デビュー10周年イヤーを締め括るAimerに、FM802が1万字超えのロングインタビュー【後編】

10月に“デビュー10周年イヤー”を締め括る自身初の大阪城ホールワンマンライブも控えているAimer。この度FM802がデビューから現在までの活動を、ライブにスポットを当てて15,000字超えのロングインタビューを実施。デビュー当初からAimerをよく知るFM802 番組ディレクターが本人に話を伺いました。ここでは「hiver」から「Cycle de 10 ans」までの後編をお届けします。

【前編】はここから読めます
https://news.radiko.jp/article/station/802/73710/

新しいチームと踏み出した新しい一歩。オーケストラとのライブは、高揚感が全然違って、忘れられないですね。

ディレクター:そんな2017年の武道館直後の11月から2018年の2月にかけて、「hiver」という、今度は冬をテーマにしたツアーが始まるわけですが、この「hiver」というのが、実は初めてリリースを伴わないコンセプトライブでした。初めてのコンセプトツアーということで、何かツアーに向けての作り方みたいなものも、これまでとはちょっと違っていましたか。

Aimer:このタイミングで、ライブ制作のチームが新しくなったんです。だからライブとしてはここで一つの転換期を迎えました。初めて新しいチームでやるツアーが、この「hiver」でした。冬のツアーということもあって、本編の最後で「everlasting snow」を歌って、それで雪が降ってくる演出とか。すごい自分としても好きなツアーでした。『daydream』、『noir』で今までのAimerになかった、ちょっとみんなで盛り上がる部分を持ちつつ、でも昔の自分を忘れてないよって、静かでみんなを浸らせるような部分もあるんだよっていうのも示せるツアーだったと思います。

ディレクター:今のお話を聞いていると、今のライブにつながるような、曲の世界観をさらにエンターテインメントとしてお客さんに感じてもらう演出が始まったツアーが「hiver」だったという感じですかね。

Aimer:そうですね。今のチームで踏み出した、初めの一歩のツアーだったかもしれないです。

ディレクター:2018年は、4月に大阪城ホールで開催した「FM802 special LIVE REQUESTAGE」に出てもらっていて、[Alexandros]、THE ORAL CIGARETTES、クリープハイプ、ASIAN KUNG-FU GENERATIONと、ロックバンドの中に、Aimerさんが入った形になっていました。

Aimer:それまでもいろんなロックのイベントやフェスに出ていたのもあって、端から見たら異色ですけど、意外と自分的にはすんなり馴染んでいるというか。でも、自分のスタイルを貫くっていう意味で、アコースティック編成でライブに臨んだんですけど、小編成でやるときと、大きいバンド編成でやるときの使い分けというか、自分のライブのあり方のスタイルをその場その場でちょっと変えていくっていうのを「REQUESTAGE」でもお見せできたのでは、と思っています。小編成のアコースティックスタイルだからこそ伝えられる思いもあって、その特別感をお客さんに楽しんでいただけるんだなっていうのを分かったステージでもありました。

ディレクター:大阪城ホールでやるのは、これが初めてでしたよね?

Aimer:初めてです。

ディレクター:大阪城ホールの印象は覚えていますか?

Aimer:そのときも360°ステージだったので、とても楽しかったです。360°ステージが好きですね。どこを見ても人がいるから面白いし、天井が高くて気持ちよかったです。

ディレクター:会場の大きさというのも、Aimerさんのパフォーマンスにとても影響しますか?

Aimer:今はどんどんホールライブを重ねるにつれて、自分の歌のエネルギーが会場の壁を突き破ってその先まで届くようなイメージで歌っていますけど、もちろん会場によって届けたい歌の表現は変わっていくと思います。たぶんもっとお客さんとの距離が近いところで歌うときは、もっと近くて優しい歌い方になったり、とか。父がバンドをやっていて、アットホームな距離感でのライブをしていたので、小さな会場のライブは自分の原点でもあります。なので、そういうところで歌うのもいいですよね。

ディレクター:違う編成でいうと、2018年に、「special concert with スロヴァキア国立放送交響楽団 ”ARIA STRINGS”」というのがありました。オーケストラとのライブは2017年、2018年と京都の岡崎音楽祭OKAZAKI LOOPSでされましたけど、このスロヴァキア国立放送交響楽団とのライブは非常に大変だったそうですね。

Aimer:LOOPSという京都のイベントで、ワンマンではないけれどボーカルとして出演する形で参加させていただいて、それが初めてのオーケストラとの出会いだったんですけど、それがとても新鮮でしたし、新しい音楽のグルーブに出会えたという楽しさがすごくて。それもあって、ご一緒させていただく、ということになりました。
ただ、今まではリズムの取り方がベースとドラムというリズムがいて、その上に音楽を乗せていくけれど、その基盤となるものが指揮しかないから、みんなどうやってそこに乗っていくのだろうというのは、いままでの私の音楽のスタイルとして経験がなく、とても戸惑いました。

ディレクター:それは音楽的に、みんなで合わせることが難しいということですか?

Aimer:難しいです。クリックもないし、指揮の方の指揮棒を見て合わせなくてはいけないし、他の方がいなくて私の歌がメインになる部分も結構あったのでリズム、グルーブを保つのが大変でした。

ディレクター:なるほど。でも、すごく大きな経験になったんじゃないですか?

Aimer:本当に勉強になりました。同じ音楽でも、やはり畑が違うとこんなに違うのだなというのは思いました。そのライブはとても反響を頂いて映像化もしました。非常によかったと言ってくださる方が多かったので、自分でもフルバンドでやるのとは高揚感が全然違って、それは忘れられないですね。

ディレクター:やはりオーケストラになると違うのですね。

Aimer:違いますね。

ディレクター:2018年のツアーの話に戻ると、「soleil et pluie」、太陽と雨というツアーが始まって、実はAimerさんがツアーの前に「またその先の一歩を進むつもり」とツイートをされていたんですよ。これはどういう意味で、どんな気持ちでその言葉を発せられたのか、覚えていますか?

Aimer:『Sun Dance』と『Penny Rain』というアルバムを出して、これはそのリリースツアーだったんですけど、『Penny Rain』のほうは今までの自分の世界を踏襲したようなアルバムで、『Sun Dance』のほうは、初めて自分で作った光の下にいるアルバムだったんですよね。「ONE」で踏み出した、みんなと一緒に作っていくライブをもっと広げるために、ライブのことを考えて作った曲をたくさん入れたアルバムだったから、初めてライブで披露できることにとてもワクワクしていました。

ディレクター:このツアーに向けてやってきたという感じだったのですね。

Aimer:そうです。もっとその先の、一緒に作っていくライブをこのツアーで踏み出そうという。エンターテインメントとしてのライブというのも楽しんでもらえるように作り上げつつ、自分の原点でもある夜の部分っていうのも大切にしていきました。

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40代独身・子なし「自分だけが成長していない」と感じることがある…悩む相談に同じ境遇のリスナーからのアドバイス続々

フリーアナウンサーの住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイドラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜 9:00~11:00)。毎週金曜日に放送しているコーナー「沢井製薬 presents オトナのなんでも相談室」では、リスナーから届いたお悩みを、Blue Oceanリスナーのみんなで考えていきます。
9月13日(金)の放送は、「取り残された気持ち」に関する相談を紹介しました。


※写真はイメージです



<リスナーの相談>
同じ境遇の方がいたら、どのように乗り越えたかを聞きたくメッセージします。私は40代後半の独身女性です。結婚はしそうなこともありましたが結局一度もせず、子どももいません。会社でしっかり働いてキャリアも積んできたので、1人で暮らすには充分な収入があります。連休には海外旅行にも行きますし、ちょっとお高いレストランでお友達と食事をすることもあり、毎日は充実しています。

だけど、ふと「自分だけが成長していない」と、がっかりするときがあります。例えばFacebookで「10年前の今日」というような写真が出てきたとします。一緒に写っている友達はこの10年で結婚して子どもができて引っ越して、今は小学生の子どもと楽しく過ごしている。

一方、私は10年前も今も働いて旅行して友達とレストランで食事をしているだけで、何も変わっていない。周りはみんな大人になっているのに、私だけ10年前に取り残されたままだと思ってしまいます。

友達は「結婚と子どもだけが人生じゃない。あなたもいろいろ経験して成長しているじゃない!」と言ってくれますが、結婚している友人に言われても何の慰めにもなりません。同じ独身・子なしで中年を迎えた方は、このような気持ちになったことはありませんか? そんなときはどう乗り越えたか、ぜひ教えてください。(千葉県 40代後半 女性 会社員)



この相談にパーソナリティの住吉は「アラフィフで同じように独身で、自分の仕事などに邁進して楽しく過ごしている友達は本当にたくさんいます」と話します。続けて、成長するタイミングは人それぞれだという自身の考えを明かし、「周りに家族がいるかどうかは関係ない気がしています。少なくとも私はそういう感じで自分の成長と向き合っています」とコメント。

子どもがいると自分を顧みる時間の確保が難しいことにも触れ「自分と向き合える時間がたっぷりあるということは、成長できる環境が整っているんだと思います。同じレストランに行くにしても、何か目標を設けてみるのはいかがでしょうか?」とアドバイスを送りました。


パーソナリティの住吉美紀



――今回の相談に対して、番組にはリスナーからたくさんのアドバイスが届きました。この記事では、その一部のメッセージを紹介します。

◆結婚や子ども以外にも成長できることはある
私も独身子なしで中年を迎えました。同じように悩んだこともありますが、今はとても楽しく日々を過ごしています。

私の場合は仕事も趣味も全力で取り組むこと、また数年前から念願だった保護犬をお迎えしたことでその悩みもなくなりました。管理職の仕事は大変ですが学びも多く、お迎えしたワンちゃんのお世話は得るものがたくさんあります。

結婚して子どもを持つことで成長できることもありますが、仕事や趣味、他の社会貢献を通して成長できることもたくさんあります。自分だけの価値観を大切にして楽しんでください!(東京都 40代前半 女性 会社員)

◆新たなチャレンジで成長を実感
私も40代後半独身で子どももいません。生活は安定していて、大きな不満なく過ごしていますが、相談者さんと同じように自分の人生に変化がないことに焦りを感じたことがあります。

しかし、数年前から始めた水泳で、最近自分の上達を感じることができました。この歳になっても成長できるんだなと実感してきています。相談者様も、何か習い事をされてはいかがでしょうか? 絵や楽器を習うとか、未経験のスポーツを始める、語学を習得するとか、なんでもよいと思います。

子どもの頃や若い頃にはやっていなかったことに挑戦すると、人生の変化はなくても自分自身の変化は感じられると思います。できないことができるようになるのは楽しいですよ。今でも十分に充実した人生を送られているように思いますが、さらに楽しい生活になることをお祈りしています。お互い人生を楽しみましょうね。(東京都 40代後半 女性 会社員)

◆“変わらないこと”も1つの成長
私も47歳・独女です! 友人が結婚し始めて子どもが生まれ始めた頃には、自分だけ成長していないんじゃないかと落ち込むこともあったけど、今はそういう感情はあんまりないです。というのも、私が結婚して子どもがいたとしても成長しているかわからないし、逆にみんなが成長しているかもわからないからです(笑)。

仮に過去と同じだったとしたら、それって逆に成長じゃないですか? 維持するのもエネルギーって必要ですよ! 私は40を過ぎてから、ようやく仕事でもやりたいことが見えてき始めました。今は大変だけど、それなりに充実しています。

いつ成長するかは人それぞれで、比べても仕方のないことです。今の自分が好きで、これから先も好きでいられるように努力して、誰かのロールモデルになったとしたら、それはそれで成長ですよ!(東京都 40代後半 女性 専門職/クリエイティブ職)

◆「やりたいことリスト」を見直してみよう
私も40代後半で独身子なしです。10年前から自分が成長していないとのことですが、小さい部分で変化していると思っています。私もそう感じた時期がたまにありましたが、今は30代のときよりも成長していると感じています。

たぶん、刺激が足りないのかもしれません。転職など大きなことに挑戦するのもありですが、10万円かけてソロウエディングをするとか、プロのカメラマンに写真を撮ってもらうなどをやってみてはどうでしょうか?

挑戦の前に「50歳までにやりたいことリスト」を整理して書き出すのもありかもしれません。(神奈川県 40代後半 女性 パート/アルバイト)

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9月13日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年9月21日(土) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/bo/

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