まるで自宅?ハナレグミ x リリー・フランキー脱力放送
スマートなキスは、もはやファンタジー?
――続いてのメール。「いいぜ」と言う曲を聴いての相談メール。「男友達と飲みに行った帰り5歳年下の弟みたいな彼にキスをされた。なんでって聞いたら『そんなこと聞かないでよ』と。それから何日して、キスについてはどちらも触れられず。本当は詰め寄りたい。あれってどう言う意味?」
永積:あまり意味はないかもしれないですね。
リリー:でもその彼女も、最初に言った「どう言う意味?」って言うのは、女の子の社交辞令っていうか。でも、その後輩もなかなかやるもんだよね。だって、フランスの言葉で「オリは底にたまる」っていうかさ、似たような奴は同じ場所に集まるとかってさあるじゃない。俺とかタカシとか、俺らの周りにいる友達とか、こういうことにあまりイケてない奴しかいないじゃない?
永積:そうっすね(笑)
リリー:最初にキスする時って、どうやっていいかわからない奴ばっか!だからスマートにさ、帰り道にいきなりチュっとかできる人の話ってファンタジーだよね。
永積:そうですね、ファンタジーかもしれないですね。
リリー:女の人は最初の一手は相手のせいであってほしいからさ、ある程度、俺らが思うデリカシーのない男の方がモテるわけよ。
永積:なるほど〜・・・。ずいぶん昔ですけど、西表島(いりおもてじま)に友達のミュージシャンと行った時、悶々としちゃった時に、どうやったら女の子とチューができるんだろうって話をした時に・・・
リリー:わかった!西表島でしょ?ヤギを探した!!
永積:(笑)故郷ってことにしたらいいじゃない?って。僕のふるさとです!ってなって。
リリー:・・・・・え?
永積:すみません。僕もよくわからなくなってきちゃって(笑)でもモヤモヤしているくらいでいいってことですかね?
リリー:それがいいですよ〜。だって、彼女は「それ以上なんで何もしてこないの?」ってことですから。「あの下り、あれで終わり?もしかして?」って。歌い出しなのに、鐘ひとつで終わっているわけよ。
永積:なるほど。歌いだそうと思って、1音目でカーンって。
リリー:でも、これは、キスし慣れている人の手ですよね。
永積:その、慣れてるな?ってテイでいくのか、いかないのか。
リリー:もう一回飲みにいくってことしかないよね。だって一回でもキスしたら、先輩後輩でも、友達でもないじゃない?ライト肉体関係がある人でしょ?そうなってくると、飲むってことは・・・ね?ってことでしょ。でも前に、女の人から言われたのは、キスができたからって全部できるとは思わない方がいいですよって言われた。男ってさ、完パケだと思ってるから。
永積:うん。・・・って、うんって言っちゃった(笑)
リリー:男の人は完パケだと思ってるけど、女の人はバラ売りらしいよ。キスよりも向こう側にいったからって、最後までいけるとは思わない方がいいらしい。しかも家に来てもだよ?家に来ても、女の人で、「ちょっと待った、ターンマ、タンマ!」って言う人いるでしょ?なんのエチュードが始まったんだ?って、男の人は思うけど、女の人にはあるんだよね、そこ完パケてないから。そこは男の人と、女の人の根の構造が違うから。って、この番組、普段こんな童貞っぽい・・・?
俳優・リリー・フランキーの始まり
――中2の女の子からのメール。「将来なりたいものがない。映画は好きだけど・・・高校はどんなところを選べばいい?大学入った方がいい?」
リリー:この番組を聴いている14歳は、サブカルチャーにとって超エリートですよ!心配しなくても、いずれカレー屋か、カフェでバイトすると思う。
永積:(笑)カレー屋って言ったら、ユザーン(タブラ奏者)!?!?
リリー:カフェでもカレーにこだわりのあるカフェでバイトすることになると思いますよ。音楽とか映画が好きなんでしょ?あんまり同級生と話も合わないわけですよ。
永積:リリーさんも美大ですよね?いつ頃から、そんなイメージだったとかありますか?
リリー:子供の時から絵を描いていて、高校も美術高校、大学も美術大学だったからいわゆる王道の人たちとの接点がなくて。だから、反動だろうね、今巻き毛とか好きなのは。巻き毛とかハイヒールとか、昔からものすごい憧れだもん。だってモヒカンの女はいても、巻き毛はいないんだもん。Dr. Martin履いている女はいても、ハイヒールはいないんだもん。でもホッとしますよね。このラジオを聞いてくれていて、こう言う悩みを書けていて。
永積:書けるのすごいですよね!
リリー:いい子になりますよ!中2で想像できる将来なりたいものって言ったらさ、周りのクラスの人が持っている目標って、アイドルかユーチューバーでしょ?世の中のことをまだ知らない歳なんだから、今将来に何になるって決めるなんて危険じゃない?世界中にいろんな仕事がありますからね。
永積:逆に今、いっぱいのことがパッと手元で調べられるから、迷っちゃうんですかね?
リリー:でもこの子みたいに映画を見るのが好きで自分で画像を撮ってて。知らないうちにそれが将来につながりますよ。決めるのは自分じゃなくって最終的に環境で決まって行くからさ。だって、俺もなんで毎日おでんの絵を描いてお芝居してるかわからないもん。人に言われてやっているだけで。
永積:俳優も頼まれて最初やったんですか?
リリー:なんにもお芝居やってなくって。生まれて初めて35歳の時に石井輝男さんの映画に呼んでもらって。『盲獣vs一寸法師』ってタイトルからしてやばい映画なんだけど(笑)お芝居経験ないまま主役をやらせてもらって。
永積:そこから面白いって言う風に?
リリー:全然、訳も分からずやってるけど。でも石井輝男監督大好きだったし。だって、お芝居はなんの経験もなかったのに、主役だからさ!一番最初にテロップで名前が出る訳じゃない?映画でいうと、一番最後に名前が出る人って“トメ”って言って、重鎮みたいな人が出る訳じゃない?俺から始まって、トメ=丹波哲郎さんだからね(笑)俺は誰なんだ!って、ファンタジー!先のことなんて想像したって当たらない!
永積:そうですね。それが一番。そう思って進むのがいいかもしれないですね!僕、弾き語りを始めたのは(井上)陽水さんなんですよ、親が聴いていて。最初にギター弾いたのが高校1年の時かなんかだったんですけど、その時コード譜とかってお金がないから買えないじゃないですか?親がたまたま1枚だけ持っていたアルバム、あれは「氷の世界」かな?歌詞の横にコードが振ってあったんですよ。で、陽水さんのだったらコードがあるわ!歌えるわ!って思って。最初にカバーしたのがが「白い一日」だったんですよね。
リリー:最初にカバーしたのがあれだけ悲しい曲・・・。作詞が小椋佳さん。
――とここで「白い一日」を生演奏。その後、お別れの時間が迫っていることに驚く2人。
永積:・・・・え?そろそろお別れの時間です!2本くらいやりたいですね!今日はノンアルコールだったので、次回は飲みながらやりたいと思いますけどね。
リリー:聴いてる人はこれでシラフだったのか?って、なってるかもしれないですけど。
永積:また誘わせてください!
6月23日の放送で、2ヶ月ほどお休みをする『レディオ デ チャカチー』。次回の放送をお楽しみに!
- レディオ デ チャカチー
- 放送局:interfm
- 放送日時:2019年6月23日 日曜日 22時00分~23時00分
- 出演者:ハナレグミ(永積 崇)
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番組ホームページ
メール:hanare@interfm.jp
ハッシュタグ:#チャカチー897
※該当回の聴取期間は終了しました。