動物園にいる動物からペットまで、動物のことが分かるラジオ番組

ポカポカ陽気になり、犬の散歩に行くにも快適な季節となりました。また、ゴールデンウイークには動物園に遊びに行く人も多いのではないでしょうか。そこで、動物をテーマにしたラジオ番組を紹介します。

FM岩手『山手先生の動物のこと』

松園動物病院、山手院長による、犬、猫をはじめとした様々な動物の話が聞けます。4月18日(火)の放送は「犬の噛みつき」がテーマでした。ちなみに、犬が噛み付く要因は、嫉妬やヤキモチ、散歩不足などだとか。犬の噛みつき事故はで年間4000件にも上ると言われているそうで、飼い主も対処法を知っておいた方が良さそうです。番組では、動物にまつわる質問も受け付けています。

■放送日時:毎週火曜日 10時55分〜11時

TOKYO FM『PET FRIENDLY~ペットと人のやさしい関係~』

猫をこよなく愛する坂本美雨さんが、ペットと人がともに豊かに暮らす社会のための取り組みを紹介していきます。ゲストは、俳優、動物学者、保護猫活動を続けているNPO法人の方まで、さまざま。猫といえば、3月の放送でも紹介されましたが、ついに「第1回 ねこ検定」が開催されました。神保町にある猫の本の専門店「にゃんこ堂」のプロデュースによるものだそうで、どんな問題が出題されたのか、どんな人が受験したのか、気になるところです。

■放送日時:毎週金曜日 19時30分〜55分

CRT栃木放送『サタデーとちぎ』

番組内コーナーの「宇都宮動物園ちんたらぞうさんぽ」では、宇都宮動物園の飼育員、蔵座(ぞうざ)美由紀さんが動物の話題をお届けしています。例えば、4月22日(土)の放送では、「良い夫婦の日」にちなんで、宇都宮動物園にいるキリンやアメリカビーバーなどの夫婦を紹介しました。キリンは3月29日(水)に赤ちゃんが生まれたばかりです。

ちなみに、宇都宮動物園は「さんた」と名付けられたネコも飼っています。動物園に捨てられていた猫で、日付がクリスマスだったため、この名前が付けられました。一般的に動物園がネコを飼うことはありませんが、面倒を見ることにしたところ、入園者が増えたそうで、まさに「招きネコ」状態に。その後「さんた園長」として園長に就任されました。蔵座さんによると、ある日、さんたが園内にネコを連れてきたそうで、今では仲良くくっついて寝ているそうです。

※ただし、動物園は動物を捨てるところではありません。余談ですが、蔵座さんは(ぞうざ)といってもゾウの担当ではなく、わんわんショーなどを担当しています。トークもうまい!

■放送日時:毎週土曜日 5時~13時(※「宇都宮動物園ちんたらぞうさんぽ」は11時10分〜30分)

RNB南海放送『モーニングディライトブリーズ』

日替わりの番組内コーナー「動物パラダイス」では、愛媛県立とべ動物園の副園長、獣医師が動物の話題をお届け。「仕事の時にはどんな靴を履くの?」「羊の毛を刈るとどうなる?」といった疑問に答えたり、とべ動物園のイベントを紹介したりと情報満載。聞いてから動物園に行けば、動物の見え方が変わるかも。

■放送日時:月曜日~木曜日 6時55分~11時10分(※「動物パラダイス」は毎週月曜日 9時〜10時)

LOVE FM『月下虫音』

"月下虫音"は「げっかちゅうね」と読みます。ナビゲーターは、生きとし生けるものは全て大好きな太田こぞうさん。「こぞう」といっても女性で、昔、上司から「雰囲気がこぞうっぽいから」という理由でこの名前になりました。ちびまる子ちゃんを彷彿とさせる声で、博多弁丸出し。音楽の知識も豊富で、暇さえあれば音楽を聴いているそうです。生物の中でも無類の昆虫好きで、「昆虫DJ」と呼ばれています。子どもの頃には子ども用の生物図鑑を覚えてしまったとか。もしも、名前が分からない虫を見つけた場合、番組に写真付きのメールを送ると答えてくれることがあります。

■放送日時: 月曜日〜木曜日 22時〜23時30分、日曜日 22時〜23時

OBSラジオ『動物なしか』

動物に関する色々な「なしか」(大分の方言で「なぜ?」という意味)を紹介します。パーソナリティーは、大分のご長寿番組「夕方なしか!」でおなじみ、心地の良い大分弁で話すコピーライター、吉田寛さんと、アニマルドクターの神田岳委先生。2017年4月21日(金)の放送ではウサギにスポットを当てました。ウサギは1歩半くらいでトップスピードを出すことができ、前歯の鋭さを含めて侮れません。質問も受け付けているので、疑問がありましたら皆さんもぜひ。

■放送日時:毎週金曜日 18時10分〜20分

人生相談はあっても、”動物相談”を受け付けている番組は意外にも限られています。困ったことがある方は、相談してみては?

この記事を書いた人

YMgrdfKa
やきそばかおる
子どもの頃からのラジオっ子。
「ケトル」「BRUTUS」等ラジオ特集を担当。
ライター・構成作家・動物園愛好家。好きな食べ物は、焼きそば。
ツイッター @yakisoba_kaoru

 

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EV市場に変調……アクセルをふかしはじめた日本勢への影響は?

政策アナリストの石川和男が5月19日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送Podcast番組「石川和男のポリシーリテラシー」に出演。米EV(電気自動車)大手テスラが、減収減益や人員削減に追い込まれるなど変調をきたすEV市場について専門家と議論。今後の日本がとるべきEV政策やメーカーの戦略について提言した。

※画像はイメージです

米EV大手テスラは4月15日、世界で従業員の10%以上を削減すると発表。同社の今年1-3月期の決算は、前年同期に比べ4年ぶりの減収減益となったほか、EVの販売台数も9%減となった。一方、安値攻勢をかける中国メーカーBYDの今年1-3月期決算は、純利益が前年同期に比べ11%増、販売台数は13%増となったものの、伸び率は減少した。

この現状について、ゲスト出演した自動車業界に詳しい経済ジャーナリスト井上久男氏は「中国では今、景気低迷を背景にした価格競争からEVの値引き販売が起きている。今年3月に中国のスマホ大手シャオミが出したEVが、かなり評判がよく、まさに走るスマホ。テスラより安い価格で市場投入してきており、中国のEV大手BYDが“シャオミ潰し”に動くなど、中国勢同士で競争が起きていて第二のEV競争が始まっている。テスラはそれに巻き込まれている」と解説した。

日本勢について井上氏は「まだ商品をほとんど出せていない。値引き競争したくてもできない。それが不幸中の幸いで、値引き競争に巻き込まれずに済んでいる」と指摘。あわせて「EVが新しいもの好きな人たちの間である程度一巡して、いわゆるキャズムのような状態になっている。充電環境の悪さや、補助金がないと高くて買えないなどの理由から、再び世界でHV(ハイブリッド車)が売れ始めている」と明かした。

一時はEVに関して出遅れが指摘された日本メーカーだが、井上氏によると「テスラやBYDが引っ張ってきた、この4年くらいのスピードが早すぎた」とのこと。井上氏が取材した大手国内自動車メーカーの経営陣は「(EVが)想定内の普及スピードに戻ってきた」と話したという。

井上氏は「中国では“賢い車”、車のスマート化が加速している。日本メーカーは中国勢に比べると、まだスマート化に関するノウハウは少ない」とも述べ、トヨタと中国SNS大手テンセント、日産と中国ウェブ検索大手バイドゥが提携したように、車のスマート化技術の強化が重要だと指摘した。

そのうえで、今後日本メーカーが世界のEV市場で勝てる価格について聞かれた井上氏は「市場によって違うと思うが、アメリカであれば補助金なしで400万円くらい(1ドル150円程度を想定)のEVを出せば売れると思う」と述べる一方、「日本国内では150万円くらいだと思う。国内は軽自動車が中心のマーケットになっていて、可処分所得も伸びず、高齢者も増えるなかで国民の足となっている。地方に行けば一人一台。ガソリンスタンドも減少する中、軽自動車のEVでもう少し安いものが出れば爆発的に売れると思う」との見通しを示した。

最後に石川は「(今のEV価格競争を)日本が傍観者として見ているのは、実はいいこと。日本メーカーは、競争を見極めたうえで売っていくことができる。最終的に日本メーカーが大事にしなければならないのは価格戦略。いいものが売れるのではなく、売れるものがいいもの。メーカーが価格戦略を立てられるよう、国も支援策をふんだんに出して、国策として日本のEVメーカーを育てていくべきだ」と持論を述べた。

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