東日本大震災発生から12年 現在の地震活動は、そして今後は…。専門家に話を聞く

未曾有の被害となった東日本大震災からまもなく12年。宮城県、岩手県、福島県を中心に1万5000人以上が亡くなり、2500人以上が今なお行方不明となっている。

そこで、「岩瀬惠子のスマートニュース」では東北大学災害科学国際研究所、所長で教授の今村文彦さんに現在の地震活動について、また発生が危惧される首都直下型地震について語ってもらった。

 

東日本大震災の余震活動について今村氏は「震災発生から2年くらいは収束の方向だったが、2021年から昨年にかけて東日本大震災の震源域でマグニチュード7クラスの地震が起きて、(再度)活発化している。」と分析。「今後は震源域の北側、青森県沖の日本海溝、千島海溝を震源とする地震発生の可能性が大きい」と示唆する。

また、東日本大震災震源の外側を震源域とする「アウターライズ地震」の発生に関しては、「政府の発表によると最大でマグニチュード8.2の地震が発生する確率が50年以内に10%」と語り、「備えておけば、万が一の時に落ち着いて行動できる」と地震への備えを呼び掛けた。

さらに、政府の発表でこの先30年で70%発生が危惧される首都直下地震についても言及。同氏は「可能性は高い」と語り、「(想定される地震の規模は)マグニチュード7クラスと言われているがそれを上回る可能性もある。建物の崩壊、火災発生を抑止しなければならない」と警鐘を鳴らした。

 

なお、同番組では今週、東日本大震災について様々な分野の方にお話を伺う。

◆7日(火)柴田滋紀さん(宮城県石巻市・特定非営利活動法人にじいろクレヨン代表)電話出演

◆8日(水)丹野祐子さん(宮城県名取市・閖上の記憶代表・語り部)インタビュー出演

◆9日(木)高倉亨記者取材リポート(宮城県仙台市荒浜地区取材リポート)スタジオ出演

 

岩瀬惠子/町亞聖のスマートニュース
放送局:ラジオ日本
放送日時:毎週月曜~木曜 6時30分~8時50分
番組ホームページ

※該当回の聴取期間は終了しました。