ライター・トロピカル松村が聴くbayfm GMJ: DAY2 『松尾潔のメロウな休日』

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Day2. 『松尾潔のメロウな休日』で文字通り、潔くメロウなおうち時間を堪能♪

GWの旅の予定はなくなってしまったけど、もうなんとも思ってない。

なぜなら今日も5月3日からスタートしたbayfm『GOLDEN MUSIC JOURNEY』があるからだ! bayfmの特番が13時から19時まで音楽の旅に連れて行ってくれるという内容で、昨日Day1の『究極の音粋』を半信半疑で聴くと、あっという間の6時間。

物の見事に旅をさせてもらえたから、僕はGWを潔くおうち時間とすることにした。

今日もラジオのチャンネルは78.0MHz。

それにしても改めてDay1は最高だった。

『9の音粋』のDJ陣スージー鈴木さん、ミラッキ大村さん、藤田太郎さんの掛け合いは何時間でも聴いていられたし、スペシャルDJ渡辺美里さんの秘話や、ゲストのドリカム中村正人さんの影響を受けたものを知れたり、吉田美和さん本人による色っぽい選曲が聴けたり、ドキドキしながら少年のように楽しめた!

昨日とは打って変わり、今日は“大人と、背伸びをしたい大人予備軍のためのミュージックプログラム”というから、まさに大人の僕に相応しい(笑)。

音楽プロデューサーの松尾潔さんによる6 時間生放送『松尾潔のメロウな休日』は、お洒落な洋楽あり邦楽ありで間違いなく為になるはず。しかもR&Bやソウルミュージックを専門とする音楽ジャーナリスト、林剛さんを迎えて「妄想 R&B フェス」も開催! 今日は夏日だというし、ラジカセを手に庭でコーヒーでも飲みながらメロウな休日を楽しむことに。(チープなラジカセと、庭と言えないほど狭い庭で背伸びをする大人予備軍代表)

ずばり結論から言う。というか言いたい。

ほんとに選曲が良すぎた……。

原稿を書いたり、読書をしたり、家の用事をしたりしながらだったけど、洋・邦楽を問わずこんなにアーベインなBGMを一日通して聴いたことは今までなかったかもしれないほど。感動した曲を都度メモしていたらなかなかのマイプレイリストができあがったからここに記しておきたい。

松尾潔さんにやられた曲メモ(前編)

(13:14)マイケル・ジャクソンでおなじみのナンバー。

 Rock With You(1995) / Quincy Jones feat. Brandy & Heavy D 聴く

 

(13:43)テリー・エリス。MC中のさりげないBGMまですごいなぁ。

 Where Ever You Are(1995) / Terry Ellis 聴く

 

(14:20)MISIAの初期曲。驚くほどR&B。

 BELIEVE (1999) / MISIA 聴く

 

(14:52)松尾潔さんプロデュースのジュディオングのカバー、やばい。

 魅せられて(エーゲ海のテーマ)/芹奈、かれんfromLittleGleeMonster 聴く

 

(15:08)久保田利伸のRemix、これは今度誰かに教えたい。

 LOVE RAIN~恋の雨~(松尾潔リミックス)/久保田利伸 聴く

 

(15:47)JUJU×松尾潔さん×小林武史の一曲。めちゃくちゃ大人。

 メトロ(2018) / JUJU×松尾潔×小林武史 聴く

13時台は、松尾潔さん選曲で『メロウな午後』を感じられるプログラム。選りすぐりのR&Bは言わずもがな、DJの小島麻子さんと喋っているときにさりげなくかけているBGMまでどれも秀逸で、爪の先まで選曲にこだわってる大人な松尾潔さんに憧れる。

14時台は、「歴史的 J-POP 名作選!この人この1曲」。山下達郎、井上陽水、MISIA、松任谷由実などの曲が流れる時間で、松尾潔さんは“J-popにおけるメロウとはなにか”をあまり公にしたことがないらしいから必聴の価値あり。どれも午後の時間帯にばっちりハマる至極のメロウサウンドばかりだった。

15時台は、松尾潔さん初の「長篇小説『永遠の仮眠』を10倍楽しむ方法」。本の魅力を、松尾潔さんが携わってきたナンバーを交えながら紹介した。“読みながら音を聞きたくなる本”らしく、久保田利伸やEXILE、平井堅など自身プロデュースの名曲を聴いているうちに『永遠の仮眠』に興味が沸いた。ラストナンバーのJUJUで、こんな曲を感じさせてくれる本ならと、アマゾンでポチ。

永遠の仮眠 松尾潔/著

松尾潔さん(と林剛さん)にやられた曲メモ(後編)

(16:08)メアリー・J・ブライジのライヴ盤、完全にフェス気分。

 Mary Jane(All Night Long)(Live)/ Mary J. Blige 聴く

 

(16:28)ディアンジェロのライヴ盤、イントロの歓声から鳥肌。

 Can’t Hide Love(Live)/ D’Angelo 聴く

 

(17:00)メロウの定義の話から流れたレデシーのライヴ盤。深い。

 Anything For You (Live) / Ledisi 聴く

 

(17:11)マックスウェルのサウンドが夕焼けにハマりすぎ。

 Ascension (Don’t Ever Wonder) / Maxwell 聴く

 

(17:40)プリンスの曲でほんとにフェスが終わるという感じ。泣いた。

 Nothing Compares 2 U (Live) / Prince feat. Rosie Gaines 聴く

 

(18:34)ラッツ&スターの曲を聴きながらの日暮れ。また泣いた。

 Tシャツに口紅 / ラッツ&スター 聴く

16時台から18時までの2時間、林剛さんを迎えたR&B最強タッグによる「妄想 R&B フェス」が始まった。

この番組は3つのエリア(メインステージ、ネオソウルラウンジ、ニュージャックラウンジ)が用意されてるという設定らしい。まずはメインステージってことでメアリー・J・ブライジの 98 年ライヴ盤が流れてソッコー鳥肌が!

これはマジでフェスだ。あと何気にDJ・小島麻子さんの素晴らしい現場中継的なナビゲーションがキブンを更に高揚させてくれる。17時台の夕暮れどきになるにつれて、R&Bが一層ムーディに。プリンスに続き、メイズのラストソングで久しく味わってなかったフェスのエンディングを味わえて涙した。

18時台は、リクエストタイム。松尾潔さんプロデュースの具島直子の曲を送ったリスナーにグッドサイン。

“何十回聴いた曲でもラジオで聞くと改めてよく聞こえる”という松尾潔さんの言葉から造詣の深さと、大人の魅力を痛感。ここで14時台に時間が押してかけられなかったラッツ&スターが流れる。番組終盤で心に沁みる一曲を聴き、自分もこの6時間で少しだけ大人になれた気になった。

またしてもあっという間の6時間。まじですごいぞ『GOLDEN MUSIC JOURNEY』。

二日続けてしっかり音楽の旅にいざなってくれている!明日はいよいよ最終日、Day3『湾岸シティポップ・ドライブ』だ。プロデューサーのクニモンド瀧口さんと、『9の音粋』火曜DJのトムセン陽子さんが担当。スペシャルゲストに、イラストレーターの永井博さんや、アーティストの一十三十一(ひとみとい)さん、韓国人プロデューサーでDJのNight Tempoも来る! ドライブしながら聴くかと思っていたけど、雨予報だし、明日も家で旅しよう。

当日の模様など写真はこちら

〈トロピカル松村プロフィール〉
1988年兵庫県芦屋市生まれ。編集者。活動媒体はPOPEYE WEB、BRUTUS、昭和40年男など。趣味はタイムトラベル。著書『トロピカルレコード』と『80年代サーフ&ディスコ伝説』(ともに銀河出版)を近日発売予定。

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明日の放送は・・・湾岸シティーポップ・ドライブ

日本のミュージックシーンで今熱いムーブメントとなっている「シティ・ポップ」の必須シチュエーション、“ベイエリア”“シーサイド” “シティ・リゾート”への空想ドライブへいざなう6時間。DJは、シティ・ポップリバイバルの立役者的プロジェクト「流線形」の主宰、プロデューサーのクニモンド瀧口。アシスタントDJはトムセン陽子。スペシャルゲストに、大滝詠一作品「A LONG VACATION」のジャケットでもお馴染み、イラストレーターの永井博さん。“媚薬系”とも評されるエアリーでコケティッシュなヴォーカルが魅力のアーティスト、一十三十一さん。海外のシティーポップブームの立役者、韓国人プロデューサー、DJのNight Tempoが登場します。

bayfm GOLDEN MUSIC JOURNEY~松尾潔のメロウな休日
放送局:BAYFM78
放送日時:2021年5月4日 火曜日 13時00分~3日 月曜日 24時00分
出演者:松尾潔、小島麻子、林剛
番組ホームページ

※該当回の聴取期間は終了しました。

根本要・KAN・馬場俊英『風のハミング』おさらい、杉山清貴が「君は1000%」を歌った経緯は?

5月1日は、『靭公園MUSIC FESTA~FM COCOLO 風のハミング』(4/29 @大阪靭公園テニスセンター・センターコート特設会場から、無観客・生配信)のおさらい放送。ライブ出演者でこの後の番組の馬場俊英も一緒にお送りしました。

 

■雨の中初配信になったライブについて~杉山清貴さんがゲストに決まった経緯~1曲目の「愛は勝つ」(アカペラバージョン)について
 

要:靭公園『風のハミング』をご覧になっていただいた方、ありがとうございます!

KAN・馬場:ありがとうございます!

要:今日はその思い出し番組という事で、みなさんにその時の模様をお聞かせしたいと思います。配信をやっていたので、ご覧になっていただいた方もいらっしゃると思いますし、見られなかった方は

KAN:7日いっぱいまで、アーカイブを見ていただけますので、ぜひ、生配信を見れなかった方、見たくなかった方(笑)、これは見ておいた方がいいですねぇ。

要:本当に見るにあたいする、いいライブが出来ました!

KAN:そうですねぇ。

馬場:そうですねぇ。

要:当日は、前日リハから雨で、もしかしたらあがるかもという期待をよそに、本降りのまま最後まで、

KAN:一瞬もやまなかったですね、ずっとね

要:特に、ステージ脇のテントでみんなと言ってたんですよ。やっぱり、馬場くんが歌い出すと、強めに雨が降る。

KAN:強くなる、それは確かでしたね、

馬場:なんか工事も途中始まって、雨なのに

KAN:前日のリハの時は、近くに新しい大っきいビルが建ってて、その工事をやってると、29日は祭日なので工事はやんないだろうと言ってたんですでど、馬場くんの時だけやってたんだよね

要:馬場君の時だけ(笑)

馬場:事情があったんでしょうねぇ

要:でも、あらためて、雨になりましたけど、初配信だったんですが、それはいい企画でしたね。あの会場内で、みなさんがあの雨の中、3時間座られているかと思うと。もちろん、もしお客さんが入っていたという状態でしたら、僕らは違う構成を作っていたと思うんですけども。にしても、3時間の雨で見ていただくよりは、配信に切り替えたゆえに、3時間とりあえず、まんま見せられたというのはよかったですね。

KAN:そうですね。

要:今回ライブやるにあたって、いつもKANちゃんの構成が中心になるわけですけども。 

KAN:これね、違うんですよ。僕が構成でなくて、みなさんの意見を表にまとめるのが僕なんですよ。

要:(笑)まずぼくら3組(スターダスト☆レビュー、KAN、馬場俊英)と、今回のゲストということで、毎回スペシャルなゲストをおよびしているわけで、今回はどなたにしようか?という事で、まぁ、コロナという事もあり、ミュージシャンによってはとても気になる方もいて、まぁ僕らが気にしていないというわけじゃないですが、ライブでやる事をはばかっている方もいらっしゃると思うので、そのへんの慎重な選び方で、一応誘い慣れた杉山清貴に(笑)お声をかけさせていただいて。

KAN:一応誘い慣れた(笑)

要:まぁなんかあったら杉山だろうってことでね、杉山もふたつ返事でって事で、まぁゲストは決まって。そっからね、何をやろうかというとこで。今回は。ライブの中でも馬場くんが偉そうに言ってましたけど(笑)ハーモニーをね、コーラスをさしに、これがまた良かったですよね。

KAN:そうですね。『風のハミング』はアコースティックしばりでやってるので、もういつもコーラスはたっぷり色々とやっているですが、特にそれをお客さまに印象づける構成にしようと、スタジオの打ち合わせでなりました。

要:なんたって僕らスターダスト☆レビュー6人と、KANちゃん、馬場くん、そして杉山くんと歌う人ばっかりですから、これは9人のコーラスをフィーチャリングしたらとても面白いものができるという事で、1曲目は「愛は勝つ」のアカペラバージョン。

KAN:そうなんですよ。僕が配信だからみんなでアカペラカラオケをやって、見てくだあっているお客さまが歌うっていうのはどうかと提案して、だったらみんな知ってる曲がいいねとなって、要さんが「愛勝つ」だろう、しかもじゃぁ1曲名にやろうと。え~っ!みたいな。(笑)

要:僕はね、今回のやつはそういうインパクトがほしいなと思ったんですよ。というのは、顔なじみの人たちだったから、どの曲も歌いやすいし、ましては「愛は勝つ」はもともとコーラスが入っているから、それを基盤にすれば、後はKANちゃんのアレンジで上手いこと1曲としてできるかなぁと、で、変に尺をつめたアカペラにしたくなかったんですよ。

KAN:僕は、最初はショートバージョンでいこうと思っていたんですけど、リハやっていみて、これ短くする必要ないなと思いましたね。

要:できるっていうか。そのへんはなんか聞かせられるんじゃないかという思いがあったんで、コーラスをみんなで歌うエネルギーを見せるためには「愛勝つ」だろうということで。

KAN:これはもう本当、うれしかったですよ。

要:1回目め、KANちゃんとリハーサルした時は、まぁボロボロでしたけど、空気はあったんですよ。僕は、おっ!これはすごいのができる!ていう予感をあの時感じた。

KAN:そうですか。僕は、31年あの曲を歌ってますけど、完全アカペラにしたのは初めてで、それでもう全編みなさん歌いっぱなしで、だからもう、一回通す度に、高い、きつい(笑)

要:あそこがわかんないとか。(笑)

KAN:一番時間を取りましたね。リハーサルでね。

要:譜面にして6枚、長い譜面をみんなでパート毎に、色々調整しながらね。

KAN:そうなんですよ、僕、転調があるから繰り返しが出来ないんですよね譜面上。ここにリピートってできないんですよね。

要:にしても、転調とういう事で言うと、聞いてらっしゃるお客さんは気づかずに聞いてらっしゃると思いますが、「愛は勝つ」事態が、絶妙な転調をしていまして、これは楽器だと押せばその音が出てくるけど、人間で転調するということは、あらかじめ次なるキーを頭に入れておかないと出来ないんですよねぇ。だから、僕は「愛は勝つ」は歌い慣れているのと、あの転調感だったらきっと頭に入れやすいだろうと思ったのもあって、だから非常に聞いている以上に実は高度なアカペラですよね。

KAN:いやぁ高度です、それは。

要:みんなでまとまってやる事が出来なかったので、回数のわりには上出来なものが出来たと思うんですけど。

KAN:よかっと思います。本当にあれは、うれしかったですね。

要:あれ正直いうと拍手もらいたかったです。1曲目に、今年の『風のハミング』はこれかぁと、お客さんの感嘆、ため息、わ~っというお客さんの歓声を浴びたかったなぁというのはありましたけど

KAN:でも、生配信を見ていただいている方というのは、生の緊張感を楽しみたいというみなさんが見てくれていると思うので、相当なインパクトがあったはずよ。

馬場:では、ここで「愛は勝つ」1曲目のスペシャルアカペラバージョンで
 

●M1. 愛は勝つ(アカペラバージョン)

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