Ms.OOJA『流しのOOJA3-VINTAGE SONG COVERS-』4月19日リリース

TOKAI RADIO『bre:eze』(ブリーズ 月~金15:00~17:00 DJイレーネ)4月9日(火)の放送に、Ms.OOJAがゲスト出演した。4月19日に、カバーアルバム第3弾『流しのOOJA3-VINTAGE SONG COVERS-』をリリース、4月27日から全国ツアーが始まるが、トークは、まず、当日の番組メッセージテーマから。

今「立て続け」というと?

9日の番組メッセージテーマは「立て続け」。Ms.OOJAは「今年、編み物にメッチャハマってて、ずっと編んでいる。小物もウェアも編む。とにかく何かしら編んでいる。(編み物は)ずっとやりたいなと思っていたが、今年に入ってから始めてみた。考えてみたら、子供の頃、いとこの家に編み機があった。それが、すごい憧れだった。子供だからうまく扱えなくて、ここにきて、ずっと憧れていた気持ちを、思い返したのだろう」

編み物と新アルバムは、つながる?

「昭和な、という感じでは繋がっているのでは。2020年に1、2022年に2を出して、今回の3が完結編かな。すべて男性ボーカルの楽曲になった。1、2、の選曲のときには、特に考えてなかったが、気づいたら、女性の曲がほとんどで、村下孝蔵さんの『初恋』一曲だけだった。『そういえば、男うた、歌ってなかったな』と思って、3は、せっかくだから、男うたにしようと」

『流しのOOJA3-VINTAGE SONG COVERS-』収録曲は「ワインレッドの心」「ルビーの指環」「勝手にしやがれ」「You were Mine」「恋人も濡れる街角」「もうひとつの土曜日」「青春の影」「メモリーグラス」「ダンシング・オールナイト」「巡恋歌」「恋」「木蘭の涙」の12曲。

「『ワインレッドの心』は、リクエストが多かった。いちばん多かったんじゃないかな。選曲にあたって、ファンのみなさんからリクエストを募って、選曲当てクイズをやってみたら、全12曲のうち7曲当てた人が2人いた。みんなが知っている名曲ばかりだが、このアルバムで、新たな魅力を発見してくれるとうれしい」

2024年の全国ツアーは、4月27日の福岡からスタート。東海エリアは、5月26日(日)Zepp Nagoyaで開催。「自分で言うのもなんだが、ライブは、進化していると思う。年々、歌うことが好きになってきている。カバー、オリジナルを経て、今の最高のMs.OOJAを届けられるように頑張ります」と話した。

bre:eze
放送局:TOKAI RADIO
放送日時:毎週月曜~金曜 15時00分~17時00分
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※該当回の聴取期間は終了しました。

村上春樹「自分のカヌーは自分で漕げ」学生時代にカート・ヴォネガットの小説で出会った言葉

作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」(毎月最終日曜 19:00~19:55)。4月28日(日)の放送は「村上RADIO~村上の世間話4~」をオンエア。好評の「村上の世間話」シリーズ第4弾は、クスッと笑える“世間話”を、村上DJが選曲したグッドミュージックとともにお届けしました。
この記事では「今日の言葉」について語ったパートを紹介します。



◆The Sandpipers「Chotto Matte Kudasai」
サンドパイパーズが歌います。「ちょっと待ってください」というのが曲のオリジナル・タイトルなんです。マジで。

◆TSF「Salade de Fruits」
TSFというフランスのボーカル・グループが「フルーツ・サラダの歌」を歌います。

トマト・サラダも好きだけど、フルーツ・サラダもいいですよね。マンゴー入りのサラダが僕の好物です。



◆<クロージング曲>
Barney Wilen「As Time Goes By」

今日のクロージング音楽、フランス人のベテランテナーサックス奏者バルネ・ウィランが「As Time Goes By」を演奏します。いいですねえ。決めの歌詞、「月の光とラブソングが、時代遅れになることはない」。本当にそのとおりです。

ちなみに今日おかけした音楽は、すべて僕が最近中古屋さんのバーゲンで買い込んできたCDです。値段は100円か200円か、高くて300円。そんなものです。バーゲン・コーナー、こまめに探すとけっこう素敵なものに巡り会えますよ。

さて、今日の言葉は、
「Paddle Your Own Canoe(自分のカヌーは自分で漕げ)」です。

これはボーイスカウトのモットーにもなっていますが、もともとは英国の古い格言です。でも僕がこの言葉を初めて知ったのは、学生時代にカート・ヴォネガットの小説『スラップスティック』を読んだときです。その中でこの言葉はとても印象的に使われていて、今でもよく覚えています。『スラップスティック』、愉快な小説ですよね。先日久しぶりに読み返して、あらためて感心しました。

「自分のカヌーは自分で漕げ」。要するに自分のことは人に頼らずに、自分でしっかりやれということですよね。

でも「自分のことは自分でやれ」と言うと、身も蓋もないというか、ごく当たり前の「ご教訓」になってしまいます。でも「自分のカヌーは自分で漕げ」って言われると、そのシチュエーションが目の前に浮かんできますよね。実際にカヌーに乗って、パドルを手にして、1人で急流を乗り切っているような、そんな具体的な気持ちになります。「がんばらなくちゃ」、みたいな。

言葉の力って、表現の力って、結局そういうことなんですよね。生きた具体的な共通イメージを、送り手と受け手の間に起ち上げること。僕はいつもそのことを頭に置いて文章を書いています。それって大事なことです。

「自分のカヌーは自分で漕げ」

漕いでください。



番組では他にも、ほとんど夢を見ないという村上さんが鮮明に覚えているという“夢の話”から、近所をジョギングしているときにある動物に遭遇したときのエピソード、学生時代の夏休みに一人旅をしたときの思い出などについて語る場面もありました。

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4月28日(日)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 5月6日(月・祝)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:村上RADIO~村上の世間話4~
放送日時:4月28日(日)19:00~19:55
パーソナリティ:村上春樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/

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