財津和夫、「TULIPの音楽と恋愛は○○が要らないから似ている」となぜかオフコースの曲を口ずさむ

TULIP・財津和夫が、時にはこれからの自身の活動について語るRKBラジオ『財津和夫 虹の向こう側』。7月21日の放送では、TULIP50周年記念ツアーがいよいよファイナルを迎えた心情について予測(?) をし、またTULIPの音楽と恋愛についての比較論も飛び出します。
なお、今回は、ソフトバンクホークス日曜ナイター中継(17時試合開始)のため、13時15分(午後1時15分)からの放送となりました。

TULIPの音楽と恋愛は理屈と言葉が要らない

TULIPの歌詞は、意味のある「言葉」としてではなく、音楽の一部である「響き」として聴いている、とのお便りに財津が答えます。
財津「『なんだが、恋愛に似ているかもしれません』か。良い事言いますねこの方、気が合いそうです。僕は子供の頃、進駐軍の音楽を聞いて育ったから英語は意味不明だったので音ばっかり頭に入ってきて。音の響き、その高振動に興奮するようになってしまって、歌詞聞いても何も響かなかったんですよね。でもこの年になって、歌詞の重要性も最近わかってきて。歌詞と曲があってメロディーが一緒になって、もっと凄い綺麗な花びらが開くと思っているんです。
下田「『音楽を音楽のままダイレクトに感じる』って言うお便りでしたよね」
財津「つまり、理屈じゃないって事を言いたいんじゃないんですか。言葉は要らないって事」
と、なぜか急にオフコースの「言葉にできない」のイントロを口ずさむ♫財津。
財津「音と言葉って、右脳と左脳とか言いますけど脳の使う部分が違うんですよね。だからそれを上手に使えるようになるのは本当に難しいと思います。どっちかに偏っちゃうかもね」
下田「意識して聴くと右と左両方の脳トレになるかも」
財津「それは良い事ですね。健康のために、歌詞も聴き音楽も聴きましょう」

ソロコンサートは燃え尽きないための新たな課題

7月21日の放送は、TULIP50周年ツアー・アンコール公演の最終日、福岡公演の2日後。
諸般の都合上、公演の前に収録したという状況を説明してから、下田アナが質問します。
下田「もし今、財津さんが終わった自分に声をかけるとしたら何と言いますか」
財津「なかなかいいですね。このSFっぽい、時間を超越した感じ…ちょっと寂しいけど肩の荷が下りたような、こんな日がついに来たんだなという凄い大きな感覚に襲われると思います。でもそれを軽く右から左へ流したいな、と思っているんですけど、どうなるのかな…年取って体力ないし、涙もろいし。最近、ドラマ見てついホロリと泣いたりしますからね。」
番組でも何度か話題になった「泣き虫カズちゃん」を自覚した発言が飛び出します。
財津「今までの忌まわしいTULIPの52年間の記憶をできるだけ思い出して、泣かないようにしようと思います。良いことを思い出すと『ううっ』て泣きたくなってくるじゃないですか。そうだ、『お前、面白い顔してるなぁ!』と言いながら姫野の顔を凝視していれば泣かなくても済むかもしれない」

公演当日はさておき、その後はどうなんでしょうか。
下田「目標を達成して、スポーツ選手がメダルを獲得した後に『燃え尽き症候群』になると聞きますけど、燃え尽きちゃうのかしら」
財津「そうかもしれませんね。年取ってからは、大都市のコンサートとかやった後の次の日に休みがあると『やっぱり歌』って感じになっちゃうんですよ」
下田「だったら、すぐ次の目標を決めないと」
財津「ペットレス症候群みたいなもんですね、次のペット買わなきゃ…そういう訳で、危機回避のためにソロコンサートをやろうとしているんです。なんか動いていないと不安なんです、貧乏性だし。なので、忙しくして過ごそうかな、と思っています。」
下田「そのソロコンサートなんですが、TULIPや財津さんのこれまでの楽曲を振り返るのか、何かのカバーコンサートにするのか、それとも洋楽にするのか、すごく楽しみなんですが」
財津「今までステージではやらなかったけど、僕が子供の時から聞いていて好きだった曲を中心にやろうかな、と思うんです。何かTULIPから離れられる、TULIPを作る前の自分に戻れるという事を目指しています」
下田「私たちも、財津さんロスを回避できそうですね」

今日の一曲は、TULIP「悲しみに挨拶を」。1979年(昭和54年)発表のアルバム「Someday Somewhere」に収録されています。50周年記念ツアーでも、2022年当初はオープニング曲として演奏されていました。

次回7月28日の放送は、通常と同じ18時15分(午後6時15分)からに戻ります。
「子育て・孫育て」についてお話しします。

財津和夫 虹の向こう側
放送局:RKBラジオ
放送日時:毎週日曜 18時15分~18時30分
出演者:財津和夫、下田文代
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※該当回の聴取期間は終了しました。

【西武】仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチインタビュー 選手には「理論を立てて言えるような意思を持ってほしい」

1月16日放送のライオンズエクスプレスでは、埼玉西武ライオンズの仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチにインタビューした模様を放送した。指導者としての信念、最も影響を受けた人について訊いた。

――仁志敏久さんは指導者としてどのような信念をお持ちでしょうか?
仁志「技術に関して言うと、僕の考えはフィジカルの上に技術が成り立っていると考えています。今後はさらにそういう考えが強くなっていくと思います。できない技術に手先を変えても変わるものではないです。例えばスイングをしてみてスイングの軌道がよくない時、軌道を直せばよくなるわけではない。いいスイングの軌道になるような身体の使い方は元々持っているので、身体の動き出しが原因なのか、それとも体のアライメント、元々の骨格の問題なのかとか、フィジカルの上に技術が成り立っていると思うところは色々あります。選手としては自分の考えや意思を持って行動、決定を大事にしてほしいかなと思うんですよね。自分勝手な意思ではいけませんけど、ちゃんと人に説明を順序よくできる、理論を立てて言えるような意思を持ってほしいなとは思います」

――仁志さんは過去に関わった恩師のなかで最も影響を受けた方を常総学院高校時代の木内幸男監督とおっしゃっていましたが、今はいかがですか?
仁志「今も変わらないですね。考えの根本は木内さんで、野球に対して考えるきっかけをくれた人ですね。木内さんと野球をやっていると、ひとつのサインが出ただけで『何でこのサインを出したのかな』と考えるようになるんですよね。『何でここでバントなんだろう』、『監督がエンドランを出すということはここでこうなってほしいんだろうな』とか。監督の考えに依存しすぎてはいけないですけど、野球は固定観念が根本にあるので、木内さんの野球というのは奇策みたいな風に言われるんですけど、固定観念を外せば別に奇策でもなかったりするので」

――外から見て奇策でも、木内監督のもとでやっている部員たちにとっては、あり得る、準備できていたということでしょうか?
仁志「特に昔の高校野球は0アウト、ランナー1塁の場面はバント、この場面だったらスクイズみたいな形式があったんですけど、木内さんは形式的にこだわらない。木内さんのなかでは常識的なんですよ。形式と常識の違いは、野球に関する常識はその人によって違い、形式は誰もが同じことをすること。だから木内さんのやることが分からない人は、形式にこだわっていればいるほど分からない」

――これだけ野球に携わってきた仁志敏久さんも野球の常識を自分なりに作られているんですね。
仁志「そうですね。色々考えて今があるんでしょうね」

――仁志さんの常識がライオンズに受け入れられたということですね。
仁志「そうですね」

※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー

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