宇多丸、映画『ジョーカー』を絶賛! 「俺と同じような映画が好きなやつが作った映画だ」

ライムスター宇多丸さんがパーソナリティを務めるTBSラジオ『アフター6ジャンクション』。宇多丸さんが自腹で映画鑑賞をし、評論を行う人気コーナー「週間映画時評 ムービーウォッチメン」では、10月4日(金)に公開された映画『ジョーカー』を紹介しました。(TBSラジオ『アフター6ジャンクション』10月18日(金)放送分)
映画『ジョーカー』大ヒットの背景「やっぱりジョーカーというブランド!」
宇多丸さんは、連休最終日の深夜に『ジョーカー』を鑑賞したとのこと。映画館は深夜にも関わらず、上映開始後も観客の入場が絶えないほどの人気だったそうです。
宇多丸:アメコミのヴィラン(悪役)を単独で扱った映画が一般層まで巻き込んで大ヒットというのは、10年以上前だったらちょっと考えづらかった状況だと思うんですけど。成り立たせている背景のひとつとして、やっぱり「ジョーカー」というブランド。
ジョーカーというブランドが何であるかと言えば、間違いなく『ダークナイト』(2008年)での、ヒース・レジャーによる歴史的名演で強烈に印象づけられたジョーカー像が前提としてあると思うんですね。「『ダークナイト』のジョーカーが凄かったから、ジョーカー単体の映画も観に行きたい!」という気持ちが、一般層にも浸透しているというのもあると思います。
宇多丸「俺と同じような映画が好きなやつが作った映画」
宇多丸:1970年代から80年代初頭の、治安が超悪かった頃のニューヨークが写っている映画が大好物と公言している私にとっては、今回の『ジョーカー』は、まさしくその時代そのものを描こうとしている。
(作中でのシーンで)ブライアン・デ・パルマ監督の『ミッドナイトクロス』とか、ジョージ・ハミルトン主演の『ゾロ』とかが登場したので、(時代設定は)具体的には1981年です。1981年のニューヨークという設定で……ってかゴッサムなんだけど明らかにニューヨークですよ。とにかく僕が言っているような、1981年のニューヨークを思わせるゴッサム・シティ及びその時代の映画たちを再現しようとしている作品であるということが、開幕早々にわかるわけですね。要は「俺と同じような映画が好きなやつが作った映画だ!」っていうのが開幕数分でわかっちゃう!
リスナーからのメールも絶賛の嵐!
リスナーから届いたメールの約9割も絶賛だったという、映画『ジョーカー』。宇多丸さんがたっぷりと語った評論は、ぜひタイムフリーでお楽しみください!
Twitterハッシュタグは「#utamaru」
※放送情報は変更となる場合があります。
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