芸人・ヒロシ「嫌なことはやりたくない」 YouTuberとしての成功舞台裏を語る

J-WAVEで放送中の番組『INNOVATION WORLD』(ナビゲーター:川田十夢)。3月15日(金)のオンエアでは、お笑い芸人のヒロシさんが登場。「芸人のイノベーション」をテーマにトークしました。

まずはヒロシさんの性格を、番組アシスタントのAI Tommyが以下のように分析しました。

Tommy:ヒロシさんは、やる気があるタイプです。自分自身に高い目標を持ち、それを達成するために熱心に取り組みます。自意識はとても低く、感情の起伏も比較的低いです。

結果を聞いたヒロシさんは、「感情の起伏は意外と激しいですけどね」とコメントしました。


■売れやすいネタを…

川田は、メディアで初めてヒロシさんを見たときのことを「インパクトが大きくて鮮明に覚えている」と振り返ります。そこで、当時の戦略についてこんな質問をしました。

川田:世間の流れを見て、「自分は『ヒロシです』でいこう」とか計算しましたか?
ヒロシ:もともと漫才スタイルに憧れてお笑いを始めたけど、相方が辞めると言い出してピン芸人になりました。漫才で活動をしていたときは自分が面白いものを優先させていたけど、ピンになったときは年齢も30を過ぎていたから、売れやすいネタをつくろうと思いました。音楽を入れたり一言ネタをしたり。


■“ビジネスキャンプ”の日々

ヒロシさんはピン芸人であるほか、趣味であるソロキャンプの様子を配信するYouTuberとしても活躍しています。

ヒロシ:ただし、(プライベートで)キャンプをしていたのは、2年前か昨年までです。キャンプをしているうちに仕事につながったんです。現在はキャンプには行ってるものの、仕事で行ってます。仕事で行くキャンプとプライベートは別物で、今は自分のキャンプができてない状態です。僕の中では、仕事だといろいろと合わせないといけないから“ビジネスキャンプ”。そこが大きく違っていて、キャンプに関してはストレスがたまっている状態です。
川田:ヒロシさんは、いかなるときも自分の気持ちをないがしろにして、仕事だけをやるタイプじゃないんですね。
ヒロシ:わりと自分を通したがるっていう、よくないところがあるんです。私が“がんこ”というイメージはないでしょ?
川田:ないですね。
ヒロシ:だからこそ、ギャップが強いんだと思います。

また川田は、ヒロシさんがYouTube配信をはじめたことに関して、「一度大ホームランを打った人がYouTubeをやるとき、そのネタをやらないのはダイナミックな選択ですよね」と言います。

ヒロシ:キャンプで自分が撮った動画を配信するのが楽しかったんです。普通だったらやらないけど、ネタをアップするのは“いまさら感”が強くて、絶対にクオリティが下がるんです。
川田:2015年時点でYouTuberとして成功する雛形みたいなのがあったけど、その真似をしないのがヒロシさんらしいですよね。
ヒロシ:“こうしたほうが人気が出る”といったセオリーも自分に合えばやるけど、自分に合わないと思ったら基本的にやりません。
川田:それがヒロシさんの持ち味ですよね。


■気分よく生きていく方法

ヒロシさんの著書『働き方1.9 君も好きなことだけして生きていける』(講談社)が発売中です。ヒロシさんは、これまでにも著書を数冊上梓していますが、ビジネス書は初めてです。

ヒロシ:僕自身、成功者の話を吸収したくて、19歳くらいのときからビジネス書を読んでました。でも、寝ずに夢中になれるものなんてなかなかないし、「サラリーマンを辞めて自分で起業しなさい」と言われても、なかなかできません。読んでアツくはなるけど、実際に行動に移せない人に、僕の本はピッタリだと思います。僕自身も怠け者で、嫌なことはやりたくない。
川田:成功の仕方というより、気分よく生きていける方法ですよね。

番組では、初期のパンクロックが好きと言うヒロシさんの選曲で、セックス・ピストルズ『Anarchy in the U.K.』をオンエアしました。

【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:毎週金曜日 22時−22時55分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/

鈴木おさむ“小説SMAP”メディアでの取り上げられ方に言及「テレビの本ですが、やはりテレビでは紹介しにくいわけです」

科学者の茂木健一郎がパーソナリティをつとめ、日本や世界を舞台に活躍しているゲストの“挑戦”に迫るTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」(毎週土曜 22:00~22:30)。 4月13日(土)、4月20日(土)の放送ゲストは、ベストセラー作家への道を歩んでいる、元放送作家の鈴木おさむさんです。20日(土)の放送では、著書である“小説SMAP”こと『もう明日が待っている』(文藝春秋)の内容や、出版前の裏話などについて伺いました。


鈴木おさむさん



1972年生まれ、千葉県出身の鈴木さん。19歳で放送作家としてデビューし、それから32年間、さまざまなコンテンツを生み出してきました。
2024年3月末をもって放送作家・脚本家を引退。現在は、「スタートアップファクトリー」を立ち上げ、スタートアップ企業の若者たちの応援を始め、コンサル、講演などもおこなっています。
3月27日(水)に刊行した著書『もう明日が待っている』は、発売2日で累計発行部数15万部を突破。同著の著者印税は、すべて能登半島地震の義援金として寄付されます。

またTOKYO FMでは現在、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのリーダー・陣さんとともに音楽チャートラジオ番組「JUMP UP MELODIES」(毎週金曜13:00~14:55)のパーソナリティもつとめています。



鈴木:(『もう明日が待っている』には)「黒林さん」というプロデューサーも出てきます。(本名は)黒木(彰一)さんと言って、54歳でお亡くなりになられた方です。ずっと一緒に番組を作っていて、この(小説の)なかでもマイケル・ジャクソンを(SMAP×SMAPに)引っ張ってきた、すごくファニーなキャラクターの人です。

茂木:あれもすごいことでしたね。

鈴木:そうです。マイケル・ジャクソンを呼んでね。「まぁ、小説だからいいか」ということで、呼んだ金額まで書いているんですけど(笑)。その黒木さんがご病気で、「もしかしたら危ないかも」と思って。だから今回、よりスタッフの話を残したんですよ。

ちょうど、この本のゲラ(※誤字・脱字などのチェックをおこなうために仮に印刷した印刷物)が全部出てきたときに、黒木さんのご病気が少し悪くなって、「会いたい」と言われて会ってきたんです。

それが金曜日だったのですが、(出版元の)文藝春秋に頼んで、ゲラをまとめて表紙を付けて仮の本にして渡すことができたんですよね。たぶん読んでくれて、その夜に「おもしろかったです。ありがとうございます」というメールが来ました。シンプルな文でしたが、メールを打つのもしんどかったと思います。なぜなら、金曜日に読んでいただいて、月曜日の夜にお亡くなりになられましたから。それぐらい体力的にも限界のなかで(本を読んで、メールをくださった)。

茂木:でも、間に合ってよかったですね。

鈴木:そうなんです。それでお葬式に行ったら、娘さんが「うちの父は本を読むのが本当に好きな人で、最後の本がこの本になりました」と言ってくれて。だからそこも含めて、僕らスタッフのなかでも本当に最後に「〇(丸)」を付けることができたというのもあります。

でも僕がおもしろいなと思うのは、テレビのためにずっとやってきて、言ってみれば(『もう明日が待っている』は)テレビの本なんですけど、やはりテレビでは紹介しにくいわけですよ。

茂木:いろいろな事情でね。

鈴木:はい。テレビのランキング番組の“(小説売上)ランキング”に入っているのですが、(紹介されるのはタイトル名と僕の名前)「『もう明日が待っている』鈴木おさむ」だけで、SMAPの「ス」の字も言わない。

それは仕方がないんです。だけど、放送作家が最後にテレビの本を書いて、それがテレビで紹介されないというのもおもしろいし、だからこそ絶対にミリオン(100万部)売れてほしいと思います。

番組では他にも、鈴木さんが今後の目標について語る場面もありました。


(左から)鈴木おさむさん、茂木健一郎



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4月20日(土)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年4月28日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:Dream HEART
放送エリア:TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネット
放送日時:毎週土曜22:00~22:30
パーソナリティ:茂木健一郎

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