米司法省がグーグルを提訴~トランプ政権の本当の狙い

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月21日放送)に自由民主党・参議院議員の青山繁晴が出演。米司法省がグーグルを独占禁止法違反の疑いで提訴したニュースについて解説した。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

アメリカ司法省がグーグルを独占禁止法違反の疑いで提訴

アメリカ司法省は10月20日、IT大手のグーグルがインターネットの検索サービスや広告の分野で、独占的な地位を利用して公正な競争を妨げているとして、日本の独占禁止法にあたる反トラスト法違反の疑いで提訴した。

飯田)グーグル側は利用者が使いたいから使っているのであって、司法省の提訴には重大な欠陥があると反発しています。

ドナルド・トランプ米大統領=2020年10月12日 ©時事通信

トランプ大統領の行為に「大統領選のためだ」と批判するメディアがなぜか沈黙

青山)このニュースには不思議な点が1つあります。アメリカの司法省はトランプ政権のなかにあって、トランプ大統領の意を体しているわけです。政権の意向は関係しますが、中立を貫こうとしている日本の法務省とは少し違うところがあります。トランプ大統領が何かやると、メディアは必ず「大統領選挙のためだ」と決めつけます。それが今回は、なぜか日米とも言いません。特に日本はシーンとしていますよね。

第1回テレビ討論会 米大統領候補者討論会=2020年9月29日 ©時事通信

この時期にグーグルを提訴する狙い~大統領選のためのアピール

青山)これは逆に大統領選と関係があるのだと思います。国として見たとき、いまの儲け筋は巨大ITしかありません。「アメ車」という言葉があるくらい、車と言えばアメリカという時代もありました。ですがいまは全然売れません。巨大IT企業だけがどんどん儲けているので、労働者が反発して「ラストベルト」という言葉ができた。皆さんご存じの湖のほとりのデトロイトに行かれるとわかりますが、いまや廃墟の町となっています。そこで巨大IT企業が利益を独占するのをやめさせ、中国に企業が行くのをやめさせて、ラストベルトの錆が取れるようにするというのが本来のトランプ戦略です。GAFAという巨大IT企業の1つであるグーグルをこの時期にやるというのは、狙いすましてやっているのですよ。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

苦しいグーグルの反論

青山)ただグーグルの言っている反論がすべて正しいとは思いません。それは他のGAFAもそうですが、日本に住んでいる私たちも、アメリカ資本の巨大IT企業にどんどん情報を収集されています。私は、位置情報サービスをオフにして情報を抜かれないようにしています。初期設定のままにしておくと、どんどん情報が抜かれます。そして、その情報をあからさまに持って来ます。例えば「前回はこの本を注文しましたよね」などとリコメンドが来ます。

飯田)「そんなあなたにおすすめなのはこちら」というような。

青山)アマゾンでもそうです。提訴したのは、そういうのが新たな独占の形態なのだという考え方です。グーグルは、「独占禁止というのは古い考え方でやるはずだ」と言っています。しかし、新しいやり方がどんどんIT技術の進化に伴って出て来ています。グーグルの反論は苦しいところがあります。ですが、この結論が出るまで時間がかかるでしょう。大統領選挙に間に合わないけれども、やり始めたということです。

飯田)それがニュースになるということも。

青山)「私は労働者の味方だ」というアピールです。

radikoのタイムフリーを聴く

鈴木おさむ“小説SMAP”メディアでの取り上げられ方に言及「テレビの本ですが、やはりテレビでは紹介しにくいわけです」

科学者の茂木健一郎がパーソナリティをつとめ、日本や世界を舞台に活躍しているゲストの“挑戦”に迫るTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」(毎週土曜 22:00~22:30)。 4月13日(土)、4月20日(土)の放送ゲストは、ベストセラー作家への道を歩んでいる、元放送作家の鈴木おさむさんです。20日(土)の放送では、著書である“小説SMAP”こと『もう明日が待っている』(文藝春秋)の内容や、出版前の裏話などについて伺いました。


鈴木おさむさん



1972年生まれ、千葉県出身の鈴木さん。19歳で放送作家としてデビューし、それから32年間、さまざまなコンテンツを生み出してきました。
2024年3月末をもって放送作家・脚本家を引退。現在は、「スタートアップファクトリー」を立ち上げ、スタートアップ企業の若者たちの応援を始め、コンサル、講演などもおこなっています。
3月27日(水)に刊行した著書『もう明日が待っている』は、発売2日で累計発行部数15万部を突破。同著の著者印税は、すべて能登半島地震の義援金として寄付されます。

またTOKYO FMでは現在、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのリーダー・陣さんとともに音楽チャートラジオ番組「JUMP UP MELODIES」(毎週金曜13:00~14:55)のパーソナリティもつとめています。



鈴木:(『もう明日が待っている』には)「黒林さん」というプロデューサーも出てきます。(本名は)黒木(彰一)さんと言って、54歳でお亡くなりになられた方です。ずっと一緒に番組を作っていて、この(小説の)なかでもマイケル・ジャクソンを(SMAP×SMAPに)引っ張ってきた、すごくファニーなキャラクターの人です。

茂木:あれもすごいことでしたね。

鈴木:そうです。マイケル・ジャクソンを呼んでね。「まぁ、小説だからいいか」ということで、呼んだ金額まで書いているんですけど(笑)。その黒木さんがご病気で、「もしかしたら危ないかも」と思って。だから今回、よりスタッフの話を残したんですよ。

ちょうど、この本のゲラ(※誤字・脱字などのチェックをおこなうために仮に印刷した印刷物)が全部出てきたときに、黒木さんのご病気が少し悪くなって、「会いたい」と言われて会ってきたんです。

それが金曜日だったのですが、(出版元の)文藝春秋に頼んで、ゲラをまとめて表紙を付けて仮の本にして渡すことができたんですよね。たぶん読んでくれて、その夜に「おもしろかったです。ありがとうございます」というメールが来ました。シンプルな文でしたが、メールを打つのもしんどかったと思います。なぜなら、金曜日に読んでいただいて、月曜日の夜にお亡くなりになられましたから。それぐらい体力的にも限界のなかで(本を読んで、メールをくださった)。

茂木:でも、間に合ってよかったですね。

鈴木:そうなんです。それでお葬式に行ったら、娘さんが「うちの父は本を読むのが本当に好きな人で、最後の本がこの本になりました」と言ってくれて。だからそこも含めて、僕らスタッフのなかでも本当に最後に「〇(丸)」を付けることができたというのもあります。

でも僕がおもしろいなと思うのは、テレビのためにずっとやってきて、言ってみれば(『もう明日が待っている』は)テレビの本なんですけど、やはりテレビでは紹介しにくいわけですよ。

茂木:いろいろな事情でね。

鈴木:はい。テレビのランキング番組の“(小説売上)ランキング”に入っているのですが、(紹介されるのはタイトル名と僕の名前)「『もう明日が待っている』鈴木おさむ」だけで、SMAPの「ス」の字も言わない。

それは仕方がないんです。だけど、放送作家が最後にテレビの本を書いて、それがテレビで紹介されないというのもおもしろいし、だからこそ絶対にミリオン(100万部)売れてほしいと思います。

番組では他にも、鈴木さんが今後の目標について語る場面もありました。


(左から)鈴木おさむさん、茂木健一郎



----------------------------------------------------
4月20日(土)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年4月28日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:Dream HEART
放送エリア:TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネット
放送日時:毎週土曜22:00~22:30
パーソナリティ:茂木健一郎

Facebook

ページトップへ