燃え殻、書評を依頼した江口拓也へのアドバイスは?「パッションで!」
12月2日(水)のTOKYO FM『TOKYO SPEAKEASY』は、作家・燃え殻さんと、声優・江口拓也さんが登場。お二人が仲良くなった経緯や、江口さんが書評を寄稿している燃え殻さんの著書『相談の森』の話、さらに二人に共通するという仕事観などで、1時間たっぷり盛り上がりました。(TOKYO FM『TOKYO SPEAKEASY』12月2日(水)放送分)
江口拓也、急遽出演オファー快諾!「マネージャーがどうにかしてくれる」
出会ったきっかけはTwitter! お互いを盗み見?
江口拓也、自身のフォトブックは男性だらけで撮影!?「飲みながらやる?」
『相談の森』江口拓也による書評、燃え殻が贈ったアドバイスは?
燃え殻「迷いながらもやるっていうことは変わらない」二人に共通する仕事観
江口拓也、急遽出演オファー快諾!「マネージャーがどうにかしてくれる」
今回、江口さんは加藤シゲアキ(NEWS)さんの代役で急遽出演が決定しましたが、すんなりオファーを快諾してくれたんだそう。番組冒頭では、放送までのいきさつを語りました。
江口:今回は急遽呼んでいただきまして。
燃え殻:こちらこそ本当に、ありがとうございました。NEWSの加藤シゲアキさんが、コロナにね。本当に心配していて。一日も早く回復していただけることを祈っております。そして、江口さん……(笑)。
江口:びっくりしましたよ。急にLINE飛んできて。「ご相談が」みたいな(笑)。
燃え殻:(笑)。まず、スタッフの人がね「どうしましょう」って。どうしようかっつって。江口さんにね、LINEを送ったじゃない。したらそのラインに「どうにかします」って(笑)。
江口:うちの事務所のマネージャーがどうにかしてくれるんですよ。
燃え殻:尊いなあ。尊いわ。
江口:マネージャーを信用しているので(笑)。そこからが早かったですね。
燃え殻:早かった。あんなに早いことあるんだと思って。
出会ったきっかけはTwitter! お互いを盗み見?
燃え殻さんと江口さんの出会いはTwitterがきっかけ。そこから二人でお酒を飲みに行き、仲を深めたんだそうです。
江口:そもそもね、燃え殻さんとの出会いはTwitterで。僕が一方的にね。ある日リツイートで回ってきた燃え殻さんの文章を見て、素敵な文章を書く人だなと思って。肩書を見たら、どうやらいろんなことをやっていらっしゃる。
燃え殻:訳が分からないよ、と。
江口:(笑)。本当に、どういう人なんだろうと思って。いろいろ見ていたら面白い方なんだと思って。それこそ『TOKYO SPEAKEASY』も盗み聞きみたいな感じですけれども、僕も盗み見していて。(Twitterの)タイムライン全部盗み見なんですけど(笑)。ある日ね、(燃え殻さんから)DMを送っていただいて。
燃え殻:僕もね、盗み見していて(笑)。
江口拓也、自身のフォトブックは男性だらけで撮影!?「飲みながらやる?」
燃え殻さんのハンドルネームの由来である馬の骨「燃え殻」の曲紹介を受け、そこから江口さんのフォトブックについての話題に。ロケや撮影の仕方が少し変わっていたんだそうです。
江口:僕が一番リラックスしている姿を写し出した写真集を、出させていただくことになりまして(笑)。セカンドフォトブックとしてね、バリに行ったときの写真集なんですけれども。
燃え殻:これね江口さんね、フォトブックを出すっていうことで「男として上がった」っていうことで凄いなと思ったんだけど。
江口:どういうことですか(笑)。
燃え殻:どういう感じで撮ったの?
江口:そもそもワニブックスさんから、29歳の時にお声をかけていただいていて、20代最後のありのままの雰囲気を残しておいたら面白いかもと思って。カメラマンさん、スタイリストさん、メイクさん、同行していただける方全員男で行ったんです。僕、カメラ目線で「キメ」みたいな、苦手なんですよ。だから、ざっくばらんにじゃないですけど、もう「はい次、次、次!」みたいな。テンポ感で行きたいみたいな。
燃え殻:テンポ感大切にしてるね。
江口:めちゃめちゃテンポ感ですね。ある意味、みんながダレないようにみたいな。なんなら「飲みながらやる?」みたいな。カメラマンさんも飲んで、スタイリストさんもメイクさんも飲んで。
燃え殻:で、みんな男の人なんだ。
江口:はい。最後のデザインだけ女性の人に頼んで。一応ね、女性の方に見ていただきたいっていう。
燃え殻:いや、普通のこと言っていいですか。今ほら、髪色とかも違うじゃない。全然印象が違うよね。
江口:今はやばい髪色になってますけども(笑)。黒髪でしたからね。黒髪短髪でしたから。
燃え殻:やっぱりさ、役と一緒で、イメージ違く出来るんだね。
江口:こればっかりはカメラマンさんの写し方ですね。
燃え殻:ほんと(笑)?
『相談の森』江口拓也による書評、燃え殻が贈ったアドバイスは?
燃え殻さんの著書『相談の森』の書評をお願いされたという江口さん。2000字以上という依頼に戸惑う江口さんに、燃え殻さんはあるアドバイスを贈ったそうです。
江口:書評もね、やらせていただきましたけれども。
燃え殻:江口さんにね、書評を書いてもらって本当に良かったと思って。でも人生相談の書評って難しいじゃん。
江口:そうですね。しかも2500字って最初お伺いして。
燃え殻:うん。で、俺「もっと減らして」って言いましたよ。
江口:(笑)。でも頑張りました。2200字から300字くらいは。
燃え殻:いやもう凄かった。「どうやって書けば良いんですか」って江口さんから(連絡が)来たから「パッションですよ」って(返して)。
江口:あははは(笑)。なかなかないですよ、これ。「はいそうですか」とはならないですよ。
燃え殻:でも、江口さんだから。「パッションで」っていう(笑)。僕も、(江口さんの)話しているような、この空気感みたいなものが読んでいる人に伝わったらと思って。
江口さんのファンの人たちが読んでくれたら多分「あ、そういうもんなんだ」って思ってくれるんだろうなって。僕の周りの人たちも「面白い!」って言ってくれて。ああなるほど、やっぱりパッション強ぇなって(笑)。
江口:あはははは(笑)。まあ、ある意味反則ですからね。
燃え殻:反則でもやっぱりね、ドッカーンとくるっていうね。でも本当に、僕あれ読んで嬉しかった。
燃え殻「迷いながらもやるっていうことは変わらない」二人に共通する仕事観
それから話題は、初めて二人で会った時の話に。読者から燃え殻さんへの人生相談の連載を書籍化した『相談の森』ですが、その日は燃え殻さんから江口さんへ人生相談をしていたんだそう。燃え殻さんは江口さんより年上ですが、江口さんの見事な返しについ反省してしまったと言います。さらに、二人が「似ている」と思う仕事に対する考え方についても語りました。
燃え殻:あの時、結局僕も江口さんにいっぱい相談して。それも、風呂場で落ち込んだくらいなんですから。「ちゃんと前向きになりなさい」くらいのことを言われたんですよ。
江口:あはははははは(笑)。
燃え殻:(その日)俺がね「俺さ、これからさ」とか。「これさ、どうやってやってったらいいのかな」とか。初対面の人に訊く話じゃないだろっていうのを訊いたらね、「前向きに行ってくださいよ」みたいな。「酒足りてないんじゃないんですか」みたいな感じで言われ。「この人に人生相談してもらったほうが良いんじゃないか」っていう。お互い人生相談してたよね。
江口:そうですね。でも僕が言えることなんて、燃え殻さんはとにかく文章が凄いし、そこから何をやっていこうかっていう展望も凄いし。あとはこの方はやるだけなんだなみたいな。進むだけなんだなって。
燃え殻:自分でやっていて分かったのがね、「作家」みたいなことを今やらせてもらっているけれども、もっと一人で仕事するもんだと思ってたの。でもね、そんなことはなくてね。僕は、その前が美術制作を、今でもやってるんだけど。それってもう本当に集団の中の一人で。(作家は)「そうじゃない職業なんだろう」と思ってたんだけど。これも集団の中にまみれて、ある意味自分を引っ込めるところもあるし、自分を張らなきゃいけないっていうところもあるし。
で「あ、一緒なんだ」って思って。そうしたらね、少しやれるようになったのよ。迷いながらもやるっていうことは変わらないからさ。仕事ってどんな仕事もだけど、掘っていったら近しいなって思った。
江口:そうですね。集まっている人間がいますもんね。
燃え殻:だからさっきのフォトブックじゃないけどさ。「じゃあここは男性陣っていう座組みにして、デザイナーを女の人にしよう」とかって、そうして出来上がるものがさ、江口さんの表情だったりとか、多分違ってくるじゃない。それが「ベストの29歳の自分っていうのを残せる」って踏んだわけじゃない。そうやって仕事をするっていうところが、僕と江口さんが似ているところなんですよ。
だから僕も本を出すときに、この本が家にあった時に心地が良いものであってほしいし、本屋さんに並ばれたときに目立っていてほしいんですよ。でもこれってすごく難しいじゃないですか。それをみんなで考えたりとか、自分としても意見を出して、これでダメだったら責任取るっていうところまでやるのが、苦しいけど好きなのかもしれない。
江口;ああ〜、でも本当にわかりますね。すり合わせるのが好きなんだと思います。
燃え殻:そうだよね。多分そこが似てるのかもしれない。
江口:はい。だからそういうパッションもあったんだろうなって思います。
Twitterハッシュタグは「#speakeasy」
※放送情報は変更となる場合があります。