フェスに行く前に聴いておきたい! ラジオのおすすめ音楽情報番組

本格的なフェスのシーズン到来!

前回は「音楽フェスで人気のアーティストのおすすめラジオ番組」と題してお届けしましたが、今回は音楽イベントに出演するアーティストの情報をたくさんお届けしているラジオ番組をご紹介します!

FM NORTH WAVE『RADIO GROOVE』月曜日〜木曜日 19時〜21時

RADIO GROOVE (ラジグル)

RISING SUN ROCK FESTIVAL」(2018年は8月10日、11日開催)をはじめ、広大な景色が楽しめるフェスがたくさんある北海道。

札幌のラジオ局である FM NORTH WAVEでは、音楽の楽しさを高校生に伝える『RADIO GROOVE』(通称「ラジグル」)を放送しています。

各地のフェスに出演するアーティストも続々登場しており、19時15分からの「ラジグルタイムライン」のコーナーは、音楽にまつわる話題を一挙に紹介。

20時30分をまわるとリクエストタイムが始まります。DJは、月曜日・火曜日はジュン部長、水曜日・木曜日は広大部長です。

エフエム岩手『週刊 MUSIC  PUNCH!』 毎週木曜日 20時〜20時55分 ※放送日時はラジオ局によって異なります。

MUSIC PUNCH

放送開始12年のラジオ番組。FM青森、Datefm(エフエム仙台)など、東北地区5局で放送中です。

スタジオにゲストをむかえたり、ロケをしたり、DJサトケンさんがバラエティに富んだ放送をお届け!また、東北でおこなわれたさまざまなライブの模様もオンエアしてくれるのも嬉しいところです。

仙台出身のジャズフルート奏者・佐々木優花さんのコーナーでは、佐々木さんが街をウロウロ。佐々木さんから飛び出す、なにげない一言が妙におかしいコーナーとなっています。

J-WAVE『SONAR MUSUIC』月曜日〜木曜日 21時〜24時

SONAR MUSUIC

3時間にわたって音楽をたっぷりとお届けするラジオ番組です。初解禁の音源やスタジオ生ライブ、中堅~レジェンドのアーティストの軌跡をたどるものなど、音楽好きにはたまらないコーナーを用意。

22時台のコーナー「antenna* LIVE! LIVE! LIVE!」では、さまざまなアーティストが人生最高のライブ体験について語ります。これまでに放送された内容は「Suchmos・YONCEが“音楽ってすごい!”と感じた、人生最高のライブ」「秦基博が、歌い続けている人たちだからこその魅力を感じたライブ体験」などなど。

メインナビゲーターは藤田琢己さんで、そのほか(月)emmaさん、(火)DAOKOさん、(水)Licaxxxさん、(木)水野良樹さん(いきものがかり)といった話題のアーティストが登場しますよ!

ZIP-FM『Groover's Dive』月曜日〜木曜日 21時〜23時

Groover's Dive

『Groover's Dive』は“耳と心と+αを刺激する”ラジオ番組。

学生からのメッセージやリクエストをどんどん受け付けており、最近は紹介する時間を指定してくるリスナーも多いとか。ひょっとすると、部活や塾が終わった頃に呼んでほしいのかもしれません。

ミュージックナビゲーターは荒戸完さん。古着好きが高じて、自身のファッションブランドARATOSを設立したそうです。恋の悩みに対して自身の経験談を踏まえてビシビシとアドバイスしてくれるので、悩んでいる人はぜひ送ってみてくださいね!

初めてメッセージを送った人は、その旨を書くと名前だけでも呼んでもらえる企画があるほか、今後のお薦めのライブや、行われたライブを紹介する「LIVE PICK UP」(木曜日)や、軽音部を紹介する「K-ON MASTER」など、さまざまなコーナーなどもあります。中でもユニークなのが、大人のお姉さんが腹筋しながら中高生の悩みに答える「腹筋しながらこんばんは」のコーナー。少しエロティックで、良い味を出しています。

荒戸さんが、ものすごく遊んでるところが微笑ましい番組。

ABCラジオ『下埜正太のショータイムレディオ』 毎週金曜日 22時〜25時

下埜正太のショータイムレディオ

ナビゲーターは関西を中心にラジオ・テレビ番組で活躍中の下埜正太(しもの・しょうた)さん。スタジオにゲストを招き、インタビューをお届けします。

インタビューする際、下埜さんの雰囲気作りが特徴的で、決して出過ぎず、引っ込みすぎず、インタビューというよりもワイワイと会話をする雰囲気を徹底して作っています。それでいて肝心な話は引き出し、一方でそのアーティストのことを詳しく知らないリスナーを、おいてきぼりにしない配慮も垣間見られます。

番組アシスタントは人気上昇中のシンガーソングライター・林青空さんで、番組中に生演奏を披露するコーナーも!

FM802『Ciao Amici!』 月曜日〜木曜日 17時〜19時

Ciao Amici

2018年4月にスタートした『Ciao Amici!(チャオ! アミーチ)』。「アミーチ」はイタリア語で「友達」を意味しています。DJ・野村雅夫さん(通称:まちゃお)は映画・音楽・文学など、イタリアの文化情報を発信する京都ドーナッツクラブ代表も務めているのだとか。

野村さんは、ちょっとした日常を切り取ったフリートークに定評があるほか、ゲストコーナーでのゲストとの距離感のとり方も絶妙。リスナーもノリの良い人が集まっていて、野村さんへのグッドタイミングなツッコミや、思わず笑ってしまうようなメッセージもたくさん紹介されます。

FM802といえば、7月22日(日)に「FM802 MEET THE WORLD BEAT 2018」も開催するので、出演するアーティストをぜひこの番組でチェックしてみてください!

広島FM『ヘッドホンおじさんCX(クライマックス)』毎週土曜日 12時30分〜13時

ヘッドホンおじさんCX

DJ・タケモトコウジさん扮する「ヘッドホンおじさん」は、大きなマイクを片手に頭にはヘッドホンが特徴。ゲストが「この人はどういう人なんだ?」と思った隙を突くかのように、アーティストの話を根掘り葉掘り引き出します!

ディレクターも同行しないため、食うか、食われるか……のインタビュー1本勝負。

KBCラジオ『ドォーモ×ラジオ』毎週金曜日 24時5分〜25時

ドォーモ×ラジオ

九州で30年もの歴史を誇る人気をバラエティ番組「ドォーモ」がラジオにも進出!

KBCアナウンサー・長岡大雅さんがメインパーソナリティを務めるほか、ドォモメンバーとして新人からベテランまで全国で活躍するミュージシャンが週替わりで登場します。

週替わりメンバーによる持ち込み企画が実にユニーク! 人気キャスター・斉藤ふみさんの持ち込み企画、一体の仏像を音楽を結びつけた「仏像とロック」で、過去には「広隆寺 弥勒菩薩半跏思惟像」とレディオヘッド「クリープ」を結びつけて解説していました。

この企画は、京都の東寺に行って仏像が並んでいるのを見て「これはバンドじゃん!」と思ったことがきっかけで思いついたのだそうです。立体曼荼羅の形で並べてあったわけですが、仏像を見ているうちに頭の中をロックが流れてきたとか……。

そのほか、街の人に今聴いている曲をテーマにインタビューする「美女のイヤホン」など、ユニークな企画でお届け。

FM FUKUOKA『SOUND PUREDIO presents 音解』 毎週土曜日 11時30分〜11時55分

ミュージシャンや俳優などをゲストにむかえ、たっぷりと音楽の話を展開するラジオ番組。ドライブミュージックを紹介してもらうのが恒例となっていて、意外な人が意外な曲を選曲します! 過去には、人気バンドOfficial髭男dismの藤原聡さんが「サライ」を選曲していました。「ベースの楢崎さんが東京に近づくといつもかけるのだとか。

そのほか、ゲストの曲の話から、とっておきのアルバムの紹介まで音楽を語り尽くします。ゲストのファンにはたまらない25分間です!

NBCラジオ『HOT  SPICE!!』 毎週土曜日 20時〜20時30分

若手からベテランまで、さまざまなアーティストから信頼されているHappyだんばらさんがDJを務めます。

Happyだんばらさんが自ら足を運び体感した音楽をそのままリスナーに届けるラジオ番組で、Happyだんばらさんの「この曲、すごくいいから聴いて!」という思いがビシビシと伝わってきます。

注目のアーティストをいち早く知りたい人は必聴の番組! NBCラジオほか各地で放送されています。

そのほか、「兵庫県のラジオ局特集」でも紹介したばかりの『Interviews On!』(Kiss FM KOBE 毎週土曜日 19時30分〜21時)では、サウンドクルーの川田一輝さんが、ゲストのアーティストにたっぷりと迫ります。

ほかにも沖縄のRBCiラジオの人気番組で、狩俣倫太郎さんとくだかまりさんの漫才コンビのようなやりとりに、思わず耳を傾けてしまう『MUSIC SHOWER Plus+』(RBCiラジオ 月曜日〜金曜日 11時〜14時)など、まだまだたくさんあります。ぜひ、お気に入りの番組を見つけてみてくださいね!

 

この記事を書いた人

YMgrdfKa

やきそばかおる

小学5年生以来のラジオっ子。ライター・構成作家・コラムニスト。

「BRUTUS」「ケトル」などのラジオ特集の構成・インタビュー・執筆を担当するほか、radiko.jp、シナプス「 I LOVE RADIO」(ビデオリサーチ社)/ J-WAVEコラム「やきそばかおるのEar!Ear!Ear!」/otoCoto「ラジオのかくし味」/水道橋博士のメルマ旬報など連載や、番組出演を通じて、ラジオ番組の楽しさを発信。

ラジコプレミアムを駆使しながら、全国のユニークな番組を紹介するツイキャス番組「ラジオ情報センター」(水曜21時〜22時)も放送。全てを合わせると、年間でのべ800本のラジオ番組を紹介している。

Twitter:@yakisoba_kaoru

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大沢伸一、音楽は「非日常的な検索」でみつける─その方法とは?

音楽家、作曲家、DJ、プロデューサーの大沢伸一が、最近の音楽の聴き方や、例外的に尊敬するアーティスト、出演するクリス・ペプラープロデュースのイベントについて語った。

大沢が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。オンエアは4月27日(土)。

この番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介する。大沢は成城石井の「ハンターズ 黒トリュフフレーバーポテトチップス」を持参し、ビールとともに楽しんだ。

音楽の見つけ方は「非日常的な検索」

サブスクリプションなどの影響で音楽の聴き方が多様化する中、大沢自身もこの5、6年で音楽の聴き方が変わってきたと明かす。

大沢:1つのアーティストやジャンル、曲にいくっていうよりも、プレイリストの考え方が柔軟になってきたじゃないですか。その中で、誰かも言っていますけど、出会った日が新譜みたいなところってあるじゃないですか。その考え方で言うと、昔の曲だけど人生で出会わなかったような曲をプレイリスト単位で探すことが増えましたね。

クリス:ネットの進歩と共に新譜・旧譜っていう概念がないですよね。その中で大沢さんはどう選曲していきます?

大沢:例えば新しい音楽を積極的に探すということはなくて。それはこの10年、20年の中でストリーミングがスタンダードになったあとに生まれてきた音楽は多少なりともアルゴリズムの影響を受けているので、その影響の下で作られたものって良いか悪いかは別にして、昔の音楽に比べてレンジが狭くなっていると思っているんですよ。その狭いレンジの中で何かを探すというよりは、その枠からもれて今まで出会っていなかったものを探すことに特化しているというか。

クリス:アルゴリズムだとかなり大まかなものになってしまう。

大沢:似たようなものばかりになっちゃいますよね。だからおすすめを拾うというよりは自分でとんでもな文言をタイプして、そこで引っかかって面白いなと思ったらそこからまた旅をしていくとか。

クリス:例えば?

大沢:「非日常的な検索」というか、「Indian Hardcore」や「Spooky Tiki」、そういう文言を入れたときにヒットするもの。それが曲名であれプレイリストであれ、1曲面白いものが見つかったら、この人は他にどんな曲をやっているの、その人のことを好きな人は何を聴いているのっていう旅の仕方をしますね。

大沢は「おすすめは、そこから階層を深く旅をしてほしい」と口にする。

大沢:1つのレイヤーで止まってしまうとその人のプレイリストで止まっちゃうじゃないですか。そうじゃなくてその1曲からまた違う、深さや横のレイヤーにいって、違うプレイリストや違うアーティストにたどり着いたりっていうのがインターネットの面白い使い方だと思いますね。

坂本龍一への特別な思い

大沢は1993年にMONDO GROSSOのメンバーとしてメジャーデビュー。そこから30年近くキャリアを重ねてきたが、“1人を除いて”音楽人生であまりアイドル的な存在はいなかったと話す。

大沢:1人だけ例外的な方がいて、それが坂本龍一さんなんですね。当然、坂本さんの作品が全て好きかと言われるとそうじゃないものも当然あるんですけど、彼は僕にとって特別な感じがあって。彼の音楽に出会ってなかったら自分の音楽をここまで全うできてなかったんだろうなっていう思いがあるんですよね。その理由があって、彼だけは例外的に好きですね。ずっと尊敬していますね。

大沢は坂本さんが亡くなる1年前の2022年に、MONDO GROSSOの『IN THIS WORLD feat. 坂本龍一[Vocal:満島ひかり]』で共演している。



クリス:この時期だと坂本さんのご病気が進んでいるときですよね。

大沢:そうですね。セッションも一緒にはできなかったので、データでやり取りをするしかできなかったでね。

クリス:それ以前から教授(坂本さん)とは接点があったんですか?

大沢:最初は90年代にフォーライフ・レコードで一緒だったんですよ。レーベルメートではあったし実際にお会いする機会もあったんですけど、なんとなく触れてはいけないような気がしていて。教授が主催の小さいところでやる集まりがあって、ピアノを披露されると。「MONDO GROSSOでデビューした大沢くんもこの集まりに入っていいよ」って言われたんですけど、入るまで30分くらい表で立っていたんですよ。自分が入っていいものなのかわからなくて。最終的に入ったんですけど。当然紹介してくれる人もいたけど、坂本さんのところにはいけなかったんです。だからお会いしたことも言葉を交わしたこともないんです。

クリス:なるほど。

大沢:謙虚とかではなくて、しかも恐れっていうわけでもないんですけど、なんとなくアプローチを僕がするわけではなく、自然にそのタイミングが来るまで何もしてはいけない気がしていて、そういう影響の受け方を勝手にしていたというか。それで結果的によかったと思います。

坂本さんとの曲作りの話題になり、大沢は敬意の大きさゆえに「正直に言うと、この曲をやりたくなかった」と驚きの発言をした。

クリス:なぜやりたくなかったんですか?

大沢:だって、僕が曲を書くんですよ。僕が書いたメロディーを坂本龍一に弾かせるんですよ。それはやっちゃダメでしょ。

クリス:でも教授はやりたくないことは絶対にやらない人だったから。

大沢:もちろん。でもそれは僕にとっては最後の誰かに対しての優しさとか、いろんな関係性の中で実現したことだと思っているので、本当に僕の人となりがわかって「じゃあやろうよ」って言ってくれたこととはちょっと違う気がしていて。だから本当にやりたかったことは、「今、実際に坂本さんは何がやりたいですか? 僕ができるのはこれです」「じゃあ大沢くんこれをやろうよ」ってことが本当はいちばんやりたかったし、その曲が例え一般的に多くの人が称賛されなくても、僕にはそれがベストだったんですよ。でもこの曲もベスト。なぜかと言うと、結果的にそういう何かの批評や批判の対象にもなりませんでしたし、変な負の遺産にもならなかったし、僕が一緒にした理由があると思うんですよね。

DJでMONDO GROSSOの音楽をあまりかけない理由

大沢は、クリスがプロデュースする5月10日(金)にザ・ガーデンホールで行われる「Celebrate 30th Anniversary of YEBISU GARDEN PLACE with SHINICHI OSAWA -MONDO GROSSO DJ SET- Produced by クリス・ペプラー」に出演する。当日は、大沢率いるMONDO GROSSOのDJセットに加え、ゲストのDONGURIZU、RHYME、オープニングアクトにNao Kawamuraが登場する。

クリス:どういうセットを考えていますか?

大沢:基本的にDJでオファーされるときにMONDO GROSSOの音楽はほとんどかけないんです。DJとしての自分とMONDO GROSSOの音楽って分けて考えているところがあるんですけど、すごく特別な状況に限り、MONDO GROSSOの曲をメインにしてDJをすることがあって、「MONDO GROSSO DJ SET」や「MG SET」と呼んでいます。今回はご依頼の内容から考えてこれをやらせてもらえるんじゃないかってことで、このセットでいこうと思っています。

クリス:なんでDJだとMONDO GROSSOはあんまりやらないんですか?

大沢:MONDO GROSSOってバンドのイメージがあるじゃないですか。だからDJであまり安請け合いしたくないなっていうところと、やるんだとしたら本当に映像とシンクロしてMONDO GROSSOがきちんとDJとして成立しているよっていうことがやりたかったので、ちゃんと機会を見分けてやらせていただきたいと思っています。こうやってDONGURIZUが入ったりRHYMEが入ったりすることで、今回は非常に楽しみです。

MONDO GROSSOは2月にニューアルバム『BIG WORLD』をリリースした。その他の情報は、MONDO GROSSOの公式サイトまで。

番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。

・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html

『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週土曜18時から。

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