし、僕のオリジナル楽曲も夏っぽい曲が多い。自分は本当は全然インドアなんだけど、インドア派が紡ぎ出す最高の夏サウンド。シティポップという言葉が注目される前から、自分の中では、リゾートミュージックというイメージがあった」

アルバム収録曲は「憧憬都市‐Prologue‐」「WINDY SUMMER/杏里」「テレフォン・ナンバー/大橋純子」「ふたりの夏物語 NEVER ENDING SUMMER/杉山清貴&オメガトライブ」「流星都市/Original Love」「夏の終わりのハーモニー(duet with 神谷樹)/井上陽水&安全地帯」

「真夜中のドア~stay with me/松原みき」「真昼/benzo」「黄昏のBAY CITY/八神純子」「雨のステイション/荒井由実」「夢の途中/来生たかお」「憧憬都市‐Epilogue‐」「真夜中のドア~stay with me(duet with biki)/松原ミキ」

そして、ゲストコーナーの最後に、ジャンク フジヤマは、アルバムの中から、Original Loveの『流星都市』を紹介してオンエアした。

bre:eze
放送局:TOKAI RADIO
放送日時:毎週月曜~金曜 15時00分~17時00分
公式Twitter

出演番組をラジコで聴く

※該当回の聴取期間は終了しました。

村上春樹「自分のカヌーは自分で漕げ」学生時代にカート・ヴォネガットの小説で出会った言葉

作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」(毎月最終日曜 19:00~19:55)。4月28日(日)の放送は「村上RADIO~村上の世間話4~」をオンエア。好評の「村上の世間話」シリーズ第4弾は、クスッと笑える“世間話”を、村上DJが選曲したグッドミュージックとともにお届けしました。
この記事では「今日の言葉」について語ったパートを紹介します。



◆The Sandpipers「Chotto Matte Kudasai」
サンドパイパーズが歌います。「ちょっと待ってください」というのが曲のオリジナル・タイトルなんです。マジで。

◆TSF「Salade de Fruits」
TSFというフランスのボーカル・グループが「フルーツ・サラダの歌」を歌います。

トマト・サラダも好きだけど、フルーツ・サラダもいいですよね。マンゴー入りのサラダが僕の好物です。



◆<クロージング曲>
Barney Wilen「As Time Goes By」

今日のクロージング音楽、フランス人のベテランテナーサックス奏者バルネ・ウィランが「As Time Goes By」を演奏します。いいですねえ。決めの歌詞、「月の光とラブソングが、時代遅れになることはない」。本当にそのとおりです。

ちなみに今日おかけした音楽は、すべて僕が最近中古屋さんのバーゲンで買い込んできたCDです。値段は100円か200円か、高くて300円。そんなものです。バーゲン・コーナー、こまめに探すとけっこう素敵なものに巡り会えますよ。

さて、今日の言葉は、
「Paddle Your Own Canoe(自分のカヌーは自分で漕げ)」です。

これはボーイスカウトのモットーにもなっていますが、もともとは英国の古い格言です。でも僕がこの言葉を初めて知ったのは、学生時代にカート・ヴォネガットの小説『スラップスティック』を読んだときです。その中でこの言葉はとても印象的に使われていて、今でもよく覚えています。『スラップスティック』、愉快な小説ですよね。先日久しぶりに読み返して、あらためて感心しました。

「自分のカヌーは自分で漕げ」。要するに自分のことは人に頼らずに、自分でしっかりやれということですよね。

でも「自分のことは自分でやれ」と言うと、身も蓋もないというか、ごく当たり前の「ご教訓」になってしまいます。でも「自分のカヌーは自分で漕げ」って言われると、そのシチュエーションが目の前に浮かんできますよね。実際にカヌーに乗って、パドルを手にして、1人で急流を乗り切っているような、そんな具体的な気持ちになります。「がんばらなくちゃ」、みたいな。

言葉の力って、表現の力って、結局そういうことなんですよね。生きた具体的な共通イメージを、送り手と受け手の間に起ち上げること。僕はいつもそのことを頭に置いて文章を書いています。それって大事なことです。

「自分のカヌーは自分で漕げ」

漕いでください。



番組では他にも、ほとんど夢を見ないという村上さんが鮮明に覚えているという“夢の話”から、近所をジョギングしているときにある動物に遭遇したときのエピソード、学生時代の夏休みに一人旅をしたときの思い出などについて語る場面もありました。

----------------------------------------------------
4月28日(日)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 5月6日(月・祝)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:村上RADIO~村上の世間話4~
放送日時:4月28日(日)19:00~19:55
パーソナリティ:村上春樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/

Facebook

ページトップへ