アーティストからご当地有名人まで、「方言」が聴ける番組をご紹介!

2017年がスタートして早くも2週間が経過しました。正月に故郷に帰省して、久しぶりに方言を耳にした方も多いのではないでしょうか。ラジオには方言を聴くことができる番組もたくさんあります。今回はそんなラジオ番組を紹介します。

RAB青森放送『土曜はDON』( 土曜 20時~22時)

青森県黒石市出身で、ロックバンド「ホイドーズ」のリーダー、鉄マンと、青森在住のお笑い芸人で、八戸方面の方言(南部弁)を全面に出したしゃべくり漫才で人気の「あどばるーん」、さらに、弘前市出身の猪股南アナウンサーに夜の生ワイド番組です。

「ホイドーズ」は、篠笛・祭太鼓のリズム・三味線風ギター等、祭囃子の要素を取り入れつつ、独自の「津軽衆ロック」で有名です。男性陣の中で、一番訛っています、実は「みそラーメンくろいし鉄満堂」の店主でもあります。120分の間にフリートークあり、ネタコーナーあり、クイズコーナーあり。(企画は週によって若干異なります)特に青森弁のフリートークは、青森出身者ではなくても、ほっこりします。昨年の春には『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)でも紹介されたことがあり、好評でした。

ちなみに「あどばるーん」は青森放送の「チャリティーミュージックソン」のメインパーソナリティーを務めて、早朝4時30分から、青森港フェリーターミナルの前の駐車場でお笑いチャリティーライブを開催しました。会場の気温は氷点下5度だったにも関わらず、50人弱が集まったそうです!

CRT栃木放送『ど~も、嶋均三です』(木曜 9時~12時30分)

嶋均三さんは、栃木を代表する方言作家で、終始、栃木のなまりを交えて進行していきます。聴きどころは、嶋さんの思い出をモチーフにしたお話を栃木の方言で紹介する「しまきん伝」、週ごとに違うテーマで遊ぶ、「おあそびのコーナー」などなど…。新春の放送では、嶋さんが鳥にちなんだダジャレを大量に交えたダジャレ文を紹介していました。なんとも温かい気持ちになれる3時間半の放送です。

ABCラジオ『上沼恵美子 こころ晴天』(月曜 12時~14時55分)

放送開始20年を超える人気番組です。上沼さんのほかに、キングコングの梶原雄太さん、シャンプーハットのてつじさん(隔週交代)、さらに、北村真平アナウンサーのトリオで放送されています。

この番組のすごいところは、ニュース、天気予報、交通情報ほか、一部のコーナーを除いて全てフリートークだということです。3時間弱の番組ですが、曲はほとんどかからず、あくまでもフリートークがメインです。旦那や姑、社会への不満などなど、とにかく話が尽きません。以前、「あらびきウインナーはどのようにして食べると一番美味しいか」ということについてだけで、30分もトークを繰り広げたこともありました。話の膨らませ方からして、名人芸です。上沼さんは放送で「例えば[CMまで4分ある]と言われたら、その4分で何を話すかという引き出しをたくさん持っています」とおっしゃっていたことがあります。

個人的には、上沼さんのお姉さんの芦川百々子さんがゲストで登場した時に、いかに芦川さんが普段、お金を節約しているかを、上沼さんが楽しく暴露するところが笑えておすすめです。

FM OSAKA『GOOD MORNING OSAKA』(月曜~木曜 7時30分~10時55分)

若宮テイ子&下埜正太(月・火)、大西ユカリ&小早川秀樹(水・木)が担当しています。特にパンチの効いた歌唱でおなじみの大西ユカリさんは、ナニワ色が強く、キャラクターも濃い目です。リスナーから「嬉しいことがあった」というメールが届くと、まるで自分のことのように大喜びして、腹が立ったことに関するメールがあると、一緒になって怒ってくれます(笑)。この「アネゴ感」がたまりません。メールが紹介されると番組オリジナルの「スケキヨカード」がプレゼントされることあるほか、木曜の人気企画「きょういちリクエスト」では、抽選で「ユカリちゃんセット」がプレゼントされます。ぜひメールで参加してみてください。

Kiss FM KOBE「あいみょんのPM4:30(ピーエムヨンサンゼロ)」

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2017年1月3日(火)にスタートしたばかりの番組です。「あいみょん」は、兵庫県西宮市出身のシンガーソングライター。リアルに起きた出来事をモチーフにした曲「生きていたんだよな」が話題で、「どうせ死ぬなら」「◯◯ちゃん」など、聴き応えのある曲ばかりです。音楽活動を始めたのが18歳の夏頃で、Kiss FM KOBEのイベントに出演してインタビューを受けたこともあるそうです。念願のレギュラー番組を地元でスタートできた喜びについても語っていました。なんと11人家族だそうで、初回の放送では、お年玉を用意することの楽しみと苦労について関西弁で話していて、少し過激な歌詞とトークのギャップがたまりません!

■放送局:Kiss FM KOBE
■番組名:『Kiss Music Presenter』内
■放送日時:火曜 16時30分頃~45分頃

広島FM『あ~ちゃん ちゃあぽんの!“West Side Story”』(金曜 21時30分~22時)

ラジオが大好きで、広島弁全開のPerfumeのあ~ちゃんと、妹で9nineの西脇彩華の西脇姉妹が、姉妹ならではのトークを展開します。まさに西脇家の家族の会話を聴いているような、自由なトークです。先日の放送では、どうしてもぬいぐるみが捨てられないという妹のちゃあぽんに対して、あーちゃんが“姉”として普通にダメ出しをする場面も(笑)。今後は、西脇家と仲が良い人をゲストに呼んでトークをする企画も考えているそうです。昨年末には、地元の広島で初の公開収録が行われ、広島FM『大窪シゲキの9ジラジ』のDJの大窪シゲキさんと大盛り上がりでした!

NBC長崎放送『佐田玲子のレイコランドカフェ』(月曜 21時20分~50分)

さだまさしさんの妹で、シンガーソングライターの佐田玲子さんの番組です。昨年の10月で放送開始19年めに突入し、940回を放送しています。佐田さんが長崎出身ということもあり、長崎弁丸出しで喋っています。

実は、佐田さんはラジオのレギュラーを5本も持っている「ラジオの女王」であり、『レイコランドカフェ』のほかにも『佐田玲子のひとりじゃないよ』(CRT栃木放送 月曜 22時30分~23時)、『佐田玲子の夢はまだ平気ですか』(東海ラジオ 木曜19時40分~50分)、『佐田玲子~music essay~いつだって、どこだって…WITH YOU』(FM愛媛 毎週月~金曜 22時55分~23時)、『佐田玲子のサウンド・ステージ』(FM大分 木曜 21時~21時30分)も担当しています。こちらの4本の番組では方言は出ませんが、トークは止まりません。さすが、さだまさしさんの妹という感じです。ちなみに、さださんの奥様と勘違いされることもあるそうです。

OBSラジオ『夕方なしか!』(土曜 16時40分~17時)

「なしか」は大分弁で「なんで?」という意味で、日常生活で起きた出来事を送ってもらう番組です。1995年の放送開始から20年以上続く長寿番組でもあります。下は小学生から上は70代まで老若男女からハガキが届きますが、中でも、小学生の文章のレベルの高さには感動します。いずれの文章も大分弁を交えたコミカルなもので、コピーライターの吉田寛さん(通称「カンちゃん」)の、ほのぼのとしたハガキの読み方にも注目です。

ちなみに、レギュラー番組ではありませんが、OBSラジオでは1月2日に「大分方言丸出し弁論大会」の模様が35分番組として放送されました。既に32回も開催されているこの大会。文字通り、大分弁丸出しですが、大分以外の地方出身者にとっても「あるある」の連続です。会場は笑いの渦に包まれていました!

RBCiラジオ『多良川 おもしろ文化講座』(月曜~金曜 18時15分~20分)

以前、当コラムで『民謡で今日拝なびら』(RBCiラジオ 月曜~金曜 16時~16時54分)を紹介しましたが、沖縄のラジオ局は方言を聞くことができる番組が多数あります。その中でも『多良川 おもしろ文化講座』は『民謡で~』にも出演している八木政男さんと琉球放送の新人アナウンサー、仲村美涼さんの、年の差63歳のコンビが、沖縄の言葉について分かりやすく紹介します。ちなみに、ある日の放送ではムーチー(餅、鬼餅)について紹介していました、沖縄では、天井から餅をつるして、年齢の数だけ餅を食べる習慣があるそうです。

ときどき方言が出る番組…

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さらに、方言丸出し…ではありませんが、時々方言が出る番組もあります。北海道出身の若手演歌歌手、杜このみさんは『走れ 歌謡曲』(文化放送ほかネット 27時~29時 杜さんは水曜深夜担当)で、イントネーションに北海道の訛りが現れるため、聴いているとほっこりします。

シンガーソングライターの藤原さくらさんの番組『モーモータウンレディオ』(bayfm 木曜 24時~24時27分)、『MUSIC FREAKS』(FM802 日曜 22時~24時 隔週で出演)では、ときどき藤原さんの福岡弁が飛び出します。特におすすめの曲や漫画、アニメを紹介する時は思わず福岡弁になります。

 

方言を聞くとなぜか癒されます。みなさんも聴いてみてください。

この記事を書いた人

YMgrdfKa
やきそばかおる
子どもの頃からのラジオっ子。
「ケトル」「BRUTUS」等ラジオ特集を担当。
ライター・構成作家・動物園愛好家。好きな食べ物は、焼きそば。
ツイッター @yakisoba_kaoru

パリ五輪へ!水球男子・棚村克行選手が語るチーム力UPの理由「海外リーグ経験者が大きなアドバンテージになる」

2024年パリオリンピックでの活躍が期待されるアスリートが熱い想いを語るTOKYO FMのラジオ番組「Cheer Up Station~route de paris~」。

4月21日(日)の放送では、「水球男子」の競技に注目。日本代表GK・棚村克行選手が、勢いのある水球男子の“強さの秘訣”について語りました。

棚村克行選手



◆水球男子日本代表が世界で通用するようになった理由は?

水球は体と体がぶつかり合い、激しい攻防が繰り広げられることから、「水中の格闘技」と言われています。

水球男子日本代表は、2023年10月に中国・杭州で開催された「第19回アジア競技大会」で53年ぶりの優勝を果たし、3大会連続のオリンピック出場権を獲得しました。

リオ、東京オリンピックの2大会に出場した経験を持つ日本代表GK・棚村克行選手は、日本が強くなった転機について「今までは社会人選手が水球を続ける環境がなかったんですけど、リオオリンピックへの出場が決まったことで企業の人たちが『次のオリンピックでも水球が行けるんじゃないか』と考えるようになり、雇用していただける機会が増えました」とコメント。練習に打ち込める選手が増えたことで、チームの技術力が向上したと語ります。

また、海外のリーグ経験者が増えたこともチーム力の引き上げにつながったと棚村選手。「日本にはプロリーグがないんですけど、海外のプロリーグだと緊迫したゲームができるんですよね。その経験値のある人が多い状態で国際大会に行けるのは、大きなアドバンテージになると思います」と話しました。

パリオリンピックまで100日をきりました。水球男子日本代表の出場メンバーは5月に発表予定です。

番組では、棚村選手のチアアップソングの1つである、吉川晃司の曲「Over The Rainbow」をオンエアしました。




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4月21日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年4月29日(月) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:Cheer Up Station~route de paris~
放送日時:毎週日曜8:55~9:00
パーソナリティ:TOKYO FMアナウンサー
番組サイト:https://audee.jp/voice/show/81243

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