岡村隆史が28年続けるラジオ番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』の魅力

2022年4月に放送29年目へ突入した『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)。途中、岡村隆史さん単独による期間を挟んで、2020年5月から再びコンビで放送している『ナイナイANN』の歴史と魅力に迫ります!

『ナインティナインのオールナイトニッポン』とは

ナインティナイン(岡村隆史さん・矢部浩之さん)がパーソナリティを務める冠ラジオ番組。第1期は、1994年4月から2014年9月まで20年半にわたって放送、2020年5月より第2期が放送中です。半世紀以上の歴史を誇る『オールナイトニッポン』において、通算1000回を超える放送回数の記録を打ち立てており、岡村さんは単独でのパーソナリティ担当期間を含め、レギュラーパーソナリティの最長記録を更新中です。

ナインティナインのオールナイトニッポン
放送局:ニッポン放送
放送日時:毎週木曜 25時00分~27時00分
出演者:ナインティナイン(岡村隆史・矢部浩之)
番組ホームページ
公式Twitter

Twitterハッシュタグは「#ナインティナインANN」

※放送情報は変更となる場合があります。

「少年ナイフ」から人気芸人へ…第1期(1994年4月~2014年9月)

1994年4月、月曜2部(毎週月曜27時〜29時)で『ナインティナインのオールナイトニッポン(以下:ナイナイANN)』がスタート。当時岡村さんは23歳、矢部さんは22歳の若さでの抜擢でした。記念すべき第1回のFAXテーマは「オレらを嫌いなヤツ」。岡村さんが「少年ナイフ」と振り返る若手時代は、初回からお互いが嫌いなタレントやつまらないテレビ番組を言い合うなど、毒舌で尖ったトークが特徴的でした。1994年7月、前任の福山雅治さんの後を継ぐ形で、スタートからわずか3ヶ月の速さで木曜1部(毎週木曜25時〜27時)へと昇格します。

程なくしてナイナイは、『めちゃ×2モテたいッ!』や『めちゃ×2イケてるッ!』(ともにフジテレビ系)を始めとしたテレビ番組で大ブレイクし、一躍人気芸人の仲間入りを果たします。ラジオでは、ノーコンプライアンスの過激な下ネタトークや有名人たちとの抗争はもとより、「反町ッス!」や「ジャネット」など伝説的な名物コーナーを量産。リスナーの心をがっちりと掴み、深夜ラジオの顔となりました。

番組の歴史を網羅したムック本「ナインティナインのオールナイトニッ本」の発売、岡村さんの休養、矢部さんの結婚……。節目節目でさまざまな出来事を挟みながら、番組は2014年4月に放送20周年、6月には『オールナイトニッポン』史上初となる放送1000回を突破。同年9月、矢部さんの『オールナイトニッポン』"卒業"に伴い、20年半、1013回にわたる放送を終えました。

円熟味を増したおじさんトーク…第2期(2020年5月~)

2014年から2020年5月までは、岡村さん単独による『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』を放送。番組の構成は『ナイナイANN』時代を踏襲しつつ、番組イベント「岡村隆史のオールナイトニッポン歌謡祭 in 横浜アリーナ」を2015年から5年連続で開催するなど、リスナーとの距離もより近くなりました。

2020年5月より矢部さんが復帰し、『ナイナイANN』第2期がスタート。2人のフリートークは気負わず、奇をてらわずの大人スタイルへと変化しています。岡村さんがメガネをかけるタイミングに迷う話や、カキフライ定食を巡っての小競り合い、炊飯器の話題で盛り上がり生放送でお米を炊き始めるなど、良い意味でダラダラした大人げないやりとりは、オールドファンにはたまらないかもしれません。

2021年11月には、2年ぶりに開催された「オールナイトニッポン歌謡祭」に矢部さんが初参戦。オープニングで2人はガッチリと握手を交わし、矢部さんはデビュー曲「スタンドバイミー」を披露するなど、観客と一体となって盛り上がりました。

今ではともに50歳を超え、家族も持ったナインティナイン。等身大トークで新たな歴史を刻み続けるおじさんたちとワチャワチャできる、木曜深夜の放送に今後も期待が集まります。

『ナインティナインのオールナイトニッポン』の魅力

かつては笑福亭鶴光さんやビートたけしさん、とんねるず、ウッチャンナンチャン。現在はオードリーに三四郎といった、数多くの人気芸人たちをパーソナリティに起用してきた『オールナイトニッポン』。ちょっぴり過激なトークと、リスナーとの掛け合いによる「芸人ラジオ」の王道を行く『ナイナイANN』は、先述の通り『オールナイトニッポン』レギュラーパーソナリティの最長記録を更新中です。

芸能界の裏話から母校・茨木西高校サッカー部、吉本印天然素材に担当マネージャーの素顔まで、フリートークの話題は多岐にわたります。第2期ではお互いが家庭を持ったこともあり、ほのぼのとした家族との日常を話題にする機会も多くなりました。定期的に登場する人物名やフレーズも数多く、派生コーナーの誕生やトークのネタ振りにも大きな影響を与えています。

ハガキ職人によって繰り広げられる人気のネタコーナーも多数。深夜ラジオらしい独特の悪ノリで、ナイナイやハガキ職人たちが作り上げた悪いキャラクターがリスナーの笑いを誘います。一度離れていた人、番組を初めて聴く人も存分に楽しめる、ナインティナインの魅力が詰まった番組です。

『ナインティナインのオールナイトニッポン』とハガキ職人

『ナイナイANN』と切っても切れない関係の存在が「ハガキ職人」。番組開始当初から現在に至るまで、ハガキでのネタ募集を続けている数少ない番組でもあり、ネタコーナーでは多くのハガキ職人たちが採用を目指してしのぎを削っています。

伊集院光も称賛!ストイックな岡村隆史のこだわり

『ナイナイANN』で特筆すべき点として、番組で紹介されるネタは岡村さん自身が全ての投稿に目を通しているということ。長年にわたり多数のレギュラー番組を抱え、多忙を極める中でも、岡村さんは放送の数時間前には局入りし、限られた時間の中でハガキの読み方やネタの細かな指示を念入りにチェックしています。

2022年5月19日放送の『証言者バラエティ アンタウォッチマン!』(テレビ朝日系)では「芸人ラジオ」をテーマに、『ナイナイANN』構成作家・小西マサテルさん、『オールナイトニッポン』プロデューサー・冨山雄一さんから、ナイナイのラジオへのこだわりについて語られました。深夜ラジオのパーソナリティを長年務める伊集院光さんも「下読みをちゃんとして、矢部くんや構成の反応も見ながらっていう、スターがあれをやるのはすごく大変」と、岡村さんのハガキ選びに対する姿勢に称賛の言葉を贈りました。

ハガキ職人たちの努力に応えるため、ネタハガキ1枚ごとに読み方を変えたりモノマネを随所に盛り込んだりする岡村さん。これらの点を踏まえてネタコーナーを聴くと、また違った楽しみ方ができます。

3ヶ月に1度のお楽しみ「ハガキ職人大賞」

1994年末に開始。番組内でハガキ(メール)が読まれた回数を競う賞レースで、2022年4月には第105回(『岡村隆史ANN』時代も含む)が開催された『ナイナイANN』でも歴史あるコーナーです。原則、3ヶ月に1回(1月・4月・7月・10月の放送1回目)の頻度で発表され、ネタハガキだけではなく、メールやお便りなども採用回数にカウントされます。

放送では1位から3位まで(第98回までは5位まで)発表され、入賞者には順位に応じて『ナイナイANN』の判子が押されたハガキ(1位:50枚、2位:30枚、3位:10枚)が賞品として贈呈されます。第2期(第98回)からはメール部門も新設され、それぞれの1位には特製のノベルティキャップが贈られます。賞品のハガキを使って他番組に送った場合は、ハガキ職人を「破門」扱いにされるルールも存在します。

『ナインティナインのオールナイトニッポン』コーナー紹介

ここからは『ナイナイANN』のコーナーを紹介。ほとんどのコーナーが旬の番組や芸能人、放送中で話題になったネタやキャラクターをもとに発案されています。ネタが採用された職人には、番組オリジナルのノベルティが贈られます。

現在放送中のコーナー

ナイナイタイムライン
若い人たちのタイムラインに流れてきそうな「今っぽいホンモノのニュース」を紹介するコーナー。

僕の点取り占い
駄菓子屋で売られているおみくじ「点取り占い」をモチーフに、自分がツボにハマったフレーズや出来事に独自の採点を添えて投稿するコーナー。第1期の初期から行われており、CM明けやCMとCMとの間にジングルとして流れます。

悪い人の夢
「自分が見た悪い夢の中で起こった話」を投稿する、番組でも人気の投稿コーナー。「夢見ました」から書き始める以外は基本自由。著名人を題材にしたネタが多く、岡村さんがモノマネを織り交ぜながらネタを読み上げるのも聴きどころ。

鎌倉殿の99人
2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』のパロディコーナー。人からモノまで対象問わず、複数で構成されているグループを紹介。

ナイナイ30周年記念漫才
2020年に結成30周年を迎えたナイナイが、リスナーから募集した漫才ネタを披露。EXITや霜降り明星ら旬の芸人から、夢路いとし・喜味こいしといった往年の漫才師までネタの幅は広く、ナイナイテイストでさまざまな漫才が楽しめるコーナーです。

ナイナイ共通テスト
番組スポンサー「エイブル」提供によるコーナー。"大学入学共通テストよりある意味難しい"とされる「ナイナイ共通テスト」に出題されたアホな問題・回答を募集。各月の最終週には10代のリスナーと電話を繋ぎ、ナイナイから出題された問題にリスナーが回答します。

やべっちカレンダー
ライフスタイル情報誌「東京カレンダー」の2021年12月号に、矢部さんのインタビュー記事が掲載されたことから発案されたコーナー。もしも「東京カレンダー」の"矢部浩之バージョン"が出たらどんな名言・格言が入るかを募集。

過去に放送された主なコーナー

今週のインパクト
その週に起きたインパクトのあった出来事を紹介するコーナー。科学ネタからリスナー個人のネタまで幅広いネタが採用されました。現在放送中のコーナー「ナイナイタイムライン」では、趣旨は変わりつつも同様のニュースネタが度々紹介されています。

ジャネット
「番組史上最低のコーナー」と評されることもある下ネタコーナー。ジャネット・ジャクソンが「悪い人の夢」でネタにされていたことから派生する形で誕生。コーナー終了後も「ジャネット祭り」等の単発企画が放送されており、現在も「悪い人の夢」ではコーナーのオチとしてジャネットネタが読まれることも。

セルゲイブブカ
架空の週刊誌「セルゲイブブカ」にどんなスクープ写真が掲載されているか、見出しを募集するコーナー。コーナー名はゴシップ雑誌「BUBKA」と"鳥人"の異名を持つウクライナの元陸上選手、セルゲイ・ブブカ氏に由来。

矢部浩之のどりちんクラブ
リスナーから寄せられた性や恋についての悩みに回答するコーナー。このコーナーでは矢部さんがハガキを読み上げ、岡村さんが回答役を担当。1999年11月25日放送分では福山雅治さんがゲスト出演し、「スーパーどりちんクラブ」と題してリスナーの性や恋の悩みに答えました。

『ナインティナインのオールナイトニッポン』過去の傑作エピソード

1994年4月の放送開始から現在に至るまで『ナイナイANN』ではリスナーを虜にしたエピソードが数多く生まれました。1300回以上にも及ぶ膨大な放送の中から、第1期を中心にインパクトのある傑作エピソードをご紹介します。

1部昇格! 福山雅治ファンに泣き付かれる(1994年7月7日放送)

1994年7月、『ナイナイANN』は番組開始からわずか3ヶ月という異例の速さで木曜1部へ昇格。喜びも束の間、岡村さんは自らが局入りする際、前任の福山雅治さんのファンに二の腕を掴まれ、「マシャを返して!」と号泣されたことを明かしました。

悪瓶こと笑福亭鶴瓶、伝説再び…?(2003年12月18日放送)

『ナイナイANN』では度々ネタにされる、笑福亭鶴瓶さんがスタジオに生登場。ナイナイと鶴瓶さんとのエピソードトークで仲睦まじく進行する中、番組一同は鶴瓶さんへある作戦を実行しますが……。この年の『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)でひと騒動を起こした鶴瓶さんが、ラジオで再び"伝説"を作った番組史に残るエピソードです。

岡村隆史、番組をボイコット(2004年4月1日放送)

放送10周年を迎えたこの回は、当時結婚したばかりの出川哲朗さんがゲストで登場するも、岡村さんが放送直前で行方不明に。「幸せになった"元芸人"に会う理由が無い」というセリフを残し、番組出演をボイコットします。番組開始から数十分後、矢部さんの説得でスタジオに現れた岡村さんでしたが、出川さんと取っ組み合いの喧嘩となり「さよなら!"芸人"の出川哲朗!」と、独身真っ只中だった岡村さんならではのメッセージを贈ったのでした。

岡村隆史、長期休養中の生活を語る(2010年12月2日)

体調不良で長期休養していた岡村さんが、この回から番組に完全復帰。約5ヶ月の休養についての話に終止し、ネタコーナーは全カット。ビートたけしさんや明石家さんまさん、タモリさんらお笑い界の大御所からメールをもらった話や、「甘いものブーム」が到来して体重が増えてしまったエピソードなどを赤裸々に語りました。

番組最大のピンチ…! トイレから生放送(2011年3月31日)

岡村さんが刺し身で食当たりを起こし、番組途中に何度もトイレへ駆け込んだ異例の放送回。日付が変わってエイプリルフールだったこともあり、リスナーにも体調不良を疑われる始末。岡村さんの腹痛は収まることなく、「今週のインパクト」ではトイレでハガキを読み上げる不思議な場面も。「今日の僕は、まだ『ANN』のスタートラインにも立てていない」という理由からか、海援隊の『スタートライン』がエンディングを除いて6回もオンエアされました。

そのほか岡村さんの結婚や矢部さんの歌手デビュー、今や年末の風物詩となった特別企画「岡-1グランプリ」など、第2期におけるエピソードは以下の記事で紹介しています。

ナインティナインも50代!等身大のトークで新たな歴史を刻むラジオ『ナイナイANN』

『ナイナイANN』2020年最強の芸人を懸けて「岡-1グランプリ」開催!

祝・岡村隆史結婚!「結婚しました」 aiko、おぎやはぎも祝福! 相方・矢部は"公開祝辞"

ナイナイ・岡村「50になったら震える」節目の誕生日に心境を語る

ナイナイ・矢部、常滑市長から手紙が届く「親善大使から降ろすことはありませんし、万が一辞めたくなっても…」

この記事を書いた人

radiko編集部

radiko社員が「ラジコを通じて、ラジオの良さをもっと知ってもらい、皆さんが面白い番組に出会うキッカケ」になるように、ラジオ各局の情報をまとめて発信中。radiko newsでは、新番組へのインタビュー、さまざまなテーマに沿ったまとめ記事など、独自の切り口でも番組をご紹介しています。ラジコ公式SNSの情報更新も行なっています。

radiko公式Twitter

radiko公式Instagram

ラジコをスマートフォンで聴く

ラジコをパソコンで聴く

プレミアム会員登録をして全国のラジオを聴く!

八女茶スパークリングにサウナ―注目のサウナで最高のととのい!?

八女茶スパークリング

北部九州・山口災害情報パートナーシップを結ぶコミュニティFM各局とRKBによるコラボ番組『ローカる!』。地域密着のコミュニティFM局のパーソナリティにとっておきの街ネタを紹介してもらう。8月は八女市にあるFM八女の中島直樹さんと「夏を全力投球」というテーマで八女の魅力を再発見していく。14日(日)の放送ではおしゃれスポットへ生まれ変わった八女市健康増進施設のべんがら村を訪れた。(報告・荒木風花ディレクター)

Facebook

ページトップへ