「一生の思い出に残る体験」ができる海外フェスは?【特集】

フェスジャーナリスト・津田昌太朗

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、様々な旬のトピックを週替わりで4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は、「一度は行ってみたい海外フェス特集」をお届け。

特集4日目となる4月11日(木)のオンエアでは、日本最大級のフェス情報サイト「Festival Life」の編集長を務める、フェスジャーナリストの津田昌太朗さんと電話を繋ぎ、おすすめの海外フェスを訊きました。

【1日目】アメリカ&イギリス編…Perfumeも参加するのは?
【2日目】アジア編…3時間で行けるフェスも
【3日目】スカパラ、海外フェスでオアシスにCDを渡そうとしたら…


■フェスの帰りの飛行機で辞表を

津田さんは、イギリスのグラストンベリー・フェスティバルに参加したことがきっかけで、会社を辞めてイギリスに移住したそうです。

あっこゴリラ:なぜ、イギリスに移住しようと思ったんですか?
津田:グラストンベリーはイギリスの大きな海外フェスで、フジロックのモデルにもなりました。友だちがたまたまチケットを取ってくれて行けることになったんです。当時50周年を迎えていたザ・ローリング・ストーンズのライブが出ていて、あまりにも衝撃が大きすぎて、日本に帰る飛行機の中で辞表を書きました。
あっこゴリラ:(笑)。
津田:日本のフェスは既に100回以上は参加してたけど、これ以上の衝撃はないだろうと。想像を超えてくる体験だったんです。それぞれのライブがすごいとか、ステージの装飾がすごいというのもあるけど、トータルの世界観がすごいんです。ひとつひとつの細かいところに心を撃ち抜かれてしまって、移住して海外のフェスを周ることを始めました。

津田さんが感じる海外フェスの魅力とは?

津田:海外に旅行すると、普通は観光地に行ったり、スポーツを観に行ったりすると思いますが、フェスに行くとファッションや音楽の流行など、その国のことが非常によくわかるんです。いろいろな国のことを知ることができるのが魅力です。


■フェスにハプニングはつきもの

津田さんが最もおすすめしたいフェスを訊きました。

津田:人生を変えてくれたグラストンベリーもおすすめですが、コーチェラ・フェスティバルも予想を超えてくるサプライズがありますね。ファッション関連のセレブや、一流のミュージシャンもお客さんとして来てます。アリアナ・グランデもお客さんとして来てたりして。やはりグラストンベリーやコーチェラなどのメジャーなフェスに行くと、一生の思い出に残る体験ができます。
あっこゴリラ:なるほど。逆に大変な目に遭ったことはありますか?
津田:基本的に海外のフェスは大変です(笑)。日本のフェスの場合は、シャトルバスが大体時間通りに来ますよね。海外のフェスはそんなことは起きません。けっこう適当です。マイナーなフェスになると、そもそもバスが来ません。
あっこゴリラ:(笑)。
津田:あとは、イギリスのワイト島フェスティバルは、船に乗って行かないといけないんです。夜にBECKのライブがあって、それに行こうと思っていたのに、昼の時点でチケットが売り切れたから、船に乗れないことになったんです。それで、みんな港でキャンプをしてました。日本では予想ができないようなハプニングが起きます。フェスはハプニングが起きると思って行ったほうが気持ちも楽です。


■まずはチケットを買うこと

最後に、海外のフェスに行きたくなった人のためのアドバイスをもらいました。

あっこゴリラ:初心者でも行きやすいフェスはどれですか?
津田:都市型のフェスですね。ニューヨークだとガバナーズ・ボール・ミュージック・フェスティバル、ロンドンだとフィールド・デイ・フェスティバル、スペインならプリマヴェーラ・サウンド。これらは、日本で言う代々木公園のようなところでフェスをやってます。行きたい国とか街があったら、その街で開催されているフェスを調べて行くのが初心者にはいいと思います。
あっこゴリラ:どんな準備をすればいいですか?
津田:一番はチケットを買って自分を追い込むこと(笑)。宿でも飛行機でも、チケットを買っちゃうと人間は動き出します。何もしないと「来年でいいか」っていうことになっちゃうんです。
あっこゴリラ:確かに。それぐらいまでしないと、休みをとる行動はしないかもしれませんね。

津田さんは、40ヶ国120以上のフェスを紹介した『THE WORLD FESTIVAL GUIDE - 海外音楽フェス完全ガイド』を4月24日(水)に発売します。こちらも手にとってみてください。

番組では、津田さんがセレクトしたBillie Eilishの『bad guy』をオンエア。「(Billie Eilishも出演する)コーチェラ・フェスティバルで聴きたい曲です」と紹介しました。

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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時ー24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic

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大谷翔平が高校時代に立てていた最終目標とは?

新年度を迎え、新しいことにチャレンジしている人も多いでしょう。しかし、目標が大きすぎて息切れ……という人もいるのでは? 目標を達成するために、「目標設定のコツ」をメンタルトレーナーの柊りおんさんに伺いました。

【4月8日(月)『STEP ONE』の「SAWAI SEIYAKU SOUND CLINIC」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)】
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190408105430

■今できるレベルを見極める

歯を磨いたり、出かける前にお化粧をするといった、その人が無意識に何かをすることを「習慣」といいます。しかし、新しい習慣を身につけるには、最初は必ず「意志力」が必要になります。どうすれば、「意志力」をキープできる目標を掲げられるのでしょうか。

ルーティン化するのに大切なのは、「目標のレベル設定」です。「30歳になったら起業して、一部上場する」など、人生の最終的な目標は大きくて構いません。しかし、毎日の生活で努力をルーティン化するには、大きな目標を細分化し、今達成できるレベルを見極めることが必要になります。

:ある実験によると、人間のポテシャルは、今の130%まで引き上げることができると言われています。手を伸ばしても届かないけど、ジャンプすれば3回に1回は届きそうなレベルをまずは目標にしましょう。


■大谷翔平の場合

参考として柊さんが例に出したのが、メジャーリーガー・大谷翔平さんが花巻東高校時代に作っていた目標表です。

:大谷さんの高校時代の最終目標は、ドラフト1位で8球団から指名されることでした。そこで、この目標を、縦3、横3、計9個のマス目を作り、真ん中に書きます。そして、その夢を叶えるために必要な8要素を、周りの8マスに記入していきます。つまり、「ドラフト1位で8球団から指名される」を真ん中に書いたら、周りには「投球スピード時速160キロ」「メンタル」「人間性」などを書いて埋めていきます。そしてさらに、その8個の要素をそれぞれまた9つのマス目の真ん中に書き、その周りに達成するために必要なことを書いていきます。例えば「投球スピード」だったら、「体幹強化」「肩周りの強化」などですね。これを全てやると、「ドラフト1位で8球団から指名される」という最終目標に対して、計72個のやるべきリストが出来あがるというわけです。

大谷翔平さんの例にサッシャと増井は……

サッシャ:確かに、なんとなくやっているのが一番時間ももったいないですよね。明文化するのは大事かも。
増井:書いてあると、思い出せるしいいですね。

最後に柊さんは、もう一つ大事なこととして、「自分で考えること」を挙げました。

:目標を達成したときや、達成できそうなときに味わう「やったー!」という爽快でいい気分(=報酬)を味わうには、主体性が大きく関わってきます。主体性とは、自分で決めて、自分で行動することです。また、挑戦には失敗がつきものですが、誰かに言われたことをやる場合、失敗を誰かのせいにしがちなので、失敗から学ぶことができません。そして、やるべきことをやらずに、だらけてしまいそうなときは、「自分以外の誰かのために頑張ろう」という視野を持ってみてください。脳内には、目標に手が届きそうなときにワクワクする報酬系というシステムがあります。これは、人や社会のためになにか貢献できた、役に立ったと思うときに活発に働きます。そのため、夢を叶えるために他の人を蹴落とそうと考えるのではなく、たくさんの人を笑顔にできるように頑張ろう、社会に貢献できるように頑張ろう、という利他愛にもとづくモチベーションを考えてみるといいでしょう。

皆さんもぜひ参考にしてみてください。

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番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時−13時
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