貯蓄は収入の何割?その中から投資にまわすべきなのは?

ファイナンシャルプランナー・中村賢司氏

福岡市在住のファイナンシャルプランナー・中村賢司さんは悩んでいた。

コメンテーターとして出演しているRKBラジオ『櫻井浩二インサイト』で毎週、投資や保険、ローン、家計など、お金に関する情報を発信しているのだが、果たしてリスナーに響いているのだろうか、と。とくに「貯蓄より投資へ」とたびたび訴えているのだが、中村さんの周りではまだ投資を始めていない人が多い。そもそも、番組のパーソナリティの2人(櫻井浩二・田中みずき)も貯金はしているが、そのまま銀行口座に放置しているというのだから、中村さんが悩むのも自然なこと。

そこで、中村さんは基本に立ち返って「貯蓄の中から、投資にまわすべきなのは?」というテーマで、投資未経験者にありがちな疑問に答えることにした。

Q. 収入の何割を貯金にまわしたらいい?

理想的には2割ぐらいですね。できれば3割。ボーナスや臨時収入からは2割をまわしましょう。ところで、貯金の目的は何なのでしょうか。ある調査では、1位が「老後の生活資金」、2位が「病気や不慮の災害への備え」、3位が「子供の教育資金」でした。目的を明確にしたら、次は“お金の置き場所”を考えましょう。「老後の生活資金」の場合は「投資」、「病気や不慮の災害への備え」の場合は流動性が問われるので「銀行やタンス預金」にすると良いです。教育資金や、耐久消費財の購入も、リスクが取れないので投資には不向きです。逆に、目的がないまま貯金する場合は、使い道が決まっていないので「投資」ですね。このように、目的によって預け場所を変える必要があります。

Q. 投資していくうえで一番大事なことは?

資産は3つの財布に分けて保管する」です。

1つ目が「使うお金」、2つ目は「貯めるお金」、3つ目が「増やすお金」です。「使うお金」というのは、病気や不慮の災害への備え、緊急予備資金のことです。このお金は生活費の3~6か月分を流動性の高い普通預金やタンス貯金にしておくことをお勧めします。「貯めるお金」は、10年以内に起こるライフイベントに備えることです。旅行やレジャーのため、教育資金、住宅取得、耐久消費財の購入資金などのことです。ここはリスクを取れませんが、銀行に置いておくのはもったいない。そこで、定期預金や国債、一時払いの保険など、元本割れしない、少しでも利率のいい金融商品に預けることをお勧めします。それが出来たら、増やすお金です。10年以上使わないお金は、株や投資信託、外貨預金に預けるといいです。10年あれば上昇、下降を繰り返しながらおおむね3~5%のリターンは狙えます。

Q. 貯蓄を増やす方法は?

先ほど紹介した調査によると、28%の人が「貯蓄を全くしていない」と答えています。貯蓄をするためには、1つ目は収入を増やすこと、2つ目は支出を減らすこと、3つ目は資産を運用することです。究極、この3つしかありません。収入を増やすというのは、副業を始めることや週末ダブルワークする、フリマアプリなどでモノを売るということです。生涯収入を増やすためには、60歳の定年を65歳やそれ以上に延ばすことも有効です。支出を減らすことは、家計簿をつけて支出を管理し、収入の2~3割を貯蓄に回すことです。3つの財布に分けて、家計を管理することで、将来の不安に備えることができます。きょうからでも意識することを始めましょう。

櫻井浩二インサイト
放送局:RKBラジオ
放送日時:毎週月曜~木曜 6時30分~9時00分
出演者:櫻井浩二、田中みずき、中村賢司
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※放送情報は変更となる場合があります。

GW宿泊料が上昇!予約も取りづらいとの声に「国内と外国人の二重価格にしたら?」

4月26日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)は、金曜コメンテーターで郵便学者の内藤陽介さんと番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、国内宿泊料金の高騰について意見を交わした。

ゴールデンウィークの宿泊料金が上昇している。日経新聞の調査を見ると、初日の4月27日、明日の平均客室単価が前の年より1割以上高いホテルが3/4に上った。円安による訪日外国人の増加が稼働率を押し上げ、価格上昇につながっている。人手不足は深刻で、宿泊やサービスの制限につながる可能性も出ている。

寺島アナ「内藤さん、上がってますね」

内藤「昨日(自分が関わる)イベントの設営がありまして、首都圏以外のところから業者のかたがブースを出しに来られるんですけれども、宿泊にお金がかかっちゃって大変だという声をいろんな方から聞きました。場所が浅草なものですから、その界隈は本当にホテルがすごく高くなっています。予約も大変だって皆さんおっしゃっていましたね」

日本政府観光局によると3月の訪日客数は約308万人と、単月として過去最高となった。都ホテル京都八条では予約の半分近くをインバウンドが占める。東京のホテルでも「昨年はほとんどいなかったインバウンドの需要が強く、予約の50%くらいになりそうだ」という。コロナ禍前と比べても客室単価は高くなっている。

寺島「文化放送がある浜松町にもホテルはいくつもあるんですが、その中の一つにたまたまこの前お話を聞いたところ、そのホテルに関しては8割が外国人客だそうです。やっぱり多いんですよね」

内藤「国によっては国内料金と外国人料金の二重価格になってるとこがあるじゃないですか。円安が急激に進んで外国人の負担が少ないというのであれば日本も二重価格にしていいような気がします」

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