「ムーミン展」開催! 遡ることで分かる、ムーミンの体の変遷

J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)のワンコーナー「MORI BUILDING TOKYO PASSPORT」。4月8日(月)のオンエアでは、六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催中の展覧会「日本フィンランド外交関係樹立100周年記念 ムーミン展 THE ART AND THE STORY」に注目しました。


■ムーミンの形の変遷

展覧会では、ムーミンをてがけたトーベ・ヤンソンの多彩なアートの世界と、奥深い物語の魅力が約500点の展示品で体感できます。

現在、ムーミンにまつわる小説、原画、スケッチの多くは、ヘルシンキから電車でおよそ2時間のタンペレにあるムーミン美術館と、ムーミンキャラクターズ社が所蔵しています。会場では両者に所蔵されている貴重なコレクションが展示されています。

展覧会の魅力を、ムーミン展の展示、構成、図録の編集を手がけた内山さつきさんに伺いました。

内山:ムーミンは誕生した頃から形が変わっています。政治雑誌の挿絵に登場した始めの頃は鼻が長くてヒョロヒョロとして、どちらかというと怒ったような顔をしていました。その後、小説に描かれるようになって、ふっくらと丸みを帯びてきて、コミックスの連載が始まると、もっとイキイキと多彩な表情を見せるようになっていきました。こうしたムーミンの形の変遷も楽しめます。

たくさんの作品の中から、内山さんが特に好きな作品の話も。

内山:私は『ムーミン谷の冬』の話が大好きです。ムーミンの形もその頃が一番丸くて、愛らしい顔つきです。日本の皆さんも、アニメのムーミンがこの頃のムーミンとよく似ているので、親近感を持ってもらえると思います。お話は、ムーミンが初めて冬眠から目覚めて、冬のムーミン谷で一人ぼっちでいます。だんだん、自分とは違う存在を受け入れて成長していく様子が、とても丁寧に描かれています。

原画は小さなものが多く、それぞれが細かく描かれています。どのようにすれば愛らしいムーミンになるのか、どのように形を変化させるのがいいのか、原画にはそういったことを探りながら描いている様子も残されています。


■図録にはこだわりも

会期中はさまざまなグッズも販売。なかでも図録は開催する前から話題になっています。

内山:デザイナーと相談して、ムーミンの小説と並べて本棚に置いてもらえるように、小さめにしてあります。布張りで、洋書のようなイメージ。箔も押してあり、デザイン的にもこだわっています。図録は、展覧会に出品しているイラストのシーンを抜粋しています。トーベ・ヤンソンは自身で本のデザインも手掛けていて、どのようにイラストを配置すれば、物語が面白く伝わるか、ということをすごく考えて本作りをしていました。

デザインは大島依提亜さんが担当。ムーミンの誕生に至るまでの経緯、これまでに世界で発表された貴重なポスター、グッズ、トーベ・ヤンソンと日本とのつながりなども紹介されています。ぜひ、会場で図録を手にとってみてください。会期は6月16日(日)までです。

ムーミン展公式サイト

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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月曜−木曜 13時−16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

鈴木おさむ“小説SMAP”メディアでの取り上げられ方に言及「テレビの本ですが、やはりテレビでは紹介しにくいわけです」

科学者の茂木健一郎がパーソナリティをつとめ、日本や世界を舞台に活躍しているゲストの“挑戦”に迫るTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」(毎週土曜 22:00~22:30)。 4月13日(土)、4月20日(土)の放送ゲストは、ベストセラー作家への道を歩んでいる、元放送作家の鈴木おさむさんです。20日(土)の放送では、著書である“小説SMAP”こと『もう明日が待っている』(文藝春秋)の内容や、出版前の裏話などについて伺いました。


鈴木おさむさん



1972年生まれ、千葉県出身の鈴木さん。19歳で放送作家としてデビューし、それから32年間、さまざまなコンテンツを生み出してきました。
2024年3月末をもって放送作家・脚本家を引退。現在は、「スタートアップファクトリー」を立ち上げ、スタートアップ企業の若者たちの応援を始め、コンサル、講演などもおこなっています。
3月27日(水)に刊行した著書『もう明日が待っている』は、発売2日で累計発行部数15万部を突破。同著の著者印税は、すべて能登半島地震の義援金として寄付されます。

またTOKYO FMでは現在、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのリーダー・陣さんとともに音楽チャートラジオ番組「JUMP UP MELODIES」(毎週金曜13:00~14:55)のパーソナリティもつとめています。



鈴木:(『もう明日が待っている』には)「黒林さん」というプロデューサーも出てきます。(本名は)黒木(彰一)さんと言って、54歳でお亡くなりになられた方です。ずっと一緒に番組を作っていて、この(小説の)なかでもマイケル・ジャクソンを(SMAP×SMAPに)引っ張ってきた、すごくファニーなキャラクターの人です。

茂木:あれもすごいことでしたね。

鈴木:そうです。マイケル・ジャクソンを呼んでね。「まぁ、小説だからいいか」ということで、呼んだ金額まで書いているんですけど(笑)。その黒木さんがご病気で、「もしかしたら危ないかも」と思って。だから今回、よりスタッフの話を残したんですよ。

ちょうど、この本のゲラ(※誤字・脱字などのチェックをおこなうために仮に印刷した印刷物)が全部出てきたときに、黒木さんのご病気が少し悪くなって、「会いたい」と言われて会ってきたんです。

それが金曜日だったのですが、(出版元の)文藝春秋に頼んで、ゲラをまとめて表紙を付けて仮の本にして渡すことができたんですよね。たぶん読んでくれて、その夜に「おもしろかったです。ありがとうございます」というメールが来ました。シンプルな文でしたが、メールを打つのもしんどかったと思います。なぜなら、金曜日に読んでいただいて、月曜日の夜にお亡くなりになられましたから。それぐらい体力的にも限界のなかで(本を読んで、メールをくださった)。

茂木:でも、間に合ってよかったですね。

鈴木:そうなんです。それでお葬式に行ったら、娘さんが「うちの父は本を読むのが本当に好きな人で、最後の本がこの本になりました」と言ってくれて。だからそこも含めて、僕らスタッフのなかでも本当に最後に「〇(丸)」を付けることができたというのもあります。

でも僕がおもしろいなと思うのは、テレビのためにずっとやってきて、言ってみれば(『もう明日が待っている』は)テレビの本なんですけど、やはりテレビでは紹介しにくいわけですよ。

茂木:いろいろな事情でね。

鈴木:はい。テレビのランキング番組の“(小説売上)ランキング”に入っているのですが、(紹介されるのはタイトル名と僕の名前)「『もう明日が待っている』鈴木おさむ」だけで、SMAPの「ス」の字も言わない。

それは仕方がないんです。だけど、放送作家が最後にテレビの本を書いて、それがテレビで紹介されないというのもおもしろいし、だからこそ絶対にミリオン(100万部)売れてほしいと思います。

番組では他にも、鈴木さんが今後の目標について語る場面もありました。


(左から)鈴木おさむさん、茂木健一郎



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4月20日(土)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年4月28日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:Dream HEART
放送エリア:TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネット
放送日時:毎週土曜22:00~22:30
パーソナリティ:茂木健一郎

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