SEKAI NO OWARIの4人がリラックスモードで贈るラジオ番組『SEKAI NO OWARI “The House”』

2022年に結成15周年を迎える4人組バンド・SEKAI NO OWARI。2007年に「世界の終わり」を結成し、2010年にインディーズデビュー、翌年8月にシングル『INORI』でメジャーデビューを果たし、バンド名を現在の「SEKAI NO OWARI」に改称。2013年に「End Of The World」名義で世界展開でのプロジェクトを始動し、同年1月にはフランス・カンヌで初のヨーロッパ・ライブを敢行しました。その後は『RPG』や『炎と森のカーニバル』、『Dragon Night』など、多数のヒット曲をリリース。ドラマや映画の主題歌にも多く起用され、ポップでキャッチーな楽曲はもちろん、ライブで披露されるテーマパーク型の世界観の演出などが幅広い世代から支持されています。

コミカルかつ中毒性のあるダンスが話題となっている『Habit』(6月22日にリリース、4月28日に先行配信がスタート、映画『ホリック xxxHOLiC』主題歌)は、TikTokなどのSNSを中心に流行。「オリコン週間ストリーミングランキング」(7月27日発表)で5週連続、「Billboard JAPAN HOT BUZZ SONG」(集計期間:2022年7月18日~7月24日)で7週連続の首位を獲得し、国内外で空前のブームを巻き起こしています。

本記事では、SEKAI NO OWARIメンバー全員でお送りする『SEKAI NO OWARI “The House”』(TOKYO FM)をご紹介します。

SEKAI NO OWARI出演 TOKYO FM『SEKAI NO OWARI “The House”』

2020年4月にスタート。TOKYO FMをキー局にJFN系列で放送されている番組です。『SCHOOL OF LOCK!』内で放送されていた『セカオワLOCKS!』(2011年9月・11月、2012年4月〜2020年3月)の実質的な後番組であり、メンバー4人全員が出演します。

4人だけの家のリビングに集まって会話をするようなリラックスした雰囲気で、バンドの近況やプライベートトークはもちろん、メールを通してリスナーとの交流も繰り広げます。

SEKAI NO OWARI “The House”
放送局:TOKYO FM 他37局ネット
放送日時:毎週土曜 22時30分~22時55分
※放送局によって日時が異なる場合があります。
出演者:SEKAI NO OWARI
番組ホームページ

Twitterハッシュタグは「#TheHouse」

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※放送情報は変更となる場合があります。

メンバーによる楽曲解説、制作裏話が聞ける

楽曲の制作解説やエピソードが聴けるのも番組の魅力のひとつ。2021年7月31日・8月7日の放送では、2021年7月21日にリリースされたオリジナルアルバム『scent of memory』の収録曲をリスナーからのメッセージを交えながら解説しました。

TOKYO FM開局50周年アニバーサリーソングにも起用された『周波数』は、その制作背景について語られました。この曲は1回目の緊急事態宣言の時に録音されたもので、納期も迫る中、各パートの奏者とリモートでやりとりする初の試みだったとのことです。自宅のスタジオではピアノと歌のみをメンバーだけで録音した事にも触れ、Nakajinさんは「実験室みたいに録ってた」と制作当時を振り返りました。

「ドラマの主人公」「ドライブ」「爆音」…テーマに沿った選曲企画

番組開始当初から定期的に行われているのが、各メンバーが1曲ずつ選曲した楽曲をお届けする「選曲企画」です。

これまで「自己紹介代わりの1曲」(2020年4月19日放送)や「自分がドラマの主人公になれる曲」(2020年11月8日放送)、「ナイトドライブソング」(2021年9月18日放送)、「爆音推奨ソング」(2021年10月30日放送)など、さまざまな切り口でお届けしてきました。メンバーによる選曲の解説や、各々の音楽観が垣間見えて来るのが楽しい人気企画です。

この記事を書いた人

radiko編集部

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「観光客」だけでなく「地域住民」の満足度も目標値に オーバーツーリズム対策と課題

ジャーナリストの佐々木俊尚が10月4日、ニッポン放送「新行市佳のOK! Cozy up!」に出演。オーバーツーリズム対策について解説した。

※画像はイメージです

オーバーツーリズム対策、宮島では訪問税がスタート

世界遺産・厳島神社で知られる宮島(広島県)を訪れる観光客らから、廿日市市が1人100円を徴収する「宮島訪問税」が10月から始まった。観光客が過剰に訪れ、環境や住民生活に悪影響を及ぼす「オーバーツーリズム」対策に役立てられる。

新行)「宮島訪問税」は市が制定した条例に基づく地方税で、島に渡るフェリーの乗船料に上乗せされます。市は年間で約3億円の税収を見込んでおり、公衆トイレや旅客ターミナルの維持管理、電柱の地中化などにあてられるそうです。

佐々木)ある程度対策しないと成り立たないぐらい、観光客がたくさん来てしまっている状況ですよね。海外からの観光客は、これまでだと2000万人台ぐらいでしょうか。コロナ禍から復活してきていますが、中国人はまだそれほど来ていないので、中国からの観光客が全面的に回復すると3000万人くらいになるかも知れません。

新行)そうですね。

佐々木)外国からの観光客が世界一多いのはフランスで、ヨーロッパ大陸内だからというのもあるけれど、6000万人~7000万人くらいだと言われています。日本もその数字を狙っていますが、日本人の半数ぐらいの人口が来たらどうなるのか。

特定の観光地に偏りすぎている ~「何を魅力として打ち出すか」を考える

佐々木)ただ、数を見るとすごく偏っています。山だったら富士山しか行かないとか、京都や宮島、東京であれば銀座など、特定の場所に集中してしまう問題がある。まずはこれを分散させることですよね。

新行)分散させる。

佐々木)そのためには「何を魅力として打ち出すか」を、もう少し考えた方がいいのではないでしょうか。

観光名所に行っても人が多すぎて楽しめない

佐々木)昔、キューバのハバナへ旅行に行ったことがあります。ハバナにはヘミングウェイが通っていたバーがあるのです。カウンターで「渋い夕暮れを眺めながらモヒートを飲みたい」と思って行ってみたら、「100人いるか」と思うほど多くの観光客がいました。

新行)そうなのですね。

佐々木)大群衆になっていて、まったく楽しめませんでした。そんなところに行っても観光的な風情がないではないですか。

新行)ゆっくり楽しむという感じではなくなってきますよね。

佐々木)昔は観光地に行き、「観光地の名前が入った土産を買って帰る」というパターンが多かったと思いますが、現在はそういうものを求める人は減っていると思います。

観光客が少ない「自分だけが知っている店」に行きたい

佐々木)私の友人が「Airbnb(エアビーアンドビー)」という民泊の物件を持っているので、外国からの観光客がどんなことを言っているのか聞いたら、「観光客の来ないところを教えてくれ」と言われるそうです。

新行)なるほど。

佐々木)中国や台湾からの観光客も、何度も日本に来ていると、最初は富士山や銀座に行くけれど、「観光客が少ない自分だけが知っている店に行きたい」となってくる。渋谷の代々木上原は、あまり外国人に知られていない街だと思いますが、おしゃれな店が多いですよね。なぜか台湾人の観光客が、あの辺りの飲食店で食べているのです。

新行)そうなのですか?

佐々木)店の人たちにそれとなく「あの人たちは台湾から来ているようだけれど、なぜこんな店を見つけたの?」と聞いたら、「SNSの口コミで見つけた」と言っていたそうです。共有されている「密かな情報」があるらしいので、そういうものをうまく活用することが大事ではないかと思いますね。

「何もないけれど素晴らしい土地」が日本にはたくさんある ~富山県の素晴らしさをイギリスの記者が紹介

佐々木)『クーリエ・ジャポン』という海外メディアを紹介する日本のウェブサイトがあって、そこに英紙『デイリー・テレグラフ』の記事が紹介されていました。デイリー・テレグラフの記者が富山県に行くのですが、「富山はどんなところか?」と日本で周りの人に聞くと、「山があって海がある」しか答えないのです。

新行)そうですか。

佐々木)自分の周りでも、海外から来た観光客で富山に行った人は誰もいない。でも富山に行ってみたら、素晴らしくよかったそうです。北アルプスの雄姿が広がり、目の前には魚の旨い富山湾があって、素晴らしい水田が広がっている。昔からの板塀の日本家屋が並んでいて、「これぞ日本の極地」というような場所であり、「みんなここに行った方がいい」という記事を書いているわけです。

新行)なるほど。

佐々木)金沢や軽井沢は有名だけれど、同じ北陸新幹線でも富山にはあまり行きませんよね。日本人でさえ行く人は少ないのではないかと思います。でも、そういう「何もないけれど素晴らしい土地」が日本にはたくさんあるのです。

「住民なりきり旅行」のようなオーバーツーリズムにならない打ち出し方が必要

佐々木)私は最近、旅行に行くとホテルではなく民泊に泊まるのです。民泊だとキッチンがついているではないですか。料理するのが好きなので、地元の道の駅や農協の直売所、漁協などに行って魚や野菜を買い、地元住民になりきった気持ちで料理して食べるのです。

新行)いいですね。

佐々木)町を手ぶらで歩き、「この町にも長い間住んでいるな」と勝手に思い込むような、ロールプレイング的な「住民なりきり旅行」も楽しいです。そういうものはオーバーツーリズムにならない、別の打ち出し方ではないかと思います。

新行)観光名所だけを打ち出すのではなく。

「地元の人も満足できて観光客も満足できる」というところを最終的な目標地点にする

佐々木)観光が目指すべき目標値において、みんな「観光客の満足度」や「観光客の数」を言うではないですか。それだけではなく、ハワイが実施していますが、「地域住民の満足度」も目標値に入れようと動いています。

新行)住んでいる方々の環境なども考えなければいけないですよね。

佐々木)観光客の人も、地元住民から嫌われたくはないでしょう。でも、もはや京都の人は観光客を嫌っていると思います。バスも乗れないですし。それでは観光の目標値になっていない。「地元の人も満足できて、観光客も満足できる」というところを最終的な目標地点にすることが大事ではないでしょうか。

2024年から日帰り客への入域料を導入するベネチア

新行)読売新聞には、ベネチアの例が大きな記事で出ています。宿泊ベッドが人口を超えたそうです。

佐々木)すごいですね。

新行)ベネチアは来年(2024年)春から試験的に、日帰り客を対象に入域料を導入するそうです。

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