茂木健一郎「初心者の寄席の楽しみ方」を伝授! 寄席ってどんなところ? ドレスコード、マナーはあるの?

脳科学者の茂木健一郎がパーソナリティをつとめ、日本や世界を舞台に活躍しているゲストの“挑戦”に迫るTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」(毎週土曜 22:00~22:30)。
TOKYO FMとJFN系列38局の音声配信プラットフォーム「AuDee(オーディー)」では、当番組のスピンオフ番組「茂木健一郎のポジティブ脳教室」を配信中です。この番組では、リスナーの皆様から寄せられたお悩みに茂木が脳科学的視点から回答して「ポジティブな考え方」を伝授していきます。
2月10日(土)の配信では「初心者の寄席の楽しみ方」に関する質問に答えました。


パーソナリティの茂木健一郎



<リスナーからの相談>
熊本県在住のリスナーです。2022年に熊本県八代市で開催された立川談笑さん、坂本頼光さん、茂木健一郎さんによる「あたまの話とらくごの噺」で茂木さんのお話を聞きました。

あれから落語にハマり YouTubeなどで聴いていますが、なかなか寄席に行く勇気が出ません。 「お話しについていけるのかな……?」と二の足を踏んでいます。席もできれば真ん中あたりに座って聴きたいのですが、「“にわか”なので端を取るべきか?」など考えると悩みはつきません。でも、今年こそ行ってみたいと思っています。茂木さんは寄席に行かれることはありますか?

<茂木の回答>
僕は、小学校に上がるか上がらないかぐらいの頃から、ずっと寄席に行っています。ある意味“寄席ネイティブ”ですが、最初に寄席に行くのは勇気がいりますよね。

落語家さんによっては客席をいじる場合もあるので、僕は端のほうに座って落語家さんに気づかれないようにしています(笑)。ただ、逆に言うと、いじってもらえたり、すごく楽しいこともあります。

あと、「紙切り」といって、1枚の紙からハサミを使って、お客さんの注文した形を切っていく演芸もあります。例えば、「大谷翔平選手のホームラン姿を切ってください」とか言うと、切ってもらえるんです。これは前のほうに座っているお客さんのほうが有利なんですよ。リクエストしたり、できた作品を取りに行ったり。

そういう、いろんな楽しみがあるので、もし勇気があったら前の席や、真ん中の席に座るのも良いのかなと。

ちなみに「ドレスコード」については、まったくないと言って良いと思います。寄席は大衆芸能なので、服とか、そういうことについては非常にゆるいです。

ただ、寄席の途中に到着するようなときは、そのときに出ている噺家(はなしか)さんの噺(はなし)が終わるまで、客席の後ろのほうに立っていて、次の演者さんが来る間に席に座るとスマートかなと思います。

また、寄席以外にも、噺家さんが1人でおこなう「独演会」や、師匠とその一門でおこなう「一門会」、「ホール落語」などいろんな種類があります。そういうところは、また少し様子が違いますが、今お伝えしたようなマナーや心がけは共通かなと思います。

いずれにせよ最初はドキドキすると思いますが、逆に言うと、僕は相談者さんがうらやましいですよ! 僕は物心ついてすぐに、おじいちゃんによく連れて行ってもらいましたが、そのドキドキを忘れちゃいました。これから初寄席、初落語会を経験されるということは、脳科学的に言うとドーパミンが出るすばらしい機会だと思いますので、ぜひ行かれてみてください。

ちなみに東京ですと、新宿の「新宿末広亭」、上野の「鈴本演芸場」、浅草の「浅草演芸ホール」、そして池袋にある「池袋演芸場」。この4つが主な演芸場となっています。

もし、東京にいらっしゃる機会があったら、ぜひ足を運んでいただければと思います。たくさんの噺家さんや芸人さんが入れ替わり立ち代わりで出演して、講談や漫才、手品、曲芸、先ほどご紹介した紙切りなど、バラエティに富んだプログラムが楽しめますよ。また、その感想もお送りくださいね。

----------------------------------------------------
音声版「茂木健一郎のポジティブ脳教室」
----------------------------------------------------

<番組情報>
番組名:茂木健一郎のポジティブ脳教室
配信日時:毎週土曜 22:30配信(予定)
パーソナリティ:茂木健一郎
タグ

財津和夫、TULIPファイナル公演の後はアナログ風の音を懐かしむソロコンサートを目指す

TULIP・財津和夫が、時にはソロコンサートについての抱負を話すRKBラジオ『財津和夫 虹の向こう側』。今回は、ウッディなアナログベースの音作りをしたい、というプランを明かします。

Facebook

ページトップへ