細野晴臣が明かす最新アルバムの裏話に、ネバヤン安部が驚愕! 「訊いてよかった」

J-WAVEで放送中の番組『THE KINGS PLACE』(水曜担当ナビゲーター:never young beach)。3月20日(水)のオンエアでは、ボーカル・ギターの安部勇磨が、敬愛するミュージシャン・細野晴臣さんのプライベートスタジオからお届け! 細野さんとのスペシャル対談をお送りしました。

昨年2月にも細野さんをゲストにお迎えし、今回で2度目の対談です。この日も訊きたいことをたくさんメモしてきた安部は、冒頭からかなりマニアックな質問をぶつけます。

細野晴臣、ネバヤン安部との対談で質問攻めに!「20代、やっぱり悩んでいたのは...」

安部:細野さんの声のエアー感と言いますか、響きの豊かさと言いますか、「これは一体なんでなんだろう?」っていうのがすごく気になりました。
細野:わっかんないなぁ(笑)。
安部:細野さんに訊いてみたいのが、歌うときのマイクとの距離感は? 近いですか? それとも遠いですか?
細野:場合によって変わるけど……。でも、だいたい近いかな。

3月6日にリリースされた細野さんのニューアルバム『HOCHONO HOUSE』では、リボンマイクやコンデンサーマイクを使用しています。細野さんがゲストに登場した際、「機材でいちばん大事なもの」を訊いていた安部。「マイクだと思うよ」との答えを受け、決意してヴィンテージマイクを購入しました。そのことを細野さんに報告したところ……。

細野:そうなんだ!? それでちょっと質感が変わったのかね?
安部:買ってよかった! ご本人に言われるのがいちばん嬉しいです(笑)。
細野:よく手に入れたね。
安部:たまたまあって。ちょうど細野さんと会ったときに迷ってて。どうしようって。
細野:言ってた言ってた。
安部:買おうかどうしようか迷ってたんですけど、「いいと思うよ。責任は取らないけど。ハハハ」って言われて。「いやでも、これはいくしかいない!」と思って。
細野:ヴィンテージマイクって当たり外れがあるからね。だからきっと当たったんだね、それは。


■細野晴臣の一言でプライドを捨てる安部

続いて、アルバムの曲順について気になったことを訊いた安部。ニューアルバム『HOCHONO HOUSE』は、1973年にリリースされた細野さんのアルバム『HOSONO HOUSE』を細野さん自らがリアレンジと新録で再構築した作品です。ただし、曲順が逆になっています。

安部:僕のイメージなんですけど、最初は電子音とかいろんな打ち込みが入ってて、最後のほうになるにつれて生っぽい曲だったり……これは意図してそうなっているでんすか?
細野:いやいや、元がそうだからしょうがないんだよね。たとえば、『僕は一寸・夏編』とかは元はカントリーで。それを打ち込みでやるのは、ちょっとできないから。自分では。カントリーをやるとスチールギターを入れたくなるし、高田漣くんとか呼びたくなるじゃない? でも「ひとりでやる」って言ったからには人を呼んじゃいけないって思って(笑)。
安部:ドラムとかもご自身で叩いたんですか?
細野:叩かなかったね、今回は。
安部:え?
細野:一応、生の音は用意したんだけど。でも全部、そこら辺の機材を適当に使っただけ(笑)。
安部:え!? じゃあこれ全部、打ち込みなんですか?
細野:そう。
安部:え!? そうなんですか!? え!? それインタビューで言ってます?
細野:言ってないかもね。
安部:え!?

細野さんに関するインタビュー記事などはすべてチェックしている安部ですが、まったく知らない情報が細野さん本人から明かされたため、驚きが隠せない様子。細野さんは隠していたわけではなく、「誰も訊かないから」と、安部のリアクションとは真逆にさらっと話しました。

安部:訊いてよかった! すげぇ、知らなかった!
細野:なにメモに書いてるの?
安部:参考にしようと思って(笑)。僕は逆に「いや、生だろ」とか、変なプライドがある青臭い歳なんで。やっぱそんな打ち込みなんて、「ドラムは生だろ」とか思ってたんですけど。
細野:ぜんぜんこだわってない、僕は。
安部:細野さんがそう言うんだったら、僕は右に倣えなんで(笑)。
細野:いやいや(笑)。あんまり鵜呑みにしないで、自分の道を歩んで。

感化されまくりの安部に、「滅多なこと言えないなぁ」と困ってしまった細野さん。それほど安部にとっては細野さんの一言一言が響くようです。その他オンエアでは、細野さんの子どもの頃のエピソードなどが明かされました。詳しくはradikoでチェックしてみてください!

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【番組情報】
番組名:『THE KINGS PLACE』
放送日時:月・火・水・木曜 25時−26時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/kingsplace/

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鈴木おさむ“小説SMAP”メディアでの取り上げられ方に言及「テレビの本ですが、やはりテレビでは紹介しにくいわけです」

科学者の茂木健一郎がパーソナリティをつとめ、日本や世界を舞台に活躍しているゲストの“挑戦”に迫るTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」(毎週土曜 22:00~22:30)。 4月13日(土)、4月20日(土)の放送ゲストは、ベストセラー作家への道を歩んでいる、元放送作家の鈴木おさむさんです。20日(土)の放送では、著書である“小説SMAP”こと『もう明日が待っている』(文藝春秋)の内容や、出版前の裏話などについて伺いました。


鈴木おさむさん



1972年生まれ、千葉県出身の鈴木さん。19歳で放送作家としてデビューし、それから32年間、さまざまなコンテンツを生み出してきました。
2024年3月末をもって放送作家・脚本家を引退。現在は、「スタートアップファクトリー」を立ち上げ、スタートアップ企業の若者たちの応援を始め、コンサル、講演などもおこなっています。
3月27日(水)に刊行した著書『もう明日が待っている』は、発売2日で累計発行部数15万部を突破。同著の著者印税は、すべて能登半島地震の義援金として寄付されます。

またTOKYO FMでは現在、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのリーダー・陣さんとともに音楽チャートラジオ番組「JUMP UP MELODIES」(毎週金曜13:00~14:55)のパーソナリティもつとめています。



鈴木:(『もう明日が待っている』には)「黒林さん」というプロデューサーも出てきます。(本名は)黒木(彰一)さんと言って、54歳でお亡くなりになられた方です。ずっと一緒に番組を作っていて、この(小説の)なかでもマイケル・ジャクソンを(SMAP×SMAPに)引っ張ってきた、すごくファニーなキャラクターの人です。

茂木:あれもすごいことでしたね。

鈴木:そうです。マイケル・ジャクソンを呼んでね。「まぁ、小説だからいいか」ということで、呼んだ金額まで書いているんですけど(笑)。その黒木さんがご病気で、「もしかしたら危ないかも」と思って。だから今回、よりスタッフの話を残したんですよ。

ちょうど、この本のゲラ(※誤字・脱字などのチェックをおこなうために仮に印刷した印刷物)が全部出てきたときに、黒木さんのご病気が少し悪くなって、「会いたい」と言われて会ってきたんです。

それが金曜日だったのですが、(出版元の)文藝春秋に頼んで、ゲラをまとめて表紙を付けて仮の本にして渡すことができたんですよね。たぶん読んでくれて、その夜に「おもしろかったです。ありがとうございます」というメールが来ました。シンプルな文でしたが、メールを打つのもしんどかったと思います。なぜなら、金曜日に読んでいただいて、月曜日の夜にお亡くなりになられましたから。それぐらい体力的にも限界のなかで(本を読んで、メールをくださった)。

茂木:でも、間に合ってよかったですね。

鈴木:そうなんです。それでお葬式に行ったら、娘さんが「うちの父は本を読むのが本当に好きな人で、最後の本がこの本になりました」と言ってくれて。だからそこも含めて、僕らスタッフのなかでも本当に最後に「〇(丸)」を付けることができたというのもあります。

でも僕がおもしろいなと思うのは、テレビのためにずっとやってきて、言ってみれば(『もう明日が待っている』は)テレビの本なんですけど、やはりテレビでは紹介しにくいわけですよ。

茂木:いろいろな事情でね。

鈴木:はい。テレビのランキング番組の“(小説売上)ランキング”に入っているのですが、(紹介されるのはタイトル名と僕の名前)「『もう明日が待っている』鈴木おさむ」だけで、SMAPの「ス」の字も言わない。

それは仕方がないんです。だけど、放送作家が最後にテレビの本を書いて、それがテレビで紹介されないというのもおもしろいし、だからこそ絶対にミリオン(100万部)売れてほしいと思います。

番組では他にも、鈴木さんが今後の目標について語る場面もありました。


(左から)鈴木おさむさん、茂木健一郎



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4月20日(土)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年4月28日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:Dream HEART
放送エリア:TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネット
放送日時:毎週土曜22:00~22:30
パーソナリティ:茂木健一郎

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