高橋大輔スペシャルインタビュー(4)初プロデュース「滑走屋」の全貌

今年5月にフィギュアスケート・アイスダンスの現役引退を表明した、プロフィギュアスケーターの高橋大輔さんが、RKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』に出演。旧知の間柄でもあるRKB毎日放送の田畑アナウンサーのインタビューに応じた。4回シリーズの最終回は、来年2月に福岡市で開催するプロデュース公演「滑走屋」について語った。
 

「滑走屋」というタイトルに込めた想い

田畑竜介アナウンサー(以下、田畑):来年2月に「滑走屋」の公演がありますが、このタイトルにはどういう思いが込められているんですか。

高橋大輔さん(以下、高橋):(新型コロナ流行の)時期ということもあって、海外から(出演者を)呼ぶのが難しいということで「だったら日本人だけでやればいいじゃん」「だったら(公演の)名前も別に英語じゃなくていいよね」みたいな感じで、ポンと出てきたのが滑走屋だったんです。その名前から連想するのは小劇場ぐらいの規模の感覚があるじゃないですか。だったら(上演)時間も短くして、回数を増やせば、お客さんも見に行きやすい時間帯が選びやすいし、(チケットの)価格を下げられるし。やっぱりフィギュアスケートのショーってチケット代が高いので、頑張って交渉して、気軽に見に来られるようにしました。あと、「滑走屋って何?」って話題になるのも良かったなと思います。

田畑:1回75分を1日3公演、それを3日間上演するって詰め込みすぎというか、大変でしょ、これ。

高橋:やったことないから、やってみないとわかんないじゃないですか(笑)大変とか考えないで、気持ちで頑張ればやれるんじゃないかと。

田畑:大変って思っちゃうとできませんよね。

ショーに出ることで競技での表情が変わる!

田畑:プロデューサー高橋大輔としてはどういうふうに演出していこうというふうに考えているんですか。

高橋:メインキャストは8人いて、アンサンブルスケーターは男性が多めです。滑走屋っていう響きから、スピード感や迫力をコンセプトに作っていこうっていうのがまずあって、さらにメインキャストのソロパートも継ぎ目がない形でやっていきたいなと。「知らないうちにもう終わっちゃった」っていう75分を目指して作っています。あと、(出演する)学生スケーターも社会人スケーターも現役でやっているし、スケートのレベルは高いです。彼らがアイスショーをやっていきたいっていう思いに、これをきっかけになってくれたら嬉しいし、将来的に滑走屋に入りたいみたいに感じてくれるような受け皿みたいなものができればいいなっていう思いもあります。

田畑:この滑走屋をどんどん育てていく感じですね。

高橋:そうですね。育てていければいいなっていう思うし、失敗したら育てられないんで本当不安なんですけど(笑)

田畑:競技スケーターとして現役でやってる人が、ショーに出ることでプラスになることもありますよね。

高橋:僕はショーをすることによって、見せ方が変わってきました。もともと僕はそんなに顔の表情があるわけではなかったし、そんなに踊るスケーターでもなかったんです。でも日本代表として出場していろんな反応をもらって、どんどん見せることが楽しくないやってきて。やっぱり試合とアイスショーでは空気感が違ったり、何かのきっかけですごく化ける子ってたくさんいるんです。そういうきっかけの一つにもなればいいなって。

田畑:今年5月の福岡公演を初めて見て、驚いたのがフォーメーションの面白さ。これはシングルやアイスダンスで見られない部分じゃないですか。アイスショーならではの演出ですね。

高橋:試合でもシンクロナイズドスケーティングはありますが、アイスショーはそれとも違ってより一層自由で、(試合の)張り詰めた空気感の中で聴く音楽と、(ショーの)温かいところで聴く音楽とでは違う感覚になるし、激しい部分と優雅な部分と、軽やかな部分と…ただ今回は力強さってのが一つ大きいテーマで「俺たちパフォーマンス集団です!」みたいなイメージで作っていきたいなと思っています。

田畑:まだアイスショーを見たことがないという方に、ショーの楽しみ方のアドバイスはありますか。

高橋:普段から見に来てくれている方は大体何となくこんな雰囲気だな、っていうのがあるんですが、今回に関しては僕もいろいろチャレンジさせてもらって、新しいことをしているので、好きなように声を出してもいいし、好きなように楽しんでほしいです。僕自身もルールがあったら気まずいと感じるので。

田畑:最後にリスナーの方にメッセージをいただけますか。

高橋:僕も本当にチャレンジングなことをするので、スケートを見たことない方も来てもらえたら絶対楽しめると思います。ぜひお越しください。


田畑:高橋大輔さんが初めてプロデュースするアイスショー「滑走屋」は2月10日~12日、オーヴィジョンアイスアリーナ福岡(福岡市博多区)で1日3公演です。

滑走屋公式サイト
https://kassouya.jp/

田畑竜介 Grooooow Up
放送局:RKBラジオ
放送日時:毎週月曜~木曜 6時30分~9時00分
出演者:田畑竜介、田中みずき、高橋大輔
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※放送情報は変更となる場合があります。

自民党は「野党の期間が短すぎた」? 政治不信の原因を探る

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティーを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)
5月13日の放送には『日刊ゲンダイ』第一編集局長・小塚かおるが登場。「政治不信の始まり」について語った。

長野智子「小塚さんが考える政治不信の始まりということですけど。私ぐらいの年代だとやはり、リクルート事件(1988年)ですね」

小塚かおる「始まりというと、やはりリクルート事件やあの辺でしょうね。ただ二度政権交代しているんですよね。リクルート事件とかがあったとき、自民党がいったん下野して、連立8党派という。細川政権です」

長野「ありましたね」

小塚「でも期間としては短かった。そのあと自社さ政権みたいなものがあって。また自民党になるんですけど、2009年に民主党政権になって政権交代している。政治不信の始まりでいうと長野さんと同じようにお金に汚い、こんなに私腹を肥やしているのか、というところに怒って、政治は汚いものなんだ、政治家は自分たちのことしか考えていない、と。一方で誰がやっても変わらない、みたいに諦める。でも諦めなかったのが2回あって、そこで政権交代したんですけど」

長野「はい」

小塚「私は本当にいまの自民党において野党の期間が短すぎたと思っているんですね」

長野「ああ~!」

小塚「2009年の政権交代のとき自民党の人たちと話しても『10年は野党暮らしだ』と言っていたんですね。10年ぐらいやれば自民党の中がもう少し体質も変わったし、国民に信頼されるような政党にならなきゃいけないとか、いろんな改革があったと思うんです。改革はしていたんですけど、3年3ヶ月で戻ってしまったじゃないですか」

長野「そこで始まるのが第二次安倍政権なわけですね」

小塚「安倍さん(政権)でより、悪いものが増殖した、みたいな。そんな感じがします」

長野「日刊ゲンダイさんといえば国会で安倍さんが名前を出したぐらいです」

小塚「日刊ゲンダイ読んでください、と言われたんですよね(笑)」

長野「『メディアを委縮させているんじゃないですか』と野党が言ったとき『どこが委縮しているんですか。日刊ゲンダイ読んでくださいよ』と」

小塚「そういうやりとりが国会であったんですよね。逆にいうと、なぜ日刊ゲンダイの名を出しているの、と考えたとき、ほかのメディアが委縮していることの裏返しでは、と思いますし。安倍さんはすごくメディアに対しても驕っていたというか」

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