「就活は冒険に出るつもりで乗り切って!」石井てる美から就活生へアドバイス!

コロナ禍の中、行われている今年の就職戦線は、これまでとは大きく様変わりしているようだ。パソコンでのリモート面接が当たり前になり、自分の魅せ方、アピール方法もこれまでとは違う準備、スキルが必要になってきている―― ラジオNIKKEIでは、毎週火曜日の夜に『シューカツHANGOUT』、『ネイビーズアフロのレディGO!HYOGO』の2つの就活番組を放送中。悩める就活学生の皆さんに役立つ情報と、内定ゲットへ向けた熱いエールを送っている。『シューカツHANGOUT』でパーソナリティを務める石井てる美氏は、東大卒の肩書を持つお笑い芸人。番組では自身の就活経験を生かし、就活生に寄り添った的確なアドバイスを送っている。石井氏に就活、仕事に対する想いと就活学生へのアドバイスを聞いた。

石井さんは東京大学のご出身だそうですが、そもそもお笑いの世界に入ろうと思ったきっかけは何ですか?

石井:友達を笑わせたり、人前で歌やダンスをして見ている人に喜んでもらうことが子供の頃から大好きでした。なので表現の世界への憧れはありつつも、「ちゃんと勉強をしていい大学に入っていい会社に入るのが人生」と思っていて、大学院修了後は規定ルートの通り“いい会社”に就職もしました。しかし、入社して1年が経つ頃に大きな壁にぶち当たってしまい、どうせいつか終わる人生なら、もう1つ人生があったら挑戦してみたかったことを実際にやってみてからにしようと思い、お笑い養成所の門を叩きました。

エリート会社員時代と今とでは180度違う世界という感じがしますが、一番の違いはどこだと感じていらっしゃいますか?また、変わらない点があれば教えてください。

石井:会社とお笑いの世界の一番の違いは、そこにいる「人」だと思います。会社で出会う人は大体同じような大学や家庭環境出身の人が多い印象でしたが、お笑いの世界で出会う人は実に多様なバックグラウンドを持っています。このように、一見180度違う世界のようですが、コンサルティング会社だったらクライアントに満足してもらう、お笑いだったら見ている人に笑ってもらうという、目の前の人に「喜んでもらう」という命題は共通しているので、相手のことを考えながらも、自分に自信を持ち、勇気を振り絞って新しい価値を提案していく、というところは非常に似ていると思っています。

現在、パーソナリティを担当されている『シューカツHANGOUT!』の番組内容について簡単にご紹介ください。

石井:就職活動をテーマに、“働くこと”や“キャリア”について考えていく就活生応援番組です。毎回テーマを設けて、人事コンサルタントの杉浦二郎さんと新卒就活経験のある私でテーマを深堀りしていきます。就活市場の最新ニュースを紹介したり、就活やキャリアに悩める学生さんからの質問に答えていく「就活・インターンお悩み相談室」のコーナーもあります。また、企業の採用担当者の方をゲストに招いてお話を伺うこともあります。学生さんの不安をできるだけ取り払い、果敢に就活に挑む勇気を与えられるような番組を目指しています。

今回のコロナ禍で就職戦線も大きく変わったと思いますが、実際に就活学生の声を聞いてみてどんな印象をお持ちですか?

石井:就職活動は学生さんにとって、人生で初めて自分自身の価値観や経験値で人生を切り拓いていく活動です。しかも、実際の面接では、理由もよく分からずにノーを突きつけられるという経験をすることになります。昨年までは学生に有利な売り手市場と言われていましたが、それでも就活中は不安に苛まれるものです。加えて今年のコロナ禍となれば、「就活ってこういうものだ」というこれまでの前提も崩れて、より先行きの不透明さに不安を募らせる学生さんも多いかもしれません。ただ一方で、番組に寄せられるメッセージには、リモート就活にスムーズに対応したり、会社の希望条件をこれからの時代に合わせたものに変えたりと、予想外の変化に順応する逞しさや柔軟性を持ち合わせている方も多いと感じます。外部環境の変化を注視し、自力で仕事を見つけていく覚悟をもとに、不確実な未来に適応していけそうな学生さんが一定数いらっしゃるという印象です。

今、就活を上手に乗り切り、希望の会社に就職するために一番大切なことは何だと考えていらっしゃいますか?

石井:就活に限らず言えることですが、「準備」だと思います。自己分析をして、相手の会社のこともよく知って、さらにリモート面接の練習など、できる「準備」をしっかりして就活に臨むことは、対面で人と会わない形の就活が主流となりつつある今、より一層大切になってきています。しかし(これを言ってしまうと身も蓋もないかもしれませんが)、結局は会社に入ってみないと分からないことがほとんど、ということです。自分が就活時に「希望の会社」と思って入社しても、具体的な仕事内容や上司とのめぐりあわせなど、よくも悪くも予測不可能なことが起きるのが人生です。本当にあなたにとって「いい会社」かどうかは未来に行ってみないと分からないのです。なので、就活の時点でできる限りの準備や行動をして全力を尽くしたら、あとはご縁のあったところに入って頑張ると割り切ることも大切だと思います。

最後に、全国の就活学生、番組リスナーに向けてエールを送っていただけますか?

石井:新卒の就職活動をメインテーマにした番組ではありますが、キャリアや生き方と言った大きなテーマに通じる話も多くあり、既に社会に出てしばらく経つ私も就活生から学ばせていただいています。就活中はどうしても落ち込んでしまうことや不安に襲われることもあるかもしれませんが、それはみんな同じです。そんな気持ちを吐き出して、少しでもラクになって前向きに就活に取り組めるお手伝いをさせていただければ嬉しいです。些細なことでも番組へのメッセージやお悩みなどなんでもお待ちしています。今は昔と違って転職も当たり前の時代になっています。新卒で入社した会社でどうしても自分の人生の目標たどり着かなくてはなどと自分を追い詰めるのでなく、冒険にでも出るつもりでワクワクしながら、これからの人生の最初の扉を開ける感覚で就活を乗り切って欲しいと思います。どこに行っても誠実に努力を続けていれば人生は良くなるようになっていますので!

石井 てる美(いしい てるみ)
ワタナベエンターテインメント所属のお笑い芸人。東京大学卒業、同大学院修了後、外資系経営コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーへ入社。同社を1年余りで退社し、かねてからの夢だった(というよりは、人生がもう1つあったらやってみたいと思っていた)お笑い芸人を目指し、タレント養成所へ入学。卒業後デビューを果たす。TOEIC990点。著書に「私がマッキンゼーを辞めた理由―自分の人生を切り拓く決断力」(角川書店)がある。『シューカツHANGOUT!』(ラジオNIKKEI)ではパーソナリティを務め、就活学生に熱いエールを送り続けている。

シューカツHANGOUT!
放送局:ラジオNIKKEI第1
放送日時:毎週火曜 18時30分~19時00分
出演者:石井 てる美(お笑い芸人) 杉浦 二郎(株式会社モザイクワーク代表取締役)
番組ホームページ
公式Twitter

就職活動をテーマに“働くこと”や“キャリア”について考える就活生応援番組。就活に挑む学生の不安を和らげたり、就活の仲間に出会える“たまり場(HANGOUT)”となるような番組を異色の経歴を持つお笑いタレント、石井てる美がお届けします。

※該当回の聴取期間は終了しました。

鈴木おさむ“小説SMAP”メディアでの取り上げられ方に言及「テレビの本ですが、やはりテレビでは紹介しにくいわけです」

科学者の茂木健一郎がパーソナリティをつとめ、日本や世界を舞台に活躍しているゲストの“挑戦”に迫るTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」(毎週土曜 22:00~22:30)。 4月13日(土)、4月20日(土)の放送ゲストは、ベストセラー作家への道を歩んでいる、元放送作家の鈴木おさむさんです。20日(土)の放送では、著書である“小説SMAP”こと『もう明日が待っている』(文藝春秋)の内容や、出版前の裏話などについて伺いました。


鈴木おさむさん



1972年生まれ、千葉県出身の鈴木さん。19歳で放送作家としてデビューし、それから32年間、さまざまなコンテンツを生み出してきました。
2024年3月末をもって放送作家・脚本家を引退。現在は、「スタートアップファクトリー」を立ち上げ、スタートアップ企業の若者たちの応援を始め、コンサル、講演などもおこなっています。
3月27日(水)に刊行した著書『もう明日が待っている』は、発売2日で累計発行部数15万部を突破。同著の著者印税は、すべて能登半島地震の義援金として寄付されます。

またTOKYO FMでは現在、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのリーダー・陣さんとともに音楽チャートラジオ番組「JUMP UP MELODIES」(毎週金曜13:00~14:55)のパーソナリティもつとめています。



鈴木:(『もう明日が待っている』には)「黒林さん」というプロデューサーも出てきます。(本名は)黒木(彰一)さんと言って、54歳でお亡くなりになられた方です。ずっと一緒に番組を作っていて、この(小説の)なかでもマイケル・ジャクソンを(SMAP×SMAPに)引っ張ってきた、すごくファニーなキャラクターの人です。

茂木:あれもすごいことでしたね。

鈴木:そうです。マイケル・ジャクソンを呼んでね。「まぁ、小説だからいいか」ということで、呼んだ金額まで書いているんですけど(笑)。その黒木さんがご病気で、「もしかしたら危ないかも」と思って。だから今回、よりスタッフの話を残したんですよ。

ちょうど、この本のゲラ(※誤字・脱字などのチェックをおこなうために仮に印刷した印刷物)が全部出てきたときに、黒木さんのご病気が少し悪くなって、「会いたい」と言われて会ってきたんです。

それが金曜日だったのですが、(出版元の)文藝春秋に頼んで、ゲラをまとめて表紙を付けて仮の本にして渡すことができたんですよね。たぶん読んでくれて、その夜に「おもしろかったです。ありがとうございます」というメールが来ました。シンプルな文でしたが、メールを打つのもしんどかったと思います。なぜなら、金曜日に読んでいただいて、月曜日の夜にお亡くなりになられましたから。それぐらい体力的にも限界のなかで(本を読んで、メールをくださった)。

茂木:でも、間に合ってよかったですね。

鈴木:そうなんです。それでお葬式に行ったら、娘さんが「うちの父は本を読むのが本当に好きな人で、最後の本がこの本になりました」と言ってくれて。だからそこも含めて、僕らスタッフのなかでも本当に最後に「〇(丸)」を付けることができたというのもあります。

でも僕がおもしろいなと思うのは、テレビのためにずっとやってきて、言ってみれば(『もう明日が待っている』は)テレビの本なんですけど、やはりテレビでは紹介しにくいわけですよ。

茂木:いろいろな事情でね。

鈴木:はい。テレビのランキング番組の“(小説売上)ランキング”に入っているのですが、(紹介されるのはタイトル名と僕の名前)「『もう明日が待っている』鈴木おさむ」だけで、SMAPの「ス」の字も言わない。

それは仕方がないんです。だけど、放送作家が最後にテレビの本を書いて、それがテレビで紹介されないというのもおもしろいし、だからこそ絶対にミリオン(100万部)売れてほしいと思います。

番組では他にも、鈴木さんが今後の目標について語る場面もありました。


(左から)鈴木おさむさん、茂木健一郎



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4月20日(土)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年4月28日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:Dream HEART
放送エリア:TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネット
放送日時:毎週土曜22:00~22:30
パーソナリティ:茂木健一郎

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