上野大樹 曲作りは「今しかない熱量みたいなものを書く」

TOKAI RADIO『OH! MY CHANNEL!』(月~金13:00~16:00 DJ大前りょうすけ)4月17日(水)の放送に、シンガーソングライターの上野大樹がゲスト出演した。

上野が去年6月にリリースした「素顔」は、東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『テイオーの長い休日』(2023年6月7月放送)の主題歌に起用された。そして、今回、4月15日リリースの「縫い目」が、放送中のカンテレ・フジテレビ系 月10ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』のオープニング曲となっている。

新曲はドラマタイアップで書き下ろし

「ドラマは、1日ごとに記憶を失っていく脳外科医が、患者を救いながら、自分も再生して行くという内容。書き下ろしなので、ドラマに沿ったものにした。書き下ろす前に、ドラマチームの方と入念に打ち合せさせてもらって『上野さんの新境地を開いてほしい』と言われた。いろいろ苦戦しつつ、最終的には、新境地に行けたかなと思っている」

これまでの曲との違いは?

「今までは、音楽の質の良さを求めて、アレンジでもトラック少なめの、本質をしっかりと出した音楽だったが、今回は、トラック多めで、ストリングスだったりとか、いろいろとしっかり構築して積み重ねて、今までにない感じに仕上がっている。聴くたびに感じ方が変わってくると思う」

書き下ろしはどうでした?

「今回は漫画が原作で、原作を読ませてもらって、脚本も見て、プロデューサー、監督にもインタビューさせてもらった。そこから解釈を嚙み砕いて、解像度を上げて書いていった。自分の歌を書くほうが大変で、自分を知るのは一番時間もかかるし大変。書き下ろしのほうが、割とすぐに書きたいのもが見つかって楽しい」

「自分のことを書くのは、逆に苦しい。その中で、自分も 熱があるうちに書いていたほうが、それが完成したあと、恥ずかしい歌詞であろうと、いい曲だな、人に響くなと思う。今しかない熱量みたいなものを書いていくのがいいのでは」

「今しか書けないことって、当たり前のようで、貴重だなと思う。昔の自分の曲を聴いていて、今、それは書けないし、今、歌いたいとも思わないが、書いた意味は、きっと、あったなと思うことが、結構ある」と話すと、聞いていた番組DJの大前りょうすけは「(自分も作詞に挑戦しようと思っているので)勉強になります」と答えていた。

OH! MY CHANNEL!
放送局:TOKAI RADIO
放送日時:毎週月曜~金曜 13時00分~15時00分
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【衝撃】ジェネリック医薬品の4割で製造過程に不備……その要因と改善策は?

政策アナリストの石川和男が12月14日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送Podcast番組「石川和男のポリシーリテラシー」に出演。11月21日、業界団体の調査でジェネリック医薬品の約4割で製造販売承認書と異なる製造があったとの結果が明らかになったことについて専門家と議論した。

医薬品

日本製薬団体連合会(日薬連)は11月21日までに、ジェネリック医薬品を扱う全172社が実施した製造実態に関する自主点検の結果を公表。8734品目中、4割を超える3796品目で製造販売承認書と異なる製造があったことが判明した。日薬連は厚生労働省の会議で速報値として報告し「品質や安全性に影響はない」としたが、会議構成員からは「衝撃的な数字だ」として再発防止を強く求める声が上がった。

処方薬全体の約8割(金額ベース)を占めるジェネリック医薬品を巡っては品質不正が相次いで発覚し、2021年以降、小林化工(福井県)や日医工(富山県)など21社が業務停止などの行政処分を受けており、医薬品の供給不足の一因ともなっている。

これらの背景について番組にゲスト出演した神奈川県立保健福祉大学シニアフォローで一般社団法人医薬政策企画 P-Cubed代表理事の坂巻弘之氏は「理由は色々あるが、一例として国がジェネリック医薬品の使用促進を訴えてきた背景がある。(ジェネリック医薬品を)今まで年間10万錠作っていた会社が、1000万錠作らなきゃいけないとスケールアップする時に、(製造販売承認書に従った)今までと作り方を変えてしまう会社があった」と指摘。

一方で「日本の基準は厳しすぎる部分がある」とも述べ、「例えば薬を製造するタンクに原料を入れていく際、一度にまとめて入れるのか、少しずつ分けて入れるのかが製造販売承認書には書かれている。今回の調査結果でも、そういった部分で誤りがあった事例が見られたが、薬の専門家から見れば薬の有効性には影響しないよねということがある」と言及。「(原材料を)どのくらい分けて入れるのかなどは、アメリカやヨーロッパでは基準に入れていない」として、日本の製薬基準が厳しすぎる点を明かした。また、「日本の規制が厳しすぎて、外資系企業のなかには実質的に日本から撤退する会社も結構出てきている」とも語った。

その上で、直近でも医療現場が必要とする薬の約2割が供給されていない問題の解決策として「いろんな要因が絡んでいるが、例えば海外の状況を見ると人体に対する影響がどのくらいあるのか。元々届け出た手順書(製造販売承認書)と実際には異なった工程で作っていたとしても、人体に対する影響を評価した上で安定供給の方を優先するというような意思決定の仕方もある」と指摘。

さらに「現実に供給不足を起こしている多くの薬は値段が安いもの。そのあたりのデータもきちんと見て、安いものに関しては採算が取れるように、あるいは増産するインセンティブになるような価格政策を国がとっていくべき」とも述べた。

石川は「国には価格と供給安定、両方のバランスが取れた政策をやってもらいたい。規制の合理化や、ルールの見直しなどを進めてもらいたい」と注文をつけた。

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