戸田恵子、池田秀一との“ガンダム声優同士の結婚”を振り返る

11月10日(日)、女優で声優の戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~)が放送。「機動戦士ガンダム」のマチルダ役、実写版「眠れる森の美女」のオーロラ姫役を務めた戸田が、初期の頃の声優業について振り返った。

戸田の声優としてのデビュー作は、1979年の実写版「眠れる森の美女」。アニメ作品でのデビューは、ロボットアニメ「無敵鋼人ダイターン3」で、第33話のコマンダードイル役で登場。この後に放送が始まった「機動戦士ガンダム」では、地球連邦軍を支援する補給部隊の女性指揮官・マチルダの声を演じて注目。

しかし、この頃は声優の仕事を難しく感じ、悩みを抱えていた時期でもあり、周囲の先輩声優に温かくされた日々は、忘れられない思い出だと振り返った。

「マチルダの時はまだ全然仕事に慣れていなくて、相変わらずダメな状態でスタジオに行っていました。でも、もうお亡くなりになってしまいましたが、白石冬美さん(ミライ役)、セイラ役をやっていた井上瑤さん、鈴置洋孝さん(ブライト・ノア役)もいたし、少し親しくなった先輩方と会うのが楽しくて。仕事は全然おぼつかなくて、『ガンダム』をやっていた頃は、楽しいとかではなく、どういう風に仕事をしていいのか分からない状態でした。

この後、『伝説巨神イデオン』という、富野由悠季監督の仕事をいただくんですが、ここで初めて、正式なレギュラーをやらせていただき、ちょっと仕事に慣れてきたというか、自分でも頑張ったなと思えました。(声優の仕事を)『全然向いていない!』って言って、投げ出すこともできたんですが、共演する人達に会うのが楽しくて嬉しくて、だから仕事を続けられたというところもあります。

まあ、なんといっても、シャア役の池田さん(池田秀一)と結婚したということが、私にとっては大きな事ではありましたが……。“ジオン軍と連邦軍の結婚は上手くいかなかった”ということで、いつもオチをつけているんですけど(笑) 声優の仕事を始めた頃の話は、本当に思い出がいっぱいで、いつ思い出しても胸が熱くなります」

「機動戦士ガンダム」でマチルダを演じた戸田は、同作で共演したシャア役の池田と結婚。後に離婚した理由については「ジオン軍と連邦軍だから」としていると、冗談交じりに語った。

声優の仕事について戸田は「アニメーションというのは原音がないですから。無音の状態で声を入れ、そこに命を吹き込む作業。人工的な口元に、声を合わせていくというのは技術のいる仕事なんですよね。すぐに出来ることじゃないです」と難しさを吐露。「無敵鋼人ダイターン3」や「機動戦士ガンダム」の頃は、アドリブもなかなか思いつかなかったそうで「心ここに在らずだった感じですね。できないことにショックで、恥ずかしいやら何やらで……」と苦悩の日々だったと回想。

この他にも番組では、SMAPと熱いガンダムトークを交わした思い出、アニメ版「キャッツ・アイ」で次女・瞳役を演じた戸田の、“姉妹”との思い出、「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎役を野沢雅子から受け継いだ時の心境、先輩声優と飲みに行った時のことなど、声優・戸田恵子としての記憶を時間の限り語った。

ニッポン放送「三菱電機プレゼンツ 戸田恵子 オトナクオリティ」
放送日時:2019年11月10日(日)14時~14時30分
番組HP:https://www.1242.com/otokuri/

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鈴木おさむ“小説SMAP”メディアでの取り上げられ方に言及「テレビの本ですが、やはりテレビでは紹介しにくいわけです」

科学者の茂木健一郎がパーソナリティをつとめ、日本や世界を舞台に活躍しているゲストの“挑戦”に迫るTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」(毎週土曜 22:00~22:30)。 4月13日(土)、4月20日(土)の放送ゲストは、ベストセラー作家への道を歩んでいる、元放送作家の鈴木おさむさんです。20日(土)の放送では、著書である“小説SMAP”こと『もう明日が待っている』(文藝春秋)の内容や、出版前の裏話などについて伺いました。


鈴木おさむさん



1972年生まれ、千葉県出身の鈴木さん。19歳で放送作家としてデビューし、それから32年間、さまざまなコンテンツを生み出してきました。
2024年3月末をもって放送作家・脚本家を引退。現在は、「スタートアップファクトリー」を立ち上げ、スタートアップ企業の若者たちの応援を始め、コンサル、講演などもおこなっています。
3月27日(水)に刊行した著書『もう明日が待っている』は、発売2日で累計発行部数15万部を突破。同著の著者印税は、すべて能登半島地震の義援金として寄付されます。

またTOKYO FMでは現在、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのリーダー・陣さんとともに音楽チャートラジオ番組「JUMP UP MELODIES」(毎週金曜13:00~14:55)のパーソナリティもつとめています。



鈴木:(『もう明日が待っている』には)「黒林さん」というプロデューサーも出てきます。(本名は)黒木(彰一)さんと言って、54歳でお亡くなりになられた方です。ずっと一緒に番組を作っていて、この(小説の)なかでもマイケル・ジャクソンを(SMAP×SMAPに)引っ張ってきた、すごくファニーなキャラクターの人です。

茂木:あれもすごいことでしたね。

鈴木:そうです。マイケル・ジャクソンを呼んでね。「まぁ、小説だからいいか」ということで、呼んだ金額まで書いているんですけど(笑)。その黒木さんがご病気で、「もしかしたら危ないかも」と思って。だから今回、よりスタッフの話を残したんですよ。

ちょうど、この本のゲラ(※誤字・脱字などのチェックをおこなうために仮に印刷した印刷物)が全部出てきたときに、黒木さんのご病気が少し悪くなって、「会いたい」と言われて会ってきたんです。

それが金曜日だったのですが、(出版元の)文藝春秋に頼んで、ゲラをまとめて表紙を付けて仮の本にして渡すことができたんですよね。たぶん読んでくれて、その夜に「おもしろかったです。ありがとうございます」というメールが来ました。シンプルな文でしたが、メールを打つのもしんどかったと思います。なぜなら、金曜日に読んでいただいて、月曜日の夜にお亡くなりになられましたから。それぐらい体力的にも限界のなかで(本を読んで、メールをくださった)。

茂木:でも、間に合ってよかったですね。

鈴木:そうなんです。それでお葬式に行ったら、娘さんが「うちの父は本を読むのが本当に好きな人で、最後の本がこの本になりました」と言ってくれて。だからそこも含めて、僕らスタッフのなかでも本当に最後に「〇(丸)」を付けることができたというのもあります。

でも僕がおもしろいなと思うのは、テレビのためにずっとやってきて、言ってみれば(『もう明日が待っている』は)テレビの本なんですけど、やはりテレビでは紹介しにくいわけですよ。

茂木:いろいろな事情でね。

鈴木:はい。テレビのランキング番組の“(小説売上)ランキング”に入っているのですが、(紹介されるのはタイトル名と僕の名前)「『もう明日が待っている』鈴木おさむ」だけで、SMAPの「ス」の字も言わない。

それは仕方がないんです。だけど、放送作家が最後にテレビの本を書いて、それがテレビで紹介されないというのもおもしろいし、だからこそ絶対にミリオン(100万部)売れてほしいと思います。

番組では他にも、鈴木さんが今後の目標について語る場面もありました。


(左から)鈴木おさむさん、茂木健一郎



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4月20日(土)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年4月28日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:Dream HEART
放送エリア:TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネット
放送日時:毎週土曜22:00~22:30
パーソナリティ:茂木健一郎

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