空を眺めて秋を満喫しよう!気象予報士の藤井南美が解説「ハッピーウェザーニュース」

©茨城放送

毎週月曜日から金曜日9時から放送している『HAPPYパンチ!』。月曜日は茨城県日立市出身のシンガーソングライターKATSUMIさんと大島千穂アナウンサーが担当です。月曜日の11時17分ごろからは県内の気象情報と天気にまつわる豆知識を紹介する「HAPPYウェザーニュース」をお送りしています。コーナーを担当するのは、水戸市在住の気象予報士藤井南美さんです。

9月21日の週は「名実とも秋へ」

KATUSMIさん「今週1週間はどんなお天気でしょう?」

藤井さん「秋雨前線が本州の南へと下がって日本付近だから爽やかな秋の空気が入ってきました。日中は25度前後の日が多くなりそうです。9月14日からの一週間は厳しい残暑の日もあったんですが、今年の真夏日もう打ち止めかなと。今後は30度を超えるような日はないと思っていいかなと思っています。朝晩は20度を下回る日が続きそうですね。そろそろ秋物の洋服の出番が増えてきそうです。茨城県のお天気は週末の26日土曜日は曇り、日曜日は晴れ。天気が短い周期で変わる秋の天気変化のパターンになってきました。 」

秋の空を楽しもう!

藤井さん「秋を楽しむために空を観察してみるのはいかがでしょう?ということで今回は最近よく目にした雲をいくつかご紹介します。この時期特有の“行き合いの空”という言葉があります。これは過ぎ行く夏の雲と訪れる秋の雲が同居するという季節の狭間の空模様のことです。日本には四季がありますので、季節の変わりは4度ありますが、この“行き合いの空”と例えられるのは、この夏から秋にかけての時期だけなんです。秋は雲の展覧会と例えられるくらい空のキャンパスには様々な雲が描かれる時期です。例えば8月の終わりから9月の初め頃、もくもくと上空にそびえ立つ雲がたくさん見受けられましたよね。中でも雲の上の部分が途中から水平方向にも広がって大きなキノコみたいな形のもの、見ませんでしたか?確かKATSUMIさんもお写真撮ったとお話していましたよね。」

KATUSMIさん「はい。びっくりしましたよ、あれは。」

藤井さん「この空高く発達した積乱雲が別名“かなとこ雲”と呼ばれます。」

KATUSMIさん「昔のアニメで頭に乗っかっているような面白い形したあれですかね。カンカンみたいな。」

藤井さん「まさにそうで金属加工などに使われる作業台で、金の床と書いて金床(かなとこ)、それに形が似ているということで名前が付けられています。」

KATUSMIさん「あれは本当になんかちょっとびっくりしたんですけど雲の形的には、天井についちゃってそこから行き場がなくて横に広がっちゃったような。まさにキノコなんですけどあれはどういう状態なんですか?」

藤井さん「雲的にはそこが天井なんですね。なぜかというと、大体地上から10kmから16 kmまでの層を対流圏と呼んでいます。文字通り対流活動が活発なんですね。その16kmまでの範囲の中で雨が降ったり雪が降ったり雲ができたりという天気現象があらわれます。成層圏は大気が安定しているのでそこは雲が発生しないエリアなんですよ。その上昇気流がとっても強い積乱雲の中では雲のてっぺんが対流圏を突き出しそうに発達するんですがその天井で抑えられて横に広がる、これをオーバーシュートといいます。そんなに発達した雲ですから当然その下では激しい雨が降ります。基本的には夏の雲なんですが、台風がやってきた時など現れることもありますので引き続き注意が必要ということですね。」

秋の雲の特徴は?

藤井さん「夏は背の高い雲が多いんですが秋は湿度が下がってきますので比較的硬くて薄い雲が多くなります。」  

KATUSMIさん「奥行きがある感じがしますよね。広がる感じ。」

藤井さん「次にご紹介するのはまさにインスタ映えする雲、“雲彩”、彩の雲と書きます。雲の一部がうっすらと虹色に色づく現状なんですが、これ澄んだ空に広がる彩雲がとっても美しくて昔から縁起がよいものとされてきました。これは虹と同じ光のマジックで太陽の光っていうのは雲の粒、正確には空高い氷の粒なんですけれども、その光がぶつかるとその粒を回り込んで太陽の光が曲がるという性質があるんですね。曲がる角度が波長によって違うので赤みがかっていたりとかブルーがかっていたりとか様々な色に染まって見えることになります。綺麗に見える条件がありまして、空の高いところにかかる薄い雲でなおかつ太陽に近いと綺麗だそうです。粒の大きさがバラバラだといろんな色が混ざって白っぽくなってしまうのですですから粒が揃っている時の方が光が同じ角度に曲がってよりはっきりと美しい彩雲が見えるそうですよ。」

うろこ雲、いわし雲…色々あるけど違いは?

藤井さん「定番のうろこ雲、いわし雲、鯖雲…空一面にびっしりと小石が敷き詰められたような雲なんですが、違いはあると思いますか?」

KATUSMIさん「大きさは違いますよね。」

大島アナ「うんうん、私も違いはそこだと思います。」

藤井さん「明確に定義としては違いはないんです。分類上は皆同じで、強いて言えば見た目の様子で、これはいわしかな?鱗に見えるよなとか。ちなみに騒ぐも鯖が泳いでるんじゃなくて鯖の背中の最寄りの背中の波なみとした模様に見えるということで。それぞれのインスピレーションで楽しんでいただければ良いかと思います。」

KATUSMIさん「感覚でいいんですね。」

藤井さん「ところで、そんなうろこ雲たちに似た雲で“羊雲”というのも聴きますよね。それはうろこ雲よりも少し下の真ん中あたりにかかるちょっと丸くて厚みがある雲なんですね。うろこ雲と羊雲の見分け方というのがあるんですよ。」 

KATUSMIさん「うーん、ぱっと見、雲の高さなんてわかりにくいから見分けるの難しそうですね。」

藤井さん「空に向かって腕を伸ばして人差し指を立てます。その雲の一つ一つが、人差し指の幅よりも大きければ“羊雲”、人差し指に隠れるくらいだと“うろこ雲”と分けられます。」

KATUSMIさん「なるほど。」

藤井さん「今度その雲の群れに出会ったら是非試してみてくださいね!雲のことを知っていると、いざという時にも危険を察知できるようになったりするかもしれないのでぜひ空と仲良くしておきましょう。」

暑さも落ち着いてほっと一息つきたいこの季節。ちょっと作業をとめて、天気のいい日に秋の空を見上げてリラックスしてみませんか?アナタの街ではどんな雲が見られるでしょうか。「ハッピーウェザーニュース」は毎週月曜日『HAPPYパンチ!』内11時17分ごろから放送中!

HAPPYパンチ!
放送局:LuckyFM茨城放送
放送日時:毎週月曜 9時00分~12時55分
出演者:KATSUMI、大島千穂、藤井南美
番組ホームページ

ハッシュタグは「#ハピパン」

※該当回の聴取期間は終了しました。

鈴木おさむ“小説SMAP”メディアでの取り上げられ方に言及「テレビの本ですが、やはりテレビでは紹介しにくいわけです」

科学者の茂木健一郎がパーソナリティをつとめ、日本や世界を舞台に活躍しているゲストの“挑戦”に迫るTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」(毎週土曜 22:00~22:30)。 4月13日(土)、4月20日(土)の放送ゲストは、ベストセラー作家への道を歩んでいる、元放送作家の鈴木おさむさんです。20日(土)の放送では、著書である“小説SMAP”こと『もう明日が待っている』(文藝春秋)の内容や、出版前の裏話などについて伺いました。


鈴木おさむさん



1972年生まれ、千葉県出身の鈴木さん。19歳で放送作家としてデビューし、それから32年間、さまざまなコンテンツを生み出してきました。
2024年3月末をもって放送作家・脚本家を引退。現在は、「スタートアップファクトリー」を立ち上げ、スタートアップ企業の若者たちの応援を始め、コンサル、講演などもおこなっています。
3月27日(水)に刊行した著書『もう明日が待っている』は、発売2日で累計発行部数15万部を突破。同著の著者印税は、すべて能登半島地震の義援金として寄付されます。

またTOKYO FMでは現在、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのリーダー・陣さんとともに音楽チャートラジオ番組「JUMP UP MELODIES」(毎週金曜13:00~14:55)のパーソナリティもつとめています。



鈴木:(『もう明日が待っている』には)「黒林さん」というプロデューサーも出てきます。(本名は)黒木(彰一)さんと言って、54歳でお亡くなりになられた方です。ずっと一緒に番組を作っていて、この(小説の)なかでもマイケル・ジャクソンを(SMAP×SMAPに)引っ張ってきた、すごくファニーなキャラクターの人です。

茂木:あれもすごいことでしたね。

鈴木:そうです。マイケル・ジャクソンを呼んでね。「まぁ、小説だからいいか」ということで、呼んだ金額まで書いているんですけど(笑)。その黒木さんがご病気で、「もしかしたら危ないかも」と思って。だから今回、よりスタッフの話を残したんですよ。

ちょうど、この本のゲラ(※誤字・脱字などのチェックをおこなうために仮に印刷した印刷物)が全部出てきたときに、黒木さんのご病気が少し悪くなって、「会いたい」と言われて会ってきたんです。

それが金曜日だったのですが、(出版元の)文藝春秋に頼んで、ゲラをまとめて表紙を付けて仮の本にして渡すことができたんですよね。たぶん読んでくれて、その夜に「おもしろかったです。ありがとうございます」というメールが来ました。シンプルな文でしたが、メールを打つのもしんどかったと思います。なぜなら、金曜日に読んでいただいて、月曜日の夜にお亡くなりになられましたから。それぐらい体力的にも限界のなかで(本を読んで、メールをくださった)。

茂木:でも、間に合ってよかったですね。

鈴木:そうなんです。それでお葬式に行ったら、娘さんが「うちの父は本を読むのが本当に好きな人で、最後の本がこの本になりました」と言ってくれて。だからそこも含めて、僕らスタッフのなかでも本当に最後に「〇(丸)」を付けることができたというのもあります。

でも僕がおもしろいなと思うのは、テレビのためにずっとやってきて、言ってみれば(『もう明日が待っている』は)テレビの本なんですけど、やはりテレビでは紹介しにくいわけですよ。

茂木:いろいろな事情でね。

鈴木:はい。テレビのランキング番組の“(小説売上)ランキング”に入っているのですが、(紹介されるのはタイトル名と僕の名前)「『もう明日が待っている』鈴木おさむ」だけで、SMAPの「ス」の字も言わない。

それは仕方がないんです。だけど、放送作家が最後にテレビの本を書いて、それがテレビで紹介されないというのもおもしろいし、だからこそ絶対にミリオン(100万部)売れてほしいと思います。

番組では他にも、鈴木さんが今後の目標について語る場面もありました。


(左から)鈴木おさむさん、茂木健一郎



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4月20日(土)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年4月28日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:Dream HEART
放送エリア:TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネット
放送日時:毎週土曜22:00~22:30
パーソナリティ:茂木健一郎

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