坂本冬美も駆けつけた「名物パーソナリティ引退の花道」

東海ラジオの名物パーソナリティ松原敬生(74)が、6月30日、アナウンサー生活最後の放送に臨んだ。松原は、局アナとして、定年後はフリーとして、演歌・歌謡曲番組を中心に52年間、第一線で活躍してきたが、体調不良を理由に6月末での現役引退を発表していた。

演歌・歌謡曲の歌手たちが、ぞくぞく登場

最後の放送は『松原敬生の日曜も歌謡曲』(6月30日12:00~13:55)番組は、長い付き合いの前川清からの声のメッセージで始まった。前川は「大雨で客がほとんどいなかった公開録音」や「歌好き松原」のエピソードなどを披露した。

同じく親交の深い、すぎもとまさと、坂本冬美、市川由紀乃らは電話で(中村美律子は録音で)出演し、松原に感謝の気持ちを表し、ねぎらいの言葉をかけた。そのときに松原は、自分のことより彼らの新曲や舞台の話題に触れ、相手への気遣いをみせた。そのおもいやりに、音楽関係者の信頼を得てきた理由が感じられた。

歴代のパートナーたちも駆けつけた

番組には、リスナーから数多くのメッセージが寄せられ、これまでパートナーを務めたパーソナリティたちも駆けつけ、昔話に花を咲かせて大いに盛り上げた。また、松原はCD歌手でもあり、この日の放送では、持ち歌の中から「おまえとともに」「わが娘よ」「哀愁のトラッカー」そして最後は「思い出をありがとう」が紹介された。

坂本冬美が花束を抱えてスタジオへ

最後の曲「思い出をありがとう」のあと、いよいよ番組のエンディング。数十分前に電話で出演した坂本冬美が花束を持ってスタジオの中へ。サプライズ演出で花束を渡し、やさしく抱擁。坂本は「どうしてもありがとうが言いたくて、会いにきました」「長い間、お疲れ様でした」と声をかけた。感極まった松原は言葉を振り絞るように「ありがとう」と答えるのが精いっぱいだった。

「感謝」

松原は「感謝」という言葉を何度も口にし、最後に華やかな舞台が用意されたことに「アナウンサー冥利に尽きる」「この仕事をしていてよかった」そして、これもまた振り絞るように、これまでなかなか言えなかった「家族への感謝」そして何より「リスナーへの感謝」の言葉で最後の放送を結んだ。

「わがアナウンサー生活に悔いはなし」

松原が敬愛する石原裕次郎の「わが人生に悔いはなし」をB.G.M.に「アナウンサー生活に悔いはなし」と語った松原。これまでも「アナウンサーだから、いろんな方とお話しさせていただくことができた」と謙虚な気持ちを口にすることがあった。この謙虚さを肝に銘じて仕事に取り組んできたことも、名物パーソナリティとして、半世紀以上に渡って活躍してこられた大きな要因だろう。

松原敬生の日曜も歌謡曲
放送局:TOKAI RADIO
放送日時:2019年6月30日 日曜日 12時00分~13時55分

※該当回の聴取期間は終了しました。

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