ライター・トロピカル松村が聴くbayfm GMJ: DAY1 『究極の音粋』

『bayfm GOLDEN MUSIC JOURNEY -音楽”尽くし”でアナタに”尽くす”3days-』 ©bayfm

Day 1. bayfmを聴いたらGW三日間の予定が確定した。

※記事中下線部分で該当箇所がお聴きいただけます。

サーフトリップに行こうと目論んでいた僕のゴールデンウィークは、何度目かも忘れてしまうほど出されている緊急事態宣言にまたしても予定を奪われた。“近場にちょっとドライブするくらいならいいよね”とカセットテープしか聞けない自慢の愛車に乗り込んだが、聴き飽きたカセットがどうもしっくりこず、そういえば!とラジオのチャンネルを78.0MHzに合わせた。
というのも今日5月3日から3日間は、bayfmの人気番組による特番が13時から19時まで楽しめる。

その名は「GOLDEN MUSIC JOURNEY」。

タイトルから察するに僕たちを音楽の旅に連れていってくれるというわけだ。

個人的にお目当てなのはシティポップに重きを置いたDAY3なんだけど、初日もいつも知識欲をかきたてられる『9の音粋』だから、間違いなく聴き飽きたカセットより熱い!
毎週月~木曜の夜9時からちょっとかわったテーマで真剣に邦楽を選曲する月曜DJのスージー鈴木さんと、ミラッキ大村さんに加えて、水曜DJの藤田太郎さんと、特別枠で渡辺美里さんもDJで登場するというし、いったいどんな角度から邦楽を紹介してくるんだろう。しかもスペシャルゲストにドリカムの中村正人さんも来るみたい。9ならぬ『究極の音粋』という番組タイトルにこちらも臨戦態勢。マニアックすぎたらどうしよう……。いや、そこは粒揃い、ついていけなくても面白いはず!

 

13時台はスージー鈴木さんが担当。渡辺美里さんの「サマータイムブルース(13:12)」かかって感涙。さっそくサーフィンに行けない僕を海へといざなってくれたのだ!というのも都立松原高校出身のアーティストにフォーカスした通称“M-POP特集”らしく、さっそくマニアック!(笑)渡辺美里に加え、ギタリストの佐橋佳幸や、EPOもかかり、まさにMCの言う通り音楽界のPL学園じゃないか! のめり込みすぎて、

もはやドライブどころではなくなってしまった。

14時台になり中村正人さんがゲストに登場。なんと『9の音粋』のリスナーらしい。幼少期にラジオで出会った曲の紹介や、オーディオカタログを集めて買った気分になっていた話など(14:25)中村正人さんのお洒落な少年時代が垣間見れた。他にもフォートップスから影響を受けて作った曲があるっていうのも知らなかったな。それにしてもミラッキ大村さんにしかり、

みんな話がおもしろくてズルい。

15時。イントロマエストロ藤田太郎さんの時間だ。“TM NETWORK/Get Wildへの道”と題した一時間は、どの曲から始まって、ラスト曲「Get Wild(15:40)」へとどういう流れでつながっていくのかという内容。鈴木亜美から始まり、渡辺美里へ、そしてまさかの松田聖子!?

小室サウンドからあんな風に運んでいくのはさすがとしか言いようがない。

良い音楽を一時間みっちり聴けて大満足! まだあと3時間もあるんだけど(笑)。

16時になって遂に渡辺美里さん!この時間は毎週日曜日の21時半からオンエアされている番組『LIVE LOVE LIFE!』のスペシャル。昨日でデビュー36周年だったそう(昨日も生放送)で各DJ陣による質問合戦が繰り広げられた(3人の渡辺美里さんへのリスペクトがやばい)。

いつも小室哲哉から直々にデモテープをいただいてたのに「My Revolution」だけはどういう経緯だったのか覚えていないなんて意外(16:24)

改めて聴くと鳥肌が立つほど良い曲!新曲もよかったなぁ。

17時、歌詞好きの僕が地味に楽しみにしていたミラッキ大村さんの企画、“ドリカムの歌詞に出てくる女の子総選挙”がスタート!

早速かかった「LOVE LOVE LOVE(17:06)」を真剣に聞くと、至極の恋の歌詞に思わず頷いてしまった。写メとか動画なんて今っぽい言葉を用いた詞があったり、この時間には相応しくないほど色っぽい詞があったり、近々ドリカムの歌詞カードを熟読することを決意。

吉田美和さんが自ら選曲したのはサプライズだった!

気付けばラスト1時間!18時からはイントロクイズ特別編。よし僕もやってやろうと一緒に参加。チッチキチッチキチッチキ………♪(18:04)すぐさま僕はYMOの「ライディーン」と閃くと、スージー鈴木さんもそう回答。心の中でガッツポーズをするとまさかの不正解。なんとイモ欽トリオの「ハイスクールララバイ」だった。その後も同じような展開が続きDJたちとともに大爆笑。友達に出題したい引っ掛け問題をいっぱい知ることができた。

あっという間の6時間。夕暮れを見て、僕はしっかり音楽の旅に連れて行ってもらっていたことに気付いた。

明日は『GOLDEN MUSIC JOURNEY』Day2、松尾潔さんによる“松尾潔のメロウな休日!”。R&B、ソウルミュージックを得意とする音楽ジャーナリスト林剛さんを迎えての“妄想 R&B フェス”という企画があるそうで、ディスコサウンド好きの僕としてはこりゃまた聴かないわけにはいかない。

明日もbayfmに旅に連れて行ってもらうことにするか~。

明日の放送は・・・5月4日(火・祝)「松尾潔のメロウな休日」

トロピカル松村

〈トロピカル松村プロフィール〉
1988年兵庫県芦屋市生まれ。編集者。活動媒体はPOPEYE WEB、BRUTUS、昭和40年男など。趣味はタイムトラベル。著書『トロピカルレコード』と『80年代サーフ&ディスコ伝説』(ともに銀河出版)を近日発売予定。

『bayfm GOLDEN MUSIC JOURNEY -音楽”尽くし”でアナタに”尽くす”3days-』
放送局:bayfm78
放送日時:2021年5月3日 月曜日 13時00分~18時54分
出演者:スージー鈴木、ミラッキ大村、藤田太郎、渡辺美里、中村正人、松尾潔、小島麻子、林剛、クニモンド瀧口、トムセン陽子、永井博、一十三十一、Night Tempo
番組ホームページ

※該当回の聴取期間は終了しました。

90年代初めの"サブカル・バンド"にはプレッシャーになった「浪漫飛行」の大ヒット

「宝島」を読んで悦に入っていた青春時代 ©STVラジオ

シンガーソングライターの松崎真人が、'70~'90年代の日本の曲・日本語の曲を厳選かけ流し(イントロからアウトロまでノーカット)でお届けするSTVラジオ『MUSIC☆J』。5月8日は、10曲目~12曲目の「つながり」にフォーカスします。

☆10曲目「浪漫飛行/米米CLUB」

松崎:言わずと知れた1990年度のオリコンで年間2位。米米CLUBの中でも特大級のヒットでございます。クレジットを見ると、アレンジが中崎英也で共同クレジットになってるんですね。作曲が米米CLUBアレンジがで米米CLUBと中崎英也というクレジットなので、こういう場合は往々にして、どこからが作曲でどこからが編曲かあまりこだわらないというパターンが多いんですけど、そうでないと当時、浪漫飛行が出るまで米米CLUBは、16ビートのファンクをやって、同時にステージでは面白いことをやって、シュールな前衛芸術なのか?お笑いなのか?というギリギリを攻めるマニア受けのバンドだと思われていたわけです。でも大所帯のバンドを維持するには、どっかでブレイクというか大ヒットが欲しいとうことで、狙って大トッと言うのはなかなか生まれないんですが、ここは狙って取ったというのはスゴいですね。

松崎:で、これ(浪漫飛行)も"元歌"がある曲でして、次の曲も同じ元ネタです。

☆11曲目「トゥナイト/佐野元春」

松崎:当時、佐野元春さんが自分でやっていた雑誌やFM番組の色んな情報を加味すると、恐らく、米米CLUBの浪漫飛行と同じ元ネタにスゴく触発されてるんじゃないかと思います。きょうは"3段逆スライド"でもう3曲目で元歌に行ってしまいます。「トゥナイト」の2年前のヒット曲ですね。歌詞で描かれている情景を含めて、同じニューヨークを描いている曲です。そこら辺も共通するんじゃないかと思いますね。

☆12曲目「STEPPIN’OUT/JOE JACKSON」

松崎:もうメロディーのどこを取って、どこをパクったとか、そういう次元じゃないんですよね。この単調な割とマシン的なリズムにシンセベースを♪ドンドンドンドンって行く感じ。で、米米CLUBの浪漫飛行が技ありなのは、全然テンポが違うんです、いま聴くと。元春さんの曲もそうですし、音の各要素で少しずつJOE JACKSONの良さを取り入れてるんですけど、やはりメロディじゃないというところと、小技の効かせ方に日本的な遊び、日本語の遊びが高等戦術として使われているところが、それぞれスゴいなと思うところです。

松崎:ちょっとだけ付け足すと、「浪漫飛行」とか「君がいるだけで」で米米CLUBが売れたコトって言うのは、同系統の「劇団系」とか「アート系」「パフォーマンス系」の(いわゆるサブカルチャー系)バンドが、"あなたたちも米米CLUBのように大きく売れて欲しい"というプレシャーを与えられる大きな遠因になっていたんです。例えば、「メンズ・ファイブ」とか、浜田麻里さんがいた「モダン・チョキチョキズ」とか、放っておいてもらえたら面白く活動が続けられたのに、「浪漫飛行」的な成功を、当時、90年代後半とかCDがパカパカ売れていた時代には、そういう面白いことやってるバンドにも大きいヒットを望むみたいな風潮がございまして、その白羽の矢が立ったバンドには、それなりに苦労したということです。これは"実話"込みでございますですね。

<5月8日のプレイリスト>
M01「Get Wild/TM Network」
M02「Dear My Friend/Every Little Thing」
M03「深い森/Do As Infinity」
M04「プリティー・プリティー/石野真子」
M05「恋のバッド・チューニング/沢田研二」
M06「ごはんができたよ/矢野顕子」
M07「五月のバラ/鹿内孝」
M08「飛んでイスタンブール/庄野真代」
M09「ペガサスの朝/五十嵐浩晃」

M10「浪漫飛行/米米CLUB」
M11「トゥナイト/佐野元春」
M12「STEPPIN’OUT/JOE JACKSON」
M13「青空のある限り/ザ・ワイルドワンズ」
M14「忘れ得ぬ君/ザ・テンプターズ」
M15「愛の挽歌/つなき&みどり」
M16「HURRY GO ROUND/hide with Spread Beaver」
M17「恋のマジックポーション/すかんち」
M18「丸ノ内サディスティック/椎名林檎」
M19「君は風/佐々木幸男」
M20「雨が空を捨てる日は/中島みゆき」

M21「ダンシング・オールナイト/もんた&ブラザーズ」
M22「紳士同盟/薬師丸ひろ子」
M23「泣かないで/舘ひろし」
M24「十戒(1984)/中森明菜」
M25「シャツのほころび涙のかけら/NSP」
M26「決められたリズム/井上陽水」
M27「ジュテー厶/坪倉唯子」
M28「ハナミズキ/一青窈」
M29「ホンダラ行進曲/ハナ肇とクレイジー・キャッツ」
M30「もうひとつの土曜日/浜田省吾」

<松崎真人の編集後記>
「恋のバッド・チューニング/沢田研二」。あの「TOKIO」の次のシングルとして制作陣のプレッシャーは大きかったと思うが、それを聴き手に悟らせない遊び心溢れる楽曲。女性コーラスにあのパタパタママで有名な「のこいのこ」さんを起用していたことは今回初めて知った。男と女は「ズレてる方がいい」というコンセプトは2021年にも通用するかも。

STVラジオ『MUSIC☆J』(毎週土曜 18:00~21:00)
 

Facebook

ページトップへ