ラッパー/トラックメイカーRyohu、最新作『Circus』を語り尽くす

TENDREと、Ryohu

Ryohu:ここからはスペシャルゲストの登場です。僕の友達“太郎ちゃん”ことTENDREです。

TENDRE:よろしくお願いします。ありがとう呼んでくれて。

Ryohu:変な感じ。太郎ちゃんのアルバムにコメントを寄せたっていうのも変な感じだけど、ラジオに呼ぶのもおもしろいんじゃないかと思って。

TENDRE:ラジオに呼んでもらうというのは初めてかもね。なんでもしゃべります。

Ryohu:やったぜ!

三宅:2人は長いもんね。

TENDRE:そうですね、なんだかんだ6〜7年なのか。出会い自体は下北沢Garageで十数年前とかで、Ryohuのスタジオに行き始めたのは7年前とか。

Ryohu:まだ、その頃は“TENDRE”じゃないですから。

TENDRE:ampelをやりながら、いろいろこうベースの仕事もしつつ。でもRyohuと一緒に作るっていうところから、それが軸に仕事になっていったていう感じはありますね。

三宅:だってさ、Ryohuのバックでampelがそのままつとめるっていうライブとかもあったもんね。Ryohu with ampelみたいな。

TENDRE:そうそう。あとAAAMYYYがいたりとか。下北沢でももちろんそうだし、名古屋でライブやったりとかいろいろあったよね。

Ryohu:そう、地方にみんな来てもらって。

TENDRE:WONKとかいろんなバンドがいて、あとyahyelとかいた気がする。

Ryohu:いたいた!

TENDRE:そういうイベント出たりとか、意外と時間は経ってますよね。

三宅:めちゃくちゃおもしろそうだね、そのイベント。

Ryohu:その時代、太郎ちゃんとかAAAMYYYとかにいろんな所についてきてもらってたんです。

TENDRE:むしろ、Ryohuにいろいろ連れていってもらっていた場面でもあったかなって。Ryohuがいろんな機会を作ってくれるから、僕もAAAMYYYもいろんな動きを試すことができたというのがあるのかも。

Ryohu:本当前夜ですよ。TENDRE、AAAMYYY前夜です。

三宅:もうこのトライアングルは鉄壁という感じですけどね。何か2人は出会った頃との印象の違いみたいなのはありますか?

TENDRE:違いというのはないけど、お互い大人になっていく様みたいなものが顕著に見えてる部分もあるし、無邪気な部分や音で遊ぶみたいな原点みたいなものは変わらずに、いろんな状況の中で大人の振る舞いを覚えてきたというのが、見えてきたのかもしれないですね。

Ryohu:太郎ちゃんって当時から何でもできたんですよ。それが当たり前だと思ってて。曲もこのコードが欲しいとか、こういう曲調が欲しいっていうと弾いてくれるんですよ。しかも似ないように。最近、それがスゲーことなんだって気づいたんですよ。 

TENDRE:(笑)

Ryohu:他の人と一緒に作るときに、こういう曲を作りたいんだよねって言うと、まんまになっちゃう。「何か違うな、派生しづらいなあ」って。太郎ちゃんと作った時はガンガン進んでくし、お互いにアイデアも出るし。だから最近「あっ、俺すごい人とやってたんだ」っていう。

TENDRE:いやいやいや(笑)。でもこの現象って最近結構あって。みんなに「なんだかんだすごいんだよね、アンタ」みたいなことを言われるように…。AAAMYYYにも最近、「太郎ちゃんってベース普通に弾けるんだね」とか。俺は自然にそういうのをやってきてるし、別にそこを評価して欲しいつもりもないんだけど...でもそれを当たり前に使ってくれて、ちゃんとクリエィティブとしてずっと一緒に作り続けられているということは、やっぱいいなあと思う。それがRyohuの家に行ってからずっと変わってないんで。

Ryohu:やっと俺が気づいたっていうぐらいです(笑)。

三宅:Ryohuの感性が追いついた(笑)。いや~でも、太郎ちゃん『Circus』に4曲参加してどうでしたか?

TENDRE:これもやってることはそんなに変わってなくて。Ryohuが都度都度こういうニュアンスの音が欲しいんだよねとか、こういうスムースな曲を作りたいんだよねってところで、僕は着地点を知らない状態で作るんですよね。だからRyohuが「全部できたよ」って送ってくれた時に、「これはこうなったんだ」ていう風に知れる楽しさもあったし、RyohuとAAAMYYYの3人で作った曲に関してはこういうのも作れるし、これから先これを超えるようなものを作っていけたらいいよねっていういい遊びにはなった気がしますね。

三宅:改めてRyohu的にAAAMYYYとTENDREを呼んだ「Magic Mirror」ていう曲は、実はあれなんだよね3人音源で揃うのは、、、

Ryohu:はじめて?

TENDRE:だよね。まあそうなんだよね、きっと。

Ryohu:それを最初にやっちゃおうていうのが僕の目論みです。

TENDRE:やれるうちにやっておこうみたいな。

Ryohu:それで今回のアルバムの雰囲気がなんでもアリじゃないけど、ワイワイやるアルバムにしようと思ってたから、この機会にみんなでやっちゃおうと。

三宅:なるほどね。どうですか、Ryohu的に改めてこの3人で曲を作れたっていう実感は?

Ryohu:嬉しいのもあるけど、意外といつも通り。普通に友達と一緒に曲を作って楽しむっていう状況に近いかも。

三宅:一番いいね。

Ryohu:ビートも太郎ちゃんと作ったんだけど、5時間ぐらいで出来て…

三宅:マジ!?

Ryohu:そこから俺がリリックを悩み悩み…何ヶ月間かあって、結局でも考えすぎない曲になって、さっき太郎ちゃんも言ってくれたけど、音楽で楽しむっていうのを忘れないように作りました。

三宅:太郎ちゃんはその5時間でビートを作ったっていう情景は思い出せますか?

TENDRE:やるんだったらこれぐらいの感じだよねっていう温度感が決まってたから、5時間という時間すらも考えてもないぐらい思いのほか早かったし、そこに乗っかる楽器の音とかもスケッチが既に出来てた状態ではあったので。これはスピーディーにできるっていう自分たちの実力がついてきたという感じもありましたね。自分たちらしいものを点として打てた状態があって、この先いつかこういうニュアンスのものを作れたらいいよねっていう、先を見越して作れた感じもあったので楽しかったです。

三宅:だからまたこの3人でね。然るべきタイミングできっと。もしかしたらTENDREの作品かも知れないし、AAAMYYYの作品かも知れないっていう。

TENDRE:そうなんですよね。今年はAAAMYYYが僕のアルバムに入ってくれたので、次はどうなんですかね(笑)。AAAMYYYなんかな?

三宅:今だ!っていうタイミングはきっと3人の中にあるから、そこで実現を、、、

Ryohu:もう止まりませんからこの3人。

TENDRE:もうじいさんばあさんになるまでね。

野党はハーゲンダッツで通常国会の大幅延長を勝ち取ったことがある!?

1月24日(金)、ニュースキャスター・長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・15時30分~17時)が放送。午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーでは国対(国会対策委員会)について、ノンフィクション作家・常井健一氏に話を伺った。

常井健一「国対って、まさに“昭和の権化”でありまして……」

長野智子「昭和(笑)。なるほど」

常井「55年体制下では、与野党の国対で飲み会をやったりとか賭け麻雀をやったりとか、まさに料亭政治そのものだったんですね。一緒に飲み会をすることで与党と野党が水面下で手を握って、野党の見せ場を作る代わりに与党の予算案を通してもらうっていうような慣習があったわけですけども」

鈴木敏夫(文化放送解説委員)「お金も飛び交った?」

常井「そうですね。まぁ今の時代はスマホで密談もできますし、近代化は進んできたんですけれども、それでもやっぱり与野党どっちも国対の担当になったら、やっぱり『雑談でも会食でもいいから、とにかく他党の人間と一緒にいる時間を増やすんだ』っていうふうに言われるんですよ。そこでよく話題になるのが、お菓子の差し入れです。与野党間だけじゃなくて野党同士も送り合うんですね。シュークリームとかドーナツとか。これは『我々の要求を甘く見てね』というふうなシャレもきかせてるそうなんですよ」

長野「えっ、そうなんですか?」

常井「はい(笑)。日常会話が生まれるわけなんですよ。もっとお菓子にまつわるエピソードを話すと、自民党の国対委員長の部屋に冷蔵庫があるんですけども、その中にハーゲンダッツのアイスクリームがいっぱいストックされているんですよ。手のひらサイズの小ちゃいやつ。野党はこれを利用して通常国会の大幅延長を勝ち取ったことがあるんですよ」

長野「どういう意味ですか?」

常井「これね、辻元清美さんが国対委員長をやっていた時に直接聞いた漫画みたいな話なんですけど。予算委員会の質問時間って慣例では2対8、与党が2、野党が8の割合で配分されるんですけれども。たとえば1日7時間の審議だったら、与党が1時間半、野党が5時間半という感じで分けるんですけども、2018年の安倍政権っていうのは強気で『5対5でいこう』っていうふうに迫ってきたんです。そこで野党としては『大変なことになった』って言って、辻元さんが電卓を持って自民党の国対室に乗り込んだんですね。当時は森山裕さんが自民党の国対委員長だったので、電卓をバチバチ叩いて時間の計算をして『これでどうだ!これでどうだ!』っていうふうにお互い数字を見せ合うと。そのうちに『5対5』と言い張っていた自民党が最終的には慣例通りの2対8に落ち着いたそうなんですが」

鈴木「すごい押し戻し方ですね」

常井「その間、二人でハーゲンダッツのアイスクリームを食べながらやっていたらしいんですよね」

長野「一体いくつ食べたんですかね(笑)」

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