アリスからトータス松本まで! 各地で放送されているベテランアーティストのおすすめラジオ番組

「ラジオをやってみたい!」というアーティストは非常に多いです。

毎週、リスナーと会える楽しいコミュニティ、それがラジオ。

アリス、未唯mieさん(ピンクレディ)、KANさん、大黒摩季さん、トータス松本さん(ウルフルズ)など、さまざまなベテラン・アーティストの番組が各地で制作・放送されています。

テレビでは聞けない話、貴重な音源なども満載! 今回はその中から一部の番組を紹介します。

STVラジオ『KANのロックボンソワ』毎週土曜日 24時~25時


「愛は勝つ」でおなじみのKANさんの素が分かるトーク番組。

KANさんは同局の『アタックヤング』からおよそ30年出演していて、STVラジオとは切っても切れない関係です。

他のアーティストの楽曲を紹介する時に「いい曲なんです」と、その曲の聴きどころを添えることがあり、愛を感じます。

FM NORTH WAVE『トーホウリゾート presents Natural Woman』毎週木曜日 15時30分~16時


大黒摩季さんの初レギュラー番組で、1994年から1999年まで北海道のFM NORTH WAVEで放送されていた「Natural Woman」が、今年の秋に19年ぶりに復活しました!

番組で「私の生活はインスタ映えしないの」と謙遜していた大黒さんの素のお話が聞けます。

北海道はふるさとということもあり、ローカルな話が飛び出すことも。先日の放送では、北海道のししゃもの魅力をアツく語っていました。

CRT栃木放送『イマヤスの第三HENTAI』毎週月曜日 21時~22時

スキップカウズのヴォーカルでラジオファンの多い、イマヤスさんの世界観全開!

「想像」や「エロ」をキーワードに、変態を語る番組です。「エロ」といっても、ウィットに富んだトークが多く、聴いていて感心するほど。

ユニークなのは、スタッフや関係者が作った“作りメール”を紹介する回です。スタッフ同士で「誰が書いたメールか」が探り合うところが斬新で、思わぬ傑作メールが紹介されることもあります。

BSNラジオ『未唯mieのFrom mie to You』毎週木曜日 21時~21時55分


未唯mieさん(ピンクレディ)のラジオ番組です。

特にアラフィフの人にとって、たまらないのではないかと思うような懐かしい曲やCMで使われたお宝曲、またとにかく忙しかった頃のエピソードまでたっぷりと語ります!

仕事で海外を訪れても、あっという間に戻って来ないといけないなど、当時の多忙ぶりは半端なかったそうです!

BSNラジオ『八神純子 MUSIC TOWN』毎週水曜日 21時~21時55分


1978年「思い出は美しすぎて」でプロ・デビューし、同年、2枚目目のシングル『みずいろの雨』が大ヒットした八神純子さんの番組。

2015年には、コンサート観客動員ランキング(フォーク・ニューミュージック部門)で3位となるなど精力的に活動しています。

番組では、楽しく英会話を学ぶコーナーを実施。八神さんによると、好きな洋画を何度も観ることが英語を取得する近道だそうです。

KNBラジオ『柏原芳恵のJUMPIN MUSIC』毎週水曜日 5時05分~5時30分

1980年にデビューした柏原芳恵さん。この番組も放送開始14年の長寿番組です。

オープニングでは、おなじみの「かっしわばら よしえです!」の口調で挨拶するのもリスナーにとってに嬉しいところです。

今年は、オリジナルアルバム全18枚が2回に分けてリリースされ、タワーレコード新宿店および梅田大阪マルビル店では、懐かしい写真を使用した「NO MUSIC, NO IDOL?」のポスターが作成され、懐かしいビキニ姿の写真も披露。

ラジオでの喋り方の雰囲気も、昔から変わりません!

MBSラジオ『MBSヤングタウン 金曜日』毎週金曜日 22時~23時


パーソナリティは、1972年にデビューを果たしたアリス。3人揃って担当するラジオのレギュラー番組は「ヤングタウン」が初めてだそうです。

時代と寄り添った音楽のアリスの音楽トークは、メモをとりながら聴きたいほど!

ファンからのお便りもアツく、ライブの感想はもちろん、アリスに関する聖地巡礼をした人からのレポートも。「べーやんの あの時君は若かった」、「チンペイの今だから言える暗い過去」、「キンチャンのOnly Music!」とコーナーも充実しています!

FM COCOLO『STARTING OVER★Y2 MEETS ROCK』毎週金曜日 19時~20時


名曲「Get Along Together」などでおなじみの山根康広さんが、物腰は柔らかいながらもアツいトークを繰り広げる番組。

山根さんが感銘を受けた映画について語り倒す「Y2 WEEKEND CINEMA」では、山根さんが細かいセリフまで再現するため、思わず観たくなります。

また「3年66組康広先生」のコーナーでは、「ロックと髪型の歴史」や「洋楽なのに日本語が出てくる曲」など、さまざまなテーマで洋楽を楽しく伝授します。

FM COCOLO『Got You OSAKA』毎週日曜日 14時~16時


結成30周年を迎えたウルフルズは、FM802で『MUSIC GUMBO』のDJを務めていたトータス松本さんが同じく大阪・FM COCOLOで番組をスタート。

リスナーとのコミュニケーションを大切にしていて、メッセージもたくさん紹介しています。

また以前、東京にいる時に、番組をラジコのタイムフリーで聴いたところ、大阪で聴くのとは違って違和感を抱いたそうで、「もちろん、いろいろな場所で聞いてくれるのは嬉しいけど、大阪の番組は大阪の空気で聞くのがいい」と語りました。

2018年11月24日(土)には、初の公開収録も行われます。

NBC長崎放送『佐田玲子のレイコランドカフェ』毎週月曜日 21時20分~21時50分

さだまさしさんの妹、佐田玲子さんの番組。

実はラジオの女王ともいうべき彼女は、他局を含めた5本の番組を担当しています。

その中でも、出身地の長崎で放送されている『レイコランド・カフェ』は、ほかの番組と異なり、長崎弁が炸裂!

ローカル色がグッと濃くなり、さだまさしさんとの幼少期の話も出ることもあります。

RKKラジオ『なかざわけんじとすみママの想い出がいっぱい』毎週月曜日 19時~20時

元H2Oのなかざわけんじさんと、喋り続けて38年という“すみママ”の番組。

オープニングやトーク中のBGMでは、名曲「思い出がいっぱい」をアレンジしたメロディも流れます。

なかざわさんの音楽トークやミニライブは必聴ですよ!

FM沖縄『島袋寛子の「いいね!OKINAWA!」』毎週土曜日 12時25分~12時55分

SPEEDのメンバーとして、1996年にデビューした島袋寛子さんの番組。

ふるさと沖縄の“いいね”と思うところにスポットを当てています。

時々、島袋さんの沖縄訛りも出てきて、終始のほほんとした空気感は、土曜の昼にピッタリですよ!

この記事を書いた人

YMgrdfKa
やきそばかおる

小学5年生以来のラジオっ子。ライター・構成作家・コラムニスト。

「BRUTUS」「ケトル」などのラジオ特集の構成・インタビュー・執筆を担当するほか、radiko.jp、シナプス「I LOVE RADIO」(ビデオリサーチ社)/ J-WAVEコラム「やきそばかおるのEar!Ear!Ear!」/otoCoto「ラジオのかくし味」/水道橋博士のメルマ旬報など連載や、番組出演を通じて、ラジオ番組の楽しさを発信。

ラジコプレミアムを駆使しながら、全国のユニークな番組を紹介するツイキャス番組「ラジオ情報センター」(水曜21時〜22時)も放送。全てを合わせると、年間でのべ800本のラジオ番組を紹介している。

Twitter:@yakisoba_kaoru

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「観光客」だけでなく「地域住民」の満足度も目標値に オーバーツーリズム対策と課題

ジャーナリストの佐々木俊尚が10月4日、ニッポン放送「新行市佳のOK! Cozy up!」に出演。オーバーツーリズム対策について解説した。

※画像はイメージです

オーバーツーリズム対策、宮島では訪問税がスタート

世界遺産・厳島神社で知られる宮島(広島県)を訪れる観光客らから、廿日市市が1人100円を徴収する「宮島訪問税」が10月から始まった。観光客が過剰に訪れ、環境や住民生活に悪影響を及ぼす「オーバーツーリズム」対策に役立てられる。

新行)「宮島訪問税」は市が制定した条例に基づく地方税で、島に渡るフェリーの乗船料に上乗せされます。市は年間で約3億円の税収を見込んでおり、公衆トイレや旅客ターミナルの維持管理、電柱の地中化などにあてられるそうです。

佐々木)ある程度対策しないと成り立たないぐらい、観光客がたくさん来てしまっている状況ですよね。海外からの観光客は、これまでだと2000万人台ぐらいでしょうか。コロナ禍から復活してきていますが、中国人はまだそれほど来ていないので、中国からの観光客が全面的に回復すると3000万人くらいになるかも知れません。

新行)そうですね。

佐々木)外国からの観光客が世界一多いのはフランスで、ヨーロッパ大陸内だからというのもあるけれど、6000万人~7000万人くらいだと言われています。日本もその数字を狙っていますが、日本人の半数ぐらいの人口が来たらどうなるのか。

特定の観光地に偏りすぎている ~「何を魅力として打ち出すか」を考える

佐々木)ただ、数を見るとすごく偏っています。山だったら富士山しか行かないとか、京都や宮島、東京であれば銀座など、特定の場所に集中してしまう問題がある。まずはこれを分散させることですよね。

新行)分散させる。

佐々木)そのためには「何を魅力として打ち出すか」を、もう少し考えた方がいいのではないでしょうか。

観光名所に行っても人が多すぎて楽しめない

佐々木)昔、キューバのハバナへ旅行に行ったことがあります。ハバナにはヘミングウェイが通っていたバーがあるのです。カウンターで「渋い夕暮れを眺めながらモヒートを飲みたい」と思って行ってみたら、「100人いるか」と思うほど多くの観光客がいました。

新行)そうなのですね。

佐々木)大群衆になっていて、まったく楽しめませんでした。そんなところに行っても観光的な風情がないではないですか。

新行)ゆっくり楽しむという感じではなくなってきますよね。

佐々木)昔は観光地に行き、「観光地の名前が入った土産を買って帰る」というパターンが多かったと思いますが、現在はそういうものを求める人は減っていると思います。

観光客が少ない「自分だけが知っている店」に行きたい

佐々木)私の友人が「Airbnb(エアビーアンドビー)」という民泊の物件を持っているので、外国からの観光客がどんなことを言っているのか聞いたら、「観光客の来ないところを教えてくれ」と言われるそうです。

新行)なるほど。

佐々木)中国や台湾からの観光客も、何度も日本に来ていると、最初は富士山や銀座に行くけれど、「観光客が少ない自分だけが知っている店に行きたい」となってくる。渋谷の代々木上原は、あまり外国人に知られていない街だと思いますが、おしゃれな店が多いですよね。なぜか台湾人の観光客が、あの辺りの飲食店で食べているのです。

新行)そうなのですか?

佐々木)店の人たちにそれとなく「あの人たちは台湾から来ているようだけれど、なぜこんな店を見つけたの?」と聞いたら、「SNSの口コミで見つけた」と言っていたそうです。共有されている「密かな情報」があるらしいので、そういうものをうまく活用することが大事ではないかと思いますね。

「何もないけれど素晴らしい土地」が日本にはたくさんある ~富山県の素晴らしさをイギリスの記者が紹介

佐々木)『クーリエ・ジャポン』という海外メディアを紹介する日本のウェブサイトがあって、そこに英紙『デイリー・テレグラフ』の記事が紹介されていました。デイリー・テレグラフの記者が富山県に行くのですが、「富山はどんなところか?」と日本で周りの人に聞くと、「山があって海がある」しか答えないのです。

新行)そうですか。

佐々木)自分の周りでも、海外から来た観光客で富山に行った人は誰もいない。でも富山に行ってみたら、素晴らしくよかったそうです。北アルプスの雄姿が広がり、目の前には魚の旨い富山湾があって、素晴らしい水田が広がっている。昔からの板塀の日本家屋が並んでいて、「これぞ日本の極地」というような場所であり、「みんなここに行った方がいい」という記事を書いているわけです。

新行)なるほど。

佐々木)金沢や軽井沢は有名だけれど、同じ北陸新幹線でも富山にはあまり行きませんよね。日本人でさえ行く人は少ないのではないかと思います。でも、そういう「何もないけれど素晴らしい土地」が日本にはたくさんあるのです。

「住民なりきり旅行」のようなオーバーツーリズムにならない打ち出し方が必要

佐々木)私は最近、旅行に行くとホテルではなく民泊に泊まるのです。民泊だとキッチンがついているではないですか。料理するのが好きなので、地元の道の駅や農協の直売所、漁協などに行って魚や野菜を買い、地元住民になりきった気持ちで料理して食べるのです。

新行)いいですね。

佐々木)町を手ぶらで歩き、「この町にも長い間住んでいるな」と勝手に思い込むような、ロールプレイング的な「住民なりきり旅行」も楽しいです。そういうものはオーバーツーリズムにならない、別の打ち出し方ではないかと思います。

新行)観光名所だけを打ち出すのではなく。

「地元の人も満足できて観光客も満足できる」というところを最終的な目標地点にする

佐々木)観光が目指すべき目標値において、みんな「観光客の満足度」や「観光客の数」を言うではないですか。それだけではなく、ハワイが実施していますが、「地域住民の満足度」も目標値に入れようと動いています。

新行)住んでいる方々の環境なども考えなければいけないですよね。

佐々木)観光客の人も、地元住民から嫌われたくはないでしょう。でも、もはや京都の人は観光客を嫌っていると思います。バスも乗れないですし。それでは観光の目標値になっていない。「地元の人も満足できて、観光客も満足できる」というところを最終的な目標地点にすることが大事ではないでしょうか。

2024年から日帰り客への入域料を導入するベネチア

新行)読売新聞には、ベネチアの例が大きな記事で出ています。宿泊ベッドが人口を超えたそうです。

佐々木)すごいですね。

新行)ベネチアは来年(2024年)春から試験的に、日帰り客を対象に入域料を導入するそうです。

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